けじぃーあれんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

けじぃーあれん

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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今回もベンジャミンバトンに続き、実現不可能なテーマの実験だったような印象。今回のテーマは頭の中覗けたらどうなるでしょうなんですかね。要所要所で彼女が何考えてるかわかりますか?みたいなショットがあったと>>続きを読む

ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

物語が大きくひっくり返る系の展開は非常に僕好みで楽しかった。

この映画を見てて、巧みだと思ったのが、実はローラの死体は見てる側には見せてないということにローラが生きてることを知った瞬間に気付かされる
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.6

不思議なんだけれど、最後まで全く飽きない。特に映像的な凄みは僕には読み取れなかったけれど、シンプルなシナリオで約90分全く飽きなかった。
僕がこの映画で1番すごいと思ったのは、息子役の子の芝居の表現力
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トリック 劇場版2(2006年製作の映画)

3.2

テレビの延長で、スタッフもちゃんとそういったところをわきまえてる感じがいいです。
細かい所の小芝居が凝っていて非常に面白いですよね

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.5

見てて普通に面白い。
そこで止まってしまう感じではあるような印象。アナと雪の女王のような圧倒的なレイアウトに思えなかったのはアクションものが故にでしょうか。
ちゃんと画面としては気持ちいいのは間違いな
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.4

何を撮ってもティムバートン色になるんだからやはりすごい。ティムバートン作品で注目すべきは世界観もだけれど1番は小物だと思います。小物に対するこだわりはすごいんじゃなかろうか

独裁者(1940年製作の映画)

4.5

最近のとりわけハリウッド映画でも多いのですが、セリフが多く説明が多い。トーキーを導入してもチャップリンはそれに頼らず、芝居でなにが起こってるか、劇中の彼らが何を思っているかを伝えられている。
現代の人
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チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.8

脚本演出主演活弁全てができるチャップリンに感服。
サイレント時代の劇場に足を踏み入れたような映画にセルフリテイクというか活弁を付け足したんですね。
セリフなんてほとんどないのに重厚なドラマを生み出すの
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アルファヴィル(1965年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ゴダールだなぁと率直に思う。色々思わせぶりっぽい演出に、すぐ深読みしてしまう人としてはまんまと翻弄された感じ。換気扇にも、露骨なライティングにも意味を見出すことができず(意味はないと信じたい)に閉幕し>>続きを読む

華氏451(1966年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どこかヒッチコック的な所を感じた。冒頭のシーン主人公が入れ替わる構成はサイコ的だし、おばさんが燃える狂気的な所とかモンタージュの感じとかなんとかくヒッチコックサスペンスっぽさ感じました。気のせいかもし>>続きを読む

甘い生活(1959年製作の映画)

3.3

アニタエグバーグの妖艶さはもはや異常で、ロックのシーンは画面に釘付けにされた。僕はフェリーニ作品が割と苦手なんだけれど、このワンシーンは個人的には圧巻。どうしたらここまで綺麗に撮れるのだろう。
全体と
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風を見た少年(2000年製作の映画)

3.3

作画のクオリティは異常。冒頭の車のシーンはフレーミングやら諸々感心ばかりの作品でした。

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

見る前にハードルを上げすぎました。
個人的に評価を下げた最大の要因は主人公の女の子に全く感情移入できなかったこと。
あんな境遇だし、そうならないとそもそも映画にならないのはわかるけど、なにやっとんじゃ
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.5

言ってしまえばTHE ヌーヴェルヴァーグな映画。
かなり詩的な映画の中にとんでも展開というかカトリーヌの傍若無人さが混ざってなぜか見てて飽きない。
傍若無人と書きましたが、別の言葉で言えば純粋な愛と欲
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終電車(1980年製作の映画)

3.5

トリュフォー最大のヒット作らしいのだけど、内容としてすごく面白かった訳ではなかった。

カメラの振り方、構図の作り方はさすがと言わざるを得ないのが冒頭のシーンからも滲み出ているのが、さすが巨匠ですね。
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断崖(1941年製作の映画)

4.4

邦題には正直不満です。原題直訳「疑惑」です。この映画の何がすごいってライティングと舞台設計にあると僕は思ってて、エイガース夫妻の家は実は本当はないはずの影がいっぱい。それが様々なカットのレイアウトにう>>続きを読む

普通じゃない(1997年製作の映画)

2.3

コンセプトとしては面白いんだけど、前半でネタ尽きた感ありました。ユアンマクレガーの役は最後までヘタレでいるべきだったんじゃないかな。天使設定は非常にイマイチですが、天使が不死身なのは面白かった

ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.2

アメリカンニューシネマ初期と言っていい時代ですかね。それまでのニューシネマの映画はラストはひたすらアンチヒーロー。外れた者は淘汰されるのが現実というのがかなり大きなところにあって、その主人公の無意味な>>続きを読む

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.1

シンプルに楽しめる。基本的に子供向けなのだけれど、テレビゲーム黎明期に子どもだった大人も画面に釘付けにする要素がたくさん盛り込まれている。フルCGならではの大胆なカメラワークとお決まりな感じが終始興奮>>続きを読む

或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.7

フランクキャプラのカットを積んで積んで1番最後にドンと持ってくる運びは僕はすごく好きで、『素晴らしき哉、人生』も最初見始めた時は、つまんねーと思いながら見てて、最後に持って行かれた。
この『或る夜の出
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.3

ディレクターズカット版を視聴。僕はディレクターズカットのラストが1番好きです。劇場版ではカットされた伏線もすごくバシッと決まってて、あらゆる伏線がラストを指し示している。知った上で見るとなおのこと練ら>>続きを読む

グーニーズ(1985年製作の映画)

3.0

ユーモアセンスが僕はすごく好きです。少年の心をくすぐる映画。映像としては諸々惜しい感じだけど、ホームアローンの壮大なバージョンとしてみるなら全然気にならない感じ

ダウト 〜あるカトリック学校で〜(2008年製作の映画)

3.2

本当になんにも起こらない話なんだけど、緊迫感のある映画だった。疑いがどうというよりは、真の悪とはみたいな問いを感じました。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

『2001年宇宙の旅』を易しく現代に作り変えたような感じ。
モノリスとハルを合わせたガイドロボや、ストーリー構成などオマージュ要素がかなり強い。

ノーランさんの得意なラストにズバッと伏線がつながる感
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.6

ジャックニコルソンがやっぱり素晴らしい。無駄のないセリフとカット割。名シーンや、大傑作的な雰囲気とかはないけれど、なんというか巧みな映画だなと感心した。

M(1931年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

お手本のような感じの映画。影の使い方、セリフで説明しない映像主義なとこ、最後の演説。後世の名シーンに影響を与えたのが容易にわかる。Mってマーダラーの略かな?ドイツ語だと何になるかわからんけど。Mって文>>続きを読む

暗殺者の家(1934年製作の映画)

3.3

原題直訳が知りすぎた男。後にセルフリメイクしてるんですね。個人的にはちょっと物足りなかったのだけれど、なんというか偉そうだけど、片鱗がある感じ。要所要所で名場面になり得る感じ。さすがです。

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

4.3

ヒッチコックとしてはかなりアクションした方の作品。こんなにアクションエンターテイメントな感じでも、決めることはさすがはヒッチコックといった感じで、影の作り方をはじめ細かい画面設計は舞台が広くても計算さ>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコックの中でもとりわけ好き。恐らくヒッチコック空間限定ものの中での集大成ではないでしょうか。
全編通して裏窓という限られた画面の中で物語られていくのは、観客が映画を見る姿そのもので、それを表すよ
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.2

色んなレビューに書いてありますが、非常に難解で、真剣に観てもなかなか理解は難しかったです。ゲイリーオールドマンのメガネがポイント。これでかなり時系列整理できるのでは?むしろ最初のシーンであえてメガネの>>続きを読む

パーフェクト・ストレンジャー(2007年製作の映画)

2.2

宣伝文句からもどんでん返しものっていうのがわかっての視聴ですが、個人的には観客の誘導が非常に物足りなかった。ラストのえ?嘘でしょ?みたいなのも感じなかったし、ブルースウィルスも役にはまってなく勿体無い>>続きを読む

プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.0

テンポが非常に良かった。アンハサウェイの変貌ぶりがこんな変わるのかーと。

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ドイツ表現主義代表作。やっと観ました。夢オチと知って臨んだけれど、これは非常に楽しめた。町山さんが後世の色んな作品に影響してると言っていたけれど、観終わって一番最初に浮かんだのは『ユージュアルサスペク>>続きを読む

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

幼少から大人になるまで2時間で詰め込むのは、普通は本当に骨折ることかと思うのだけど、これはテンポ良く、時間経過に違和感を感じさせずにそれをやってのけてる。
台詞回しが僕は非常に好みです。

後半はなぜ
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かった。
25番のネガが些細な日常の一瞬というのはお決まりなので、なんだろうと思ってたんですが、なぜかぐわっとラスト前の表紙のカットで感情持っていかれました。また、表紙のコピーが秀逸過ぎる。
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黒衣の花嫁(1968年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

僕の好きな感じのサスペンス。

個人的にこの映画の綺麗なところは人間の醜い感じになる殺人のシーンを一切見せないとこだと思います。毒殺は例外。なので殺人ものなのに血が一回も流れないというスタイリッシュぶ
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