ふジさわさんの映画レビュー・感想・評価

ふジさわ

ふジさわ

映画(244)
ドラマ(0)
アニメ(1)

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

長い、五月蝿い、面白いの三拍子
素晴らしい映像の連続で頭痛くなっちゃった。

ずーーーっと騒がしい狂った者たちを見せられた後に日の光を拝んだ時は、これが狙いなのかと、カタルシスに充満された。

ベルリ
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

シンプルなストーリーにストレートなテーマ

わかりやすいけど、それぞれのカットが持つ余韻の表情が豊かで、貧困中年達の枯れつつあるロマンスの落葉が鮮やかに映える。

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

3.7

中盤からの展開は良かった。後味も残る。


岩○俊二のような雰囲気は良いし綺麗なんだけど、それを活かすためにはもう少し沈黙の美学を貫いた方が良いかと。説明しすぎ語り過ぎなところを感じた。だけれども喋ら
>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ファンサ感が否めない。キメるシーンとか別に後に響かないし、そもそも依存症に苦しむ者達の話だったはず。

ですが正直僕は2の方が好きです。話の運びにまとまりがあって、スマート。最後集結するのも良い。寂れ
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

4.6

岩井俊二で一番好きかも。彼自身の総集編的な要素が詰まっている。
少し飛んでるフィクションなのも今に始まったことではないというか、それでも作品世界を凝結させるだけの仕上がりと説得力を見せてくれるのが彼
>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.0

追われているというのに男女の陳腐なやり取りに終始する。愛などといった人間関係の下らなさと温もりを倒錯的な詩のように描く。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

高校生ぶりに視聴。大体忘れてるから楽しめたけど、また難解だった。逆光の仕組みだけで難しいのだから人間関係はもっとわかりやすく描いて欲しい。すぐに整理するの苦手だ。

めっっっっちゃ面白いんだよな。SF
>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.9

人格のどこまでが生来のもので、どこからが恣意的なものなのか。こうありたい、なくてはならないと本人が規定し行動するのか。経済やネットの中で自意識が育まれるようになった現代。

「映画なんて見て何になるん
>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

物語が少し冗長でまとまりの薄い感じはありますが、十分面白かったです。岩井俊二なりの裏社会映画?
美しさというより強さが際立つ画が多かった。

人の出自に拘るなんてくだらない

ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

もうちょいグシャって崩れて終わっても良かったかも。選択の結果がもっとハッキリ重く出てほしかったという

香川が天才級に演じてる。あらゆるニュアンスの顔ができる

進めていくうちに兄弟間の溝がどんどん深
>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.9

面白かった。

度胸と実力が人間には必要なんだとさ

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

洗練されている。芸人だけあって間のセンスがすごい。

夜や暗闇でのカットに閃く光が美しい。

気狂いピエロで見たやつ(オマージュ?)

3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

ようやく北野武の本領発揮を見れた

徹底的にユーモアが散りばめられている。地獄の底までボケ倒す感じ
日常の牧歌的な生活と風景の中に物語が用意されている。弱々しい主人公を取り巻く裏社会

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.2

ジャームッシュのオムニバス映画は感性、技巧、道化などとと言えて、しかしハッキリとした言葉にはなぞらえ難い、掴みどころのなく浮遊し分解するような代物だ。

珈琲と煙草の周縁を人々の気まずさが漂う。何かを
>>続きを読む

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

は???何がどんでん返しだったんですか?こんな番宣をしなけりゃ、、、アイデアは面白いのに…

しっかりずっと違和感が描写されてたから気づかせていい気にさせといてもう一段裏切るんじゃないの????

2
>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

3.6

ふわふわしすぎて雰囲気映画だとしても形になっていないのでは
描写密度が低いから読後感もあまりない。

音楽は良かったです

Chime(2024年製作の映画)

4.1

引きと間接に対象を放り込む

来ないんかと思ったら来る。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

「こういうのいいんだよ」

前半の勢いは良かった。後半の展開が…アツくない…

(2023年製作の映画)

3.6

予算がすごい悪ふざけ。
武士の魂を嘲るように、コミカルに描いている。

にしても秀吉が北野武なのは無理があるというか自己満でしかない感じ。B級みたいな雰囲気

正欲(2023年製作の映画)

3.9

偶然上等のストーリーだけど、描かれているものは明快、すぎるくらい

性欲、子孫繁栄が多くの人間の生きるモチベであり、そのダイナミズムからは隔離されている彼ら。
見事にテーマをピックアップするストーリー
>>続きを読む

聖地X(2021年製作の映画)

4.0

岡田将生がキョドりながら奇怪なことしてるのがいっちゃんおもしれえ

入江監督の映画は好きです。シュールさが上手い。ストーリーもまとまってる。絡繰もその示唆の描写もしっかりしてました。

多分、宣伝部が
>>続きを読む

ロッキー4/炎の友情(1985年製作の映画)

3.7

レビュー忘れてたー

ソリッドなまとまり方をしている4作目。今回は敵討ちのパターン

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

え?言葉尻次第で量刑が決まる裁判の長さとしょうもなさを伝えるための映画なんですか……??長すぎん…???仏画にしてもやりすぎだろ…頭痛くなったわ

夫婦の関係に折り合いをつけられないまま起訴され、司法
>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

4.1

今泉監督はこんなに綺麗な画も撮れたのか。余白が活きる絶妙な演出は相変わらず。撮影部ナイスだと思います。

日常に悪戯を仕掛けるように伸びやかに生きているけど、どこか自分自身だけは満たされないような影を
>>続きを読む

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.3

相変わらず姉はクソキモい。逃げた弱者は黙っとれ。

情緒を運ぶきっかけとか緩急の描写がぎこちない。なし崩し的にオールオッケーになってるけど、零が悪いこと一度もないのに

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.5

義姉がゴミ女すぎる。別にズル賢いとかでもなく、ただ性格が終わっているバカ女。初心者に才能が無いといびって、負けたら義弟に手上げて、ヒステリーで家出しようとした結果義弟を追い出し、都合の良い不倫相手も止>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.7

CGすごーい。船もカッコいいし迫力ある表現が多い。
設定が面白いから最後まで見れたけど、因果とかオーロラの情緒の描き方とかもっと掘れた気がする。

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

4.3

シナリオが良すぎる。主人公と一緒に追えるからわかりやすいし、でもよくできたトリック。

松田龍平すきだ

空中庭園(2005年製作の映画)

3.4

話は面白いけど、映像がイマイチだったかな。下手なCG入れなくてイイっすよ…

マナが深掘りされていない気もする。

屁理屈と思い込みで築き上げた虚構に徹して生きようとする人間が描かれていた。

箱男(2024年製作の映画)

4.0

一方的に視る側へと近づこうとする者たち。










途中すごい難しいから置いてけぼり食らうのかなーと思って見てたら、オチで合点がいく。拍子抜けでもあり、安心でもある。残念ながら原作未読で何も
>>続きを読む