ひろるーくさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ひろるーく

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プリテンダーズ(2021年製作の映画)

3.5

母を亡くし、父親寛治(古舘寛治)に育てられた娘花梨(小野花梨)。
中学校の朝礼の「前にならえ」に反抗し、世の中の均一的な「こうしなければならない」に抗いながら成長する。

花梨は、母親亡き後、家では料
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

モンタナ州の美しい自然の中で牧場を経営する、フィルとジョージのバーバンク兄弟。

野放図な兄フィルは、弟ジョージをデブと呼び、蔑む。

ジョージはレストランで働く未亡人ローズと結婚しバーバンク家に嫁い
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.8

いろいろと賛否のある作品だが、まあまあ面白く観れた。

山田洋次監督は「男はつらいよ」シリーズ(全48作通しで全作10回ほど観てる)をはじめ、ほとんどすべての作品を観ているが、作品の善し悪しが割合はっ
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エスター(2009年製作の映画)

3.8

怖いものが苦手なのであまり観ないのだけれど、たまには観てみようと明るい時間に視聴しました笑

いわゆるサスペンスホラーというやつですね。
恐怖がそこにあるのにその元が、その実態がわからない。
ハラハラ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.1

復讐劇といえば、スカッとした爽快感が残るものがほとんどだが、この作品は、悲しく辛い憂鬱感が残る。

キャリー・マリガンといえば、僕にとってはカズオ・イシグロ原作の「わたしを離さないで」とライアン・コズ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.2

面白い。
オープニングでめちゃくちゃブルージーなアレンジの「Don't Let Me Be Misunderstood(邦題 悲しき願い)で始まる。

出だしの歌詞は、
Baby, do you un
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.2

ホラーが苦手だ。怖いから。
めったに観ないのだが、評判のよい作品はついつい観てしまう、昼間の明るい時間に笑

この作品は評価が高いだけあって、ホラー苦手な僕でも楽しめた。
あっという間のエンディング。
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

オンラインゲームの雑魚キャラ(モブキャラ)であるガイ(ライアン・レイノルズ)が、AI化し意識を持つ。
その中で恋をしながら悪と戦い、雑魚キャラの自由を勝ち取り、ゲーム内の世界、秩序を変えていく。
しか
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

4.1

「ゴーン・ガール」のあの妻役でおなじみのロザムンド・パイクが主演。
マーラ(ロザムンド・パイク)は、公私とものパートナーであるフラン(エイザ・ゴンザレス)とともに、法定後見人ビジネスともいえる組織ぐる
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.1

共通の趣味を持つ二人が運命的に出会う。
お互いに怖いくらいに趣味が合い、話が弾む。
好きな作家が同じ、菊地成孔のラジオを聴いている、天竺鼠のライブに行く予定。
マッチングアプリであれば、ベストマッチな
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.1

ヘイト(差別主義者)一家に育った主人公が一つの恋をして、その組織を抜け出す物語。実話がベース。
抜け出すことの難しさと、抜け出すことに協力する反ヘイト団体の男との関わりが、物語のテーマになる。
その象
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少年の君(2019年製作の映画)

4.4

大学受験、いじめという、日本の高校生とも共通の今日的な問題を扱いながら、偶発的に芽生えた優等生とチンピラのちょっといびつな恋愛の物語。

ドラマ性にサスペンス性も加わった物語の面白さはもちろんだが、な
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.8

画がきれい、配色が美しい。この映画は吹き替えでなく原語で観たい映画。

主人公のハンター(ヘイリー・ベネット)は、いわゆる御曹司と結婚。義父から与えられた超豪邸に夫リッチー(オースティン・ストウェル)
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.4

早く観なくちゃと思いながら、やっと観れた。

チャップリンの言葉に「人生は近くで見れば悲劇だが、遠くから見ればコメディだ」というのがあるが、この映画はその逆。
「人生は近くで見れば喜劇だが、遠くから見
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

2度目の鑑賞。
大好きな西川美和作品の中でも、いちばん好きかもしれない。

個人的にな、①すばらしき世界②夢売る二人③ゆれる④永い言い訳⑤ディア・ドクター⑥蛇イチゴの順かなあ。④⑤⑥はほぼ一緒。

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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.2

東入間高校野球部が強豪校と地方予選の試合をしている。その応援スタンドでの東入間高校生徒の物語。

アルプススタンドのはしの方には、学校での強制的な指導で参加させられているが、まったく応援する気のない者
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消えない罪(2021年製作の映画)

3.9

罪、というか一つの偶発的な不幸な事実が時間を超えて憎しみと悲しみを引きずり回す。
サンドラ・ブロックの演技が何よりいい。そしていつも素晴らしいヴィオラ・デイヴィスは最後に大きな存在感を見せる。

嫌な
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.4

原作は読んでいないので、映画の中だけの感想として書きます。

瀬々監督なので、まず役者が超贅沢です。
ほんのわずかな役であっても、豪華キャスト。さすが瀬々監督作品です。
いや、豪華な俳優陣をキャスティ
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.8

石橋ゆうという小学5年生の男の子をもつ3人の母親、留美子(菅野美穂)、加奈(高畑充希)、あすみ(尾野真千子)。
それぞれまったく生活環境の違う3人の母親と3人の子ども(悠宇・勇・優)との葛藤を描く。
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空白(2021年製作の映画)

4.3

いつも理不尽な行動でまわりを困らせる漁師、充(古田新太)。
気弱ながら責任感が強いスーパーマーケット店長青柳(経営者=松坂桃李)。
青柳が自分のスーパーで充の愛娘、花音(伊東蒼)のマニキュアの万引きを
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

永野芽郁、広瀬アリス、菜々緒、川栄李奈といった今輝いている女優が勢揃いで壮大なコントを演じるといった映画。
遠藤憲一、小池栄子、勝村政信、室井滋といった豪華俳優陣に、新しい輝きを放ち始めている中村ゆり
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.9

いい子でいるために。
新潟から芸能の世界を夢見て上京する女の子が、出会った人たちに翻弄されて、ウソをつき、自分を愛してくれる人をだまし続ける。

主人公は、修司(金子大地)とユカ(石川瑠華)。
ユカは
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.1

昨日今泉力哉監督の「街の上で」の2回目の鑑賞をしていて、もうその途中から、「愛がなんだ」を見直したくて見直したくて、今日、2回目の「愛がなんだ」鑑賞。

角田光代の原作を読んでいないので、ストーリーが
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街の上で(2019年製作の映画)

4.4

急に見たくなって、2回目の鑑賞。
大好きな映画。下北沢のアングラ感。文化的なメインストリームからちょっと外れたところで生きている人たち。この街にはEXILEとかB'zとか坂系とか好きな人はまずいない(
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.9

コロコロとした声がすごく印象に残っているこの女優さんが、篠原ゆき子という名前だというのを初めて知った。映画、ドラマでかなり見ているのだが、名前を知らなかった。
この映画「ミセス・ノイズィ」の観る前のイ
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

ちょうど昨日、浅草の街を歩いたらいたるところに本作品「浅草キッド」のフラッグがなびき、広告看板が設置されていた。雨風強い陽だったんだけど、アーケードの中から外まで、「浅草キッド」だらけ。
NETFLI
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.2

次々と不幸が向かってくる母子。良子(りょうこ=尾野真千子)と純平(和田庵)。良子の夫陽一(オダギリジョー)は、冒頭で消え、その7年後がコロナ渦の今、という設定。
「なにをやってもうまくいかない」と落ち
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.7

画力が抜群にあるのにキャラクターづくりが弱く、漫画家としてなかなかデビューできない山城(菅田将暉)。サスペンス、サイコホラー系の漫画を描くにあたり、キャラクターづくりの弱さは致命的だった。
そんな山城
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.8

まずは「男子」であること。青臭くて、強情で、生意気で、臆病で。
見始めからは、そんな「男子あるある」にクスッとしていたのだが、途中から大きな展開となり、小さい伏線回収をしながら、話は進む。
男子「6人
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.2

小沢健二をずっと思っていた人にとっては、かなり刺さる。僕もそう。
「天使たちのシーン」が好きという共通の感情だけで、どんなことでも話せた。そんな日々と、現在の小沢健二の曲を映すことで、置いてきぼりにし
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人数の町(2020年製作の映画)

3.6

民主主義は「数」です。
多数か過半を占めた結果が世の中を決めていきます。
この「人数の町」は、世の中はほとんどが「世の中にいない人」によって支配される(支配されようとしている)という映画です。
借金取
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珈琲時光(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

観るのは2回目。久々に見直し。台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督が東京を舞台に、小津安二郎監督にオマージュした作品とされています。
コロナ渦で東京都内を自由に気ままに歩き回ることに不自由を感じる昨今、ち
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.6

宮本浩(池松壮亮)の毎日は決闘である。決闘とは、少しでも自分の想いと矛盾が生じれば、闘って決着をつけること。ほとのどすべての人は不満や不都合が日々生じても、ほぼ忘れ去るか、酒の席で愚痴を吐いたりして処>>続きを読む

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