HiroshiOkuさんの映画レビュー・感想・評価

HiroshiOku

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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.3

何とも残念な園子温監督作、あまり評判の良くない作品。

先入観を排除して鑑賞しても、決して傑作と頷ける作品ではない。
現実と非現実が交差しているその仕掛けが大袈裟すぎて、裏目に出てしまった痛さを感じる
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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.8

気の滅入る映像。劇中に全く笑顔がありません。
統合失調症の主人公目線で描かれていますが、その不安定な精神を独特なカメラワークやノイズを効果的に使用したサウンドで助長します。主人公の息遣い、足音、虫の音
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.8

1920年代(大正時代)に制作された、モノクロ・サイレント映画。

まるで監獄のような精神病院を舞台に、狂気・錯乱といった状態を激しいカメラワークで描写するその表現には戦慄が走る。

今回はアマゾンプ
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運命の女(2002年製作の映画)

3.8

前半は不倫モノ、後半はサスペンス映画となり盛り上がっていきます。

経営者としては上からな感じのエドワード(ギア)だが、妻コニー(レイン)に対しては優しき夫のように見える。しかしその妻の不倫に気づいて
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赤い航路(1992年製作の映画)

3.6

ポランスキー監督ゆえに、精神崩壊系の作品です。

豪華客船上でノーマル夫婦がアブノーマル夫婦の異常な思想・行動に巻き込まれていくようなストーリー。結局のところノーマル夫婦の愛情が深まったという解釈で良
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アンテベラム(2020年製作の映画)

3.4

ちょっと期待し過ぎたかもです。

クライマックスの白人女性と黒人女性の格闘は、「そういうまどろっこしいのは、もうお腹いっぱい」でお決まりの失笑。

しかし終盤からとんでもない展開が待ってます。

エデ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.5

旧社会主義国にもこのようなユーモアが存在していたことに軽く違和感。しかし微妙に笑えたりする。
終始まったりな空気が漂っていますが、最後もほんのり微笑ましい結末へ。
音楽もポンコツのおもちゃのようで、あ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.4

原作は未読で、1984年公開のリンチ監督版もあまりの評判の悪さに未鑑賞。
今作は2時間半の超大作ということで、眠くなることを恐れ、中々手を出せませんでしたが、ヴィルヌーブ監督作であり、評判の良さもあり
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.8

納得のオリバー・ストーン監督作品。

NSAが握る機密情報を盗み、逃亡した悪者 "エドワード・スノーデン" と勝手に思い込んでいたが、実は過度な情報漏洩に対する内部告発を行った勇敢で正義感の強い若者だ
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最低。(2017年製作の映画)

3.4

AV女優を題材にしたエロ作品、ではなく社会派作品。もちろんそのシーンもそこそこございます。
3名の訳あり女性とその周囲の人々が様々な思いと葛藤し、悩み、そして泣く、ある意味想定内の鬱な展開。
妻が日中
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花芯(2016年製作の映画)

3.2

あまりにも利己的な心を持つ主人公、周囲の人々は「厄介者」と思っていたに違いない。
人に愛された事が無く、結局愛し方が分からない、孤立せざるを得ない人生と感じる。
サティ作曲の癒し音楽「ジムノペディ」が
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BUG/バグ(2007年製作の映画)

4.1

かなりイッちゃてる、神経質大全というべき作品。

主役二人のいかれっぷり等、虫を出さずに恐怖を演出するフリードキン監督のセンスにはぐうの音も出ません。

薬が悪なのか、政府が悪なのか、現実の軸が不明瞭
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.4

好き嫌いがハッキリと別れそうな、かなり斬新な作品。
サイケで、エロくて、残酷で、どこか学芸会っぽい雰囲気が全体を覆い、鑑賞中は終始薄ら笑い。
女子達に付けられたニックネームを聞いて、「レッドビッキーズ
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.2

カルト映画の金字塔。
リンチ監督のデビュー作にて傑作と断言できる作品です。
登場人物も鑑賞する側も精神崩壊と隣り合わせとなりますが、そんな異常な世界観に興味ある方にはおすすめ。
現実と非現実の境目が曖
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

舞台は近未来、犯罪があふれる都市、民営化された警察、そして殉職した警官がロボット警官として蘇る、何ともディストピアな空気感にニヤニヤしながら、何度か鑑賞した作品です。
マーフィ役のピーター・ウェラーが
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0

イーストウッドの何かを企んでいそうな渋い雰囲気が印象強い、アルカトラズ刑務所からの脱獄を実行した囚人達の物語。実話を基に制作されたとのこと。
単純明快なストーリーではあるが、日々脱獄の準備を地道に進め
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

H・R・ギーガーが創造する異形生物のデザインが、それまでのエイリアンものとは一線を画す、SFホラー映画の金字塔です。
巨大化していく異形成物が次々と船員を襲う、これが密室の中でじわりじわりと展開される
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.8

ジェットコースター的展開で目が離せなくなるホラー・アクションムービーです。
デヴィッド・クローネンバーグ監督へのリスペクト作品ということで、結構グロイ、キモイそしてワクワクする描写の連続で終始ニヤニヤ
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.9

映画好きなら誰でも気になるキューブリック監督の名作。
内容は近未来バイオレンス系で暴力シーンが多々出てきます。決して子供と鑑賞しないで下さい。
ウォルター・カーロスのMOOGシンセサイザーによるベート
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マックィーンの絶対の危機(ピンチ)(1958年製作の映画)

3.7

別名「人喰いアメーバの恐怖」
幼少期Tvで鑑賞し、強く印象に残っている作品です。
宇宙からの飛来物にアメーバ状の生物が付着しており、人を喰うことにより徐々に巨大化、そして町はパニックとい単純明快なスト
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.7

1920年にドイツで制作された怪奇映画の原点ともいえる傑作です。
ドイツ表現主義という芸術運動において生まれた作品で、いびつで歪んだ世界観がとても印象的です。正直ストーリーよりその悪夢感満載のセットこ
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ハエ男の恐怖/蝿男の恐怖(1958年製作の映画)

3.9

子供の頃地上波で鑑賞し感動、大人になってからVIDEOで再鑑賞し感動。
クローネンバーグ監督のリメイク版「ザ・フライ」も当然最高ですが、こちらは時代を感じるチープさに幻滅するのではなく、マニアの心をく
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フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.7

このジェイムズ・ホエール監督の作品、数あるフランケンシュタインの中で、最もホラー映画ファンに浸透しているだろう傑作です。

フランケンシュタインとは創造者である科学者の名前であって、ボリス・カーロフ役
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第三の男(1949年製作の映画)

4.1

主役を食ったオーソン・ウェルズの印象深い演技が知れ渡る作品。

モノクロ映像ですが影の使い方等がとても印象的であり、そのノスタルジックな空間はいわゆる"フィルム・ノワール"らしさでしょうか。

アント
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.2

1927年にフリッツ・ラング監督が制作したSF超大作。

1968年制作の「2001年宇宙の旅」もあの時代にしてかなりのインパクトだっただろうが、こちらも負けず劣らずのスペクタクルな傑作で、一切挫折を
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欲望(2005年製作の映画)

3.3

好きな仕事に就き、好きな男に欲を満たし、幸せそうに人生を歩んでいる主人公 "類子" が同級生と再会したことで、人生の悲劇を味わうことになる何とも不条理な世界。
吉田日出子さんが何ともいえない不思議な雰
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化身(1986年製作の映画)

3.6

藤竜也さん演じるの女をコントールしていそうで実はされる側であった、何とも虚しい男の人生が描かれています。
当然エロティックな場面も印象深いが、最初からどこか抜けている感が漂う主人公の人柄が、何だか微笑
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アリス(1988年製作の映画)

3.5

以前神保町にあったマニア向けの作品がぎっしり並んだレンタルCD屋さんで借りた記憶あり。
とにかく不気味な世界で、奇妙な目つきのウサギが悪夢そのもの。正にシュヴァンクマイエル・ワールドである。
ストップ
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どうしようもない恋の唄(2018年製作の映画)

3.4

主人公"ヒナ"の部屋の扉を鍵で「ガチャ」。
その際電車が近くを通過したことが、今後の人生を暗示しているようだ。
このような底辺生活を送る人は多く存在し、好きな女性の為に、闇の世界に乗り込んだことを"男
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ウエストワールド(1973年製作の映画)

3.8

子供の頃一度鑑賞、ユル・ブリンナーの冷酷な表情が忘れられず、数十年ぶりの再鑑賞。

ロボットが制御出来なくなり反乱を起こす、いわゆるSF映画の王道であるが、人々が窮地に追い込まれるその構図は、近未来の
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吸血鬼ゴケミドロ(1968年製作の映画)

3.2

「時代を感じる」では済まされない。
当時鑑賞した人々も、軽く鼻で笑ってしまったのではないか。
喉を軽くチョップしながら「我々は宇宙人である」という有名なフレーズは、この映画から生まれたのであろうか。
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UFO -オヘアの未確認飛行物体-(2018年製作の映画)

3.4

"UFO"という題材は、シリアスにもユーモラスにも表現が出来る。
そのセンス問われるテーマを取り上げた作品だが、軽く鼻で笑いたくなるシリアス感が少々残念な感じ。
恋人よりも数理科学に夢中な主人公が、空
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忘れられた人々(1950年製作の映画)

3.6

夢の中の生肉や鶏の惨殺など印象的なシーンは多々あるが、救いのない結末がさらに印象強く、何とも遣る瀬無い。
今作がブニュエル作品の初鑑賞だったが、先の見えない人生を送るスラム街の人々を淡々と描く、ある意
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

4.3

故ヨハン・ヨハンソンの重低音を特徴として壮大なサウンドは、当然ながら「メッセージ」を、そしてモノトーンの映像は「ラ・ジュテ」を想起させ、異形の建造物(スポメニ)をカメラがじっくりと舐め回します。(卑猥>>続きを読む

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