檸檬さんの映画レビュー・感想・評価

檸檬

檸檬

映画(544)
ドラマ(0)
アニメ(0)

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

正直期待してなかった。

あのポエムのような小説をどのように映画化するのかと思い、気になり鑑賞。

原作で唯一感動したところをふんだんに盛り込んでおり、泣いてしまった。

前半のクサいセリフを聞くたび
>>続きを読む

パーフェクト・トラップ(2012年製作の映画)

3.0

期待していたほどゴアではなかった。

序盤から大量に人が罠にかかって死ぬ。

切断面とか拷問シーンなどは直接的な描写はないが、皮膚の中で骨が折れるシーンははっきり見せてくれた。
割とよき。
『ソウ』の
>>続きを読む

同級生(1998年製作の映画)

3.9

観てよかった。

同性愛者というだけで忌み嫌われていた時代。
この時に比べたら今はカミングアウトしやすくなったのかな。
環境にもよると思うけど。
それこそスティーヴンが暮らしてるような閉鎖的環境だとち
>>続きを読む

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.5

どれだけつまらないのか気になって鑑賞。
内容全然ないねこれ。

つまらないと知ったうえで観たからか、上手いのか下手なのかよく分からない長い踊りも、心なしか棒読みに聞こえるセリフもシュールで面白かった。
>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

3.5

白石晃士さんの作品と知って鑑賞。

番組で除霊を手伝う話。
撮り方も含めてこういう番組ほんとにありそう。
ほんとにあったらあったで自分が出演者だったら二度とこの番組には出ないかも。

つっこみどころは
>>続きを読む

ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.4

これはドキュメンタリー映画で終わらせていいものなのか…。

洗脳ともいうべき北朝鮮の教育の恐ろしさを、脱北を目指すおばあちゃんの言葉で知る。
発展した文明、鮮やかな街並みや綺麗な家に触れてもなお、最高
>>続きを読む

みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.6

鑑賞直後に消化不良のような感覚に陥った。

誰かの不幸の上に幸せが成り立つということだろうか。
その幸せに取りつかれた人たちや、しがらみから抜け出せずに取り込まれてしまった人たちに恐怖を感じた。

>>続きを読む

バレエボーイズ(2014年製作の映画)

3.8

バレエダンサーを目指す3人の少年のドキュメンタリー。

思春期という多感な時期に人生を懸けて何かに打ち込むことの熱意が、危うくもあり眩しくもあり美しかった。
若くしてそれほどまでにやりたいことがある彼
>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.6

自分がこの世界にいたら精神状態おかしくなりそう。

このプラットフォームが何かとか世界観とか、最後まで明かされない感じ好き。

人によるが人間の本性がよくわかる。
空腹に勝てる者などいないようだ。
>>続きを読む

カリブの白い薔薇(2006年製作の映画)

3.3

密入国者を「ここがアメリカだ」と偽って孤島に置き去りにしたり、美少女たちを商品として資産家に売ったり、やってることえげつないのにそう感じさせないのはシモンの弱さが伝わってくるからなのか。

娘ほどの年
>>続きを読む

シャクラ(2023年製作の映画)

3.7

ザ・ワイヤーアクションだな~。

久々にこういうの観たかも。
結果分かっててもアクションが熱くて観ていて楽しい。

それにしてもドニ―・イェンって年取らないのかな。
動きも含めて若々しすぎるでしょ。
>>続きを読む

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

マーターズの監督作品ということで鑑賞。
残虐性という意味ではマーターズの方が好きかな。

フランス人形ってかわいいけど、見た目リアルなのに左右対称で綺麗すぎるところが怖く感じるよね。
よく日本人形とフ
>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

3.8

オチがゾワっとした。

子を想う親の気持ちと人を愛することの代償、欲との葛藤がすべて繋がっていた。

欲に抗えるのが愛なのか。すべて受け入れるのが愛なのか。
この映画が伝えたかったものとは違うと思うが
>>続きを読む

死の王(1989年製作の映画)

4.0

アーティスティック。

映画としては理解し難かったが、アート作品としてはかなり好きな作品。

曜日の合間に映る死体はなんなんだろう。
皮膚がはがれ蛆が臓器に群がり食い荒らしている様子が早送りされている
>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.7

やるせない気持ちで溢れる。

池袋自動車暴走事故を彷彿とさせる映画であったため、当時抱いた感情が沸き上がってしまった。

お金がすべてとでもいうような、不平等さに嫌気がさす。
だが、どんな人にも病気や
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.8

本当の犯人は誰だったのか。

本作は終始セシリア視点で物語が進んでいく。
セシリアが逃げ出したくなるほどエイドリアンが追い詰める描写がないため、この一連の出来事の真相が分からなくなる。

人は時たま都
>>続きを読む

フローズン(2010年製作の映画)

3.5

ズルはしちゃいけないな~。
自業自得のような気が、、。

飛び降りて骨折するシーンで結構がっつり骨が飛び出てるところを映してくれていて湧いた。
本当にそうなるのか分からないけど痛々しかった。

オオカ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

人生とはままならないもののようだ。

毎日同じ時間に起き、同じ時間に働きに行く男の1日のルーティンは決まっている。
だが、不変的な日常が続くことはなく、予期せぬことは起こり得る。
1日だって同じ日はな
>>続きを読む

2000人の狂人/マニアック2000(1964年製作の映画)

3.7

ゴアのゴッドファーザーと呼ばれるルイス監督の作品。
鑑賞3作品目。

村人が陽気に惨殺していく様子は、陽気であるがゆえに狂気さが増す。
「審判をお願いしたい」と言って意味不明なジャッジで殺すのは刺さっ
>>続きを読む

ゴア・ゴア・ガールズ(1971年製作の映画)

3.6

もうちょっと直接的なグロが欲しかった。
血の祝祭日の描き方の方が個人的に好き。

作り物感すごいし、もうぐちゃぐちゃすぎてよくわかんなかった。
特に最後。
そのあとの会話とそのシーン3回目の見直しでや
>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

3.8

革新的なサービスだと思った。
「ルールはルール」なんだろうけど。

お金で繋がってる他人同士のファミリーは脆いな。
マナの家庭環境を考えると自分の理想の家が欲しくなるのが分かっただけに、ファミリー崩壊
>>続きを読む

隣の家の少女(2007年製作の映画)

3.6

史上最悪と言われた虐待事件をもとにした小説の映像化らしい。
鑑賞後に気になって調べたら実際の事件の方がきつい内容だった。

なぜあれほど残虐性が高い子供たちになってしまったのか。

「最後の行動」でど
>>続きを読む

グロテスク(2008年製作の映画)

3.6

邦画にこんなのあるんだ。

チェーンソーで指を切られたり目をくり抜かれたり、グロいシーンをちゃんと映してくれてる。
犯人役の棒読み感というか、真顔で言ってるのが理不尽さをより際立たせている気がする。
>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.9

若きウォンカの物語。

ウォンカのチョコはかなりファンタジー要素強めで、チョコと会話ができそうだった。
デップのウォンカは、普通のチョコに小さじほどファンタジーを加えた感じ。
現実にありそうだけど実現
>>続きを読む

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

4.0

終戦直前の日本にタイムスリップしてしまった女子高生。

戦時中の洗脳ともいえる、「国のために死ぬことが素晴らしい」という思想で埋め尽くされた世界に一人迷い込んでしまったら、やはり耐えられなくなってしま
>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

これがフランスの英雄か。

ナポレオンでさえも最後まで一人の女性に振り回されていたのだと思うと、親近感を感じる。
きっと愛が強すぎたのだろう。
フランスへの想いもジョセフィーヌへの想いも強すぎる愛が支
>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

3.7

一線を越えるのってそんなに簡単なんだ。

連続殺人犯の動機は甚だ疑問だが、予想できない展開なので意表を突かれる。
サイコパスの人を殺すに至る理由が常人とは違いすぎて。

サイコパスには先天的と後天的原
>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.9

市子の幸せはどこにあるのだろうか。

時代錯誤の法律に拘束された家族にとって、この世の中は生き辛かったことだろう。
崩壊してしまった絆だが、「幸せな時もあったの」と母親は言った。
幸せが遠ざかってしま
>>続きを読む

シュラム 死の快楽(1993年製作の映画)

3.7

殺人鬼の走馬灯。

期待したほどグロいシーンは出てこなかった。残念。
やっと出てきたと思ったらちゃっちい目ん玉。
だが、陰部に自ら釘を刺すのは痛そうだった。

殺人はできるのにレイプに及ぶことができな
>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

戦争の悲惨さを目の当たりにしたような映画だった。

即死できなかった兵士の顔からだんだん生色が失われていく姿が、ゆっくり死が迫っているのが分かるのに何もできずにただ待つことしかできないもどかしさを感じ
>>続きを読む

gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.0

人生において大切なものはなにか、考えさせられる作品だった。

✳︎
数学の天才的な頭脳をもつ7歳の少女メアリーは、叔父のフランクと片目の猫フレッドと一緒に海辺の小さな町で暮らしている。
そんなメアリー
>>続きを読む

野火(2014年製作の映画)

3.9

第二次世界大戦末期のフィリピンに派遣された日本軍の話。


本作は、暑さや飢えという苦しみの極限状態のまま、敗北が濃厚な戦を続けなければならない悲惨な状況を正面から描いている。
ほとんど敵の姿は見えな
>>続きを読む

隠された記憶(2005年製作の映画)

3.7

やましさとは何か。

久しぶりに聞いたわ、やましいって言葉。

ジョルジュがあそこまで自分の非を認めないほどプライドが高くなったのって幼少期の環境が影響してるのかな。
「黒いのがいなくなってよかった」
>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.3

腹黒い秀吉いいねぇ!

本能寺の変を軸に繰り広げられるコミカルかつシニカルでリアリティーのある群像劇。
当時当たり前だった男色もぶち込んでくるとは。

本作は、首が切り取られた兵士の遺体の首からカニが
>>続きを読む

ビンゴ(2012年製作の映画)

3.5

ザ・山田悠介という感じの作品だった。

✳︎
当然集められた25人の死刑囚たちが、5×5の番号が書かれたマス目の上に無作為に座らせられる。
「これよりビンゴを開始する」。
突然始まったビンゴゲームとは
>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

3.7

アレックスのコメント欄でよく見かけたので鑑賞。

やや難解。

短時間しか記憶を保てない男が、妻を殺した相手に復習する話。
だと思っていたらいろいろ複雑だった。

それぞれの企みや時間の逆行で何が真実
>>続きを読む

>|