慟哭さんの映画レビュー・感想・評価

慟哭

慟哭

映画(84)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • 84Marks
  • 44Clips
  • 0Fans
  • 0Followers
  • 0Followings
  • List view
  • Grid view

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.9

ライティングとショットのこだわりを感じた上品な映画だった。大袈裟な演技がないのが好感。無くなってしまうものをカメラに収めるという映画の本質を捉え直すようなラストのドキュメンタリー映画場面はとても良かっ>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

-

佐々木がふと見せる哀しげな表情が印象的。教室での熱狂との対比が切ない。きっと佐々木は絵を描き続けていたんだろう、あのみんなの中心にいた佐々木。なんとも言えないノスタルジックが胸に響いた。

エリ・エリ・レマ・サバクタニ(2005年製作の映画)

-

筒井康隆っぽい人いるな〜と思ったら筒井康隆だったという、思わぬサプライズ。エンドロールにも阿部和重の名前があって驚き。ここまで娯楽性を排した思弁的SFとは思わなかった。自殺してしまう病とノイズミュージ>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

般若の楽曲「2018.3.2」を思い出す映画だった。気付けなくてごめん、今度は絶対に見つけるというような悔恨が込められた楽曲で、本作の『君は永遠にそいつらより若い』のテーマも同じだと思う。ホリガイの静>>続きを読む

こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.2

最後に一悶着あった後、無言で食器を片付ける二人を見てなんかグッときてしまった。みんな疲れてるし、どうしようもない怒りを抱えている。ままならなさが切なくてしんどかった。

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

4.3

東京の街に戦車が乗り込むシーン、雪がしんしんと降る静かなシーン、平和と戦争をめぐる問答、そして印象的なラスト。アニメの快楽に満ちている最高の映画。

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

-

akeboshiの音楽がとても良い。質感、雰囲気がとても丁寧な映画だった。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

-

よくできてるな〜という感じがピクサーっぽい。なぜミュージカル風なのかの理由づけもちゃんとしてて良い。ただ勝手に成長するAIを純粋に可愛がれない自分がいるのも確か。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

-

やけに長い喧嘩シーンが好き。ラストは超かっこいい。

Broken Rage(2024年製作の映画)

-

監督・ばんざい!の系譜?ところどころ面白かった。

僕が愛したすべての君へ(2022年製作の映画)

-

君愛から見た。僕愛の方が解答編のような気がするけど、僕愛から見たらどういう感じになっていたんだろうか。ともかく、君愛の最後10分のシーンはとても良かった。救われたと思った。

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

-

テオ・アンゲロプロスのような質感。小田エリカが雪面を蹴散らすシーンが印象的。

ルックバック(2024年製作の映画)

3.9

サントラがあざとい。感無量。ただ、統合失調症患者のような殺人犯がただ「悪」として描かれることに対しては一定の留保が必要だと思った。背景を見る、社会的背景を見る、ということを踏まえてまた見直したい。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

齋藤潤と綾野剛のやり取りがたまらない。シュールな場面とベタな笑い両方がとてもよい塩梅で散りばめられていて大変面白かった。

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽とカットが素晴らしいのは言わずもがな。
ただ、トラヴィスが自分本位すぎて消化不良ぎみだ。
夫婦関係が上手くいかなくなったから家族を捨てて放浪するなんてけしからん、と思ったがそもそも芸術を道徳の物差
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

萌えでも泣けるでもない、新機軸のアニメ映画。

サイン(2002年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

交通事故のトラウマを抱える家族が宇宙人をフルスイングする痛快な映画。本当に平凡な家族だが、遺言からの逆転劇のラストシーンは感動で胸がいっぱいになること必至。
途中は正直、大きな展開がなく眠たくなったが
>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.9

心温まる名作。感動を誘ういやらしさをなく、とても上品な演出とストーリーだった。老人と青年の友情が主ではあるが、この友情を成立させたのは息子を失ったメアリーその人といえる。
黙々と料理を提供し、二人の会
>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

3.9

随時に見られるアニエス・ヴァルダのユーモアが可愛らしい。拾わない人に拾う人、特に市場のゴミを拾い食べる青年が印象的。畑の収穫こぼしを落穂拾いして良いという法解釈は現在でも生きているのだろうか。捨てられ>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

自分の殻に閉じこもっている青年とおじさんの友情物語というとありきたりな感じだが、そこに才能の有効活用の話が出てくることでより深みのあるストーリーになっている。
特にウィルの親友と、若々しい才能に怯える
>>続きを読む

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

この説明のなさよ、よく作ったと思います。ダイアンとカミーラ、切ないね。

息子の部屋(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

抑制のきいた静かな映画だった。
ラストシーンの、バスの車窓から浜辺を歩く家族が映されるシーンは、残されていったものたちの困惑と哀切を深く感じた。
息子の知られざる写真、夜の高速道路。
なんかこの映画の
>>続きを読む

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

4.0

コンパクトにまとまっていて良い。茄子とワインが食べたくなる。エンディングが忌野清志郎なのは自転車好き繋がりだからか。

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

3.9

今風にいえば、ホモソーシャル的だとか有害な男性性という言葉が思い浮かぶような映画ではある。
だけども本作にあるベトナム戦争末期のアメリカ、息苦しい海軍、同僚が被る不条理といった背景を考えればジャック・
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.9

ポール・オースターとトム・ウェイツとハーヴェイ・カイテル、みんな渋すぎる。みんな過度にお人よしな気がするが、でもクリスマス映画に暗い話は嫌だしなと思った。

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.8

コモドゥスが猛烈に情けない。ホアキン・フェニックスの負け顔を存分に堪能できる作品だった。

マグノリア(1999年製作の映画)

-

一回の鑑賞では消化しきれない。もう一度観たい。

ロボコップ(1987年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

民営化された警察が舞台。天下の警察もいまや下請けなわけだが、そんな本作ロボコップは好きなシーンがたくさんだ。
燃え盛るガソリンスタンドをバックにwho are you!と問い詰めるロボコップ。階段を降
>>続きを読む