いまの時代では、とうてい制作できないようなお話。
やたらと簡単に人が死んでいく。
映像や見せ方に工夫は感じられるけど、アクションはチープだし、なにしろ女性の扱いが酷すぎる。
ただ音楽は個人的好みに合っ>>続きを読む
普段の生活が見えてこないので、登場人物たちが中流なのか上流なのか、よくわからない。
アメリカ人が観たら分かるんですかね。
隠れた意味がありそうなショットとか小道具とか出てくるけど、視点がコロコロ変わる>>続きを読む
東京が壊滅する姿を見せられても、どこか他人事なのはなぜだろう。
メインのキャラクターが若すぎて、頼りなく見えてしまうのはなぜだろう。
アクションよりも謎解きとスリルに寄っているが、ストーリー、設定、キャラクターなど全てが有りがちなので、観た後に記憶に残らなそう。
ドイツが舞台だと、クライマックスでデモや市民運動を背景に描くのが多いの>>続きを読む
Xデーに向かっていく犯罪グループのメンバーそれぞれの物語を描いていく系。
登場人物同士の繋がりが薄いので、「ホントに成功するんかな…」と思いながら観てました。
そうは言うものの、軽いドンデン返しもある>>続きを読む
中流なのか金持ちなのか、、少なくとも貧乏人ではなさそうだが。
刺激の多い生活かモノトーンな生活の二者択一なのだろうが、刺激のない人生が、この物語の中ではそこまで退屈なものには見えない。
結局のところは>>続きを読む
期待される年齢の女性が消費される。
コンセプトもストーリーもなかなかで、シリーズとしても興味をそそるものでしたが、いろんな意味で残念な作品でした。
リョーハが何者なのかがさっぱり分からないのだが、Roxy Music の Love is the drug で始まる旅の終わりに流れる曲のことが分かれば、少しは理解できるのかもしれない。
雪景色好き>>続きを読む
不安定なのは分かりますが、もうこの勢いは完全に忘れてしまいました。
とにかく関係が私には複雑すぎる。
変わった作りのドキュメンタリー、、、
だけど、チリの歴史に関して予備知識がないと、チョッと厳しいかも。
確かに『童夢』のようではあるが…
個人的な興味は、そこで描かれる集合住宅に住むノルウェー人たちの生活だったりする。
観ながら思い出していたのは、Barn (2019) でした。
遠いのか近いのか。
広いのか狭いのか。
善人なのか悪人なのか。
最後まで曖昧なまま。
はっきりしているのは、男か女かだけ。
途中まではサイコスリラー的な様子で進むが、後半はアクション全開。
詰め込まれた要素が多すぎて、ついていくので精一杯だったが、ウマしか勝たんラストはグッド。
このレビューはネタバレを含みます
オープニングとエンディングは時代背景に合わせた上手いデザイン。
戦争とパンデミックの組み合わせで、現代でも社会状況が感じられるような作りになっているのはさすが。
長閑な風景とゴアな映像のバランスが絶妙>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画の予告を初めて見た時に思い出したのは、楳図かずおの『ねがい』。
やっぱりぜんぜん違うよねーと思いながら観ていたら、最後は似たような感じになってた。
中盤まではなかなか好きな感じだったのだけど>>続きを読む
宣伝文句のせいでどうしても バルタザールどこへ行く (1966) と比べてしまうけど、当たり前ながらぜんぜん違う映画。
突き放した不条理感が弱いので、こちらを楽しめる人の方が多いかもしれない。
あくま>>続きを読む
アルジェントによる、アルジェント・ファンのための作品。
映画として… という以前に、アルジェント好きにはたまらない1本。
若い人が共感するのか、年配の人間が昔を懐かしむのか、人それぞれだとは思うけれども、美大生以外にも響くのかは私にはよく分からない。
いずれにしても、勢いのある人にしか見えないものがあるということなのでし>>続きを読む
ドライヤーもベルイマンもブレッソンもよく観ますが、個人的にはやはり宗教(キリスト教)絡みのお話は理解するのに難しい部分が多い。
『氷の微笑』(1992) と同じような構造の部分が多いと思われ、そんな訳>>続きを読む
さまざまなカップルが登場するが、メインの人物たちは意外に強烈な個性。
街の様子はなかなか良い感じ。
誰も救われない最後でした。
3時間近い上映時間はぜんぜん気にならず。
最近では珍しいタバコを吸いまくる映画。
主人公は高級なマンションに住んでいて、自宅ではベッドとソファーのシーンばかりで、窓から見えるのは街を見下ろすエグゼク>>続きを読む
敵の手に落ちている時間が異常に長く、スパイ映画とは名ばかりの奇妙な作品。
隊員の衣装も凄いが、プッシー・ガロアズ・フライング・サーカスという名でモンティ・パイソンを思い出してしまう。
と言ってもこちら>>続きを読む
モリコーネがすごい芸術家なことはいまさらなので、ドキュメンタリーとしては中途半端な感じがしないでもないが…
彼の曲を延々と聞かされては満足しないわけにはいかない。
出だしはファンタジー。
いきなりグロ世界に突き落とされるも、じわじわとファンタジーの世界に引き戻される感じ。
アレックス・コックスが懐かしい。
増村保造大会9本目。
見どころは女性の見せ方(魅せ方)。
でもこれは園子の告白形式なので、やはり園子から見た光子の見え方なのだろう。
というわけで、結局のところ光子の真意は最後までよく分からず。
ロードムービー風な仕立てとトンデモ展開、それといかにも映画好きに訴える画造りには好感持てたんですが、やっぱり1番役に立たないヤツが生き残るのは気分が悪いです。
そんなことよりも、これは小松左京原作で>>続きを読む
増村保造大会8本目
増村作品には珍しく弱い女性の登場人物だと思っていたら、結局はみんな芳子を気に入ってしまったばかりに酷い目にあってしまうというお話だったようだ。
どうでもいいけど、芳子の母親の冷た>>続きを読む
歴史かローザ・ルクセンブルクに関して多少の予備知識がないと、ストーリーを追うのに少し難しい作り。
鑑賞前に予習しておくことを勧めます。
個人的な趣味で言えば、歴史を描きたいのか、思想を描きたいのか、>>続きを読む
老後のスヴァールバル移住を目指すと飲み屋で言い続けた身としては、見逃せないドキュメンタリー。
美しい雪景色を見るだけでも癒されますが、そこにも分かりやすい気候変動の魔の手が…
偉人映画。
実際のアイヒマン裁判の映像を使っているのだが、映画の観客にもそのアイヒマンがただの小役人に見えるのだろうか。
『エルサレムのアイヒマン』出版からその後の騒動がストーリーのメインだと思うけ>>続きを読む
増村保造大会7本目。
ウサギの死骸を手につかんで山を疾走しながらも、ババの亡骸を見ておりんが生と死を意識する流れが最高で、オープニングからこれだとこの先どうなることかと思いましたが、それ以降はエピソ>>続きを読む
プロセスをジリジリと見せておいて、結果はサラッと終わらせる。
邦題にあるような乾いた荒野ではなく、沼やぬかるみがイコニックなアイテムや出来事を飲み込もうとする。
ジャンゴは意外と優柔不断。
主人公の>>続きを読む
増村保造大会6本目。
法廷もの。
ゆっくり登って突き落とされるを繰り返す。
突き落とされる瞬間が大事。
地道に真面目に生きている象徴のような津田刑事。
主人公の城戸検事は津田刑事と同様な人物だが、>>続きを読む
いかにも強そうだが悩みを持っていたりするヒーローの映画もあれば、ぜんぜん強そうではないのに実は無敵な主人公を描いた映画もある。
今回は後者なのだが、強そうじゃない人物をどう描いたら無敵に見えるのか、>>続きを読む