ふジさわ

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のふジさわのレビュー・感想・評価

3.9
鼻につくサブカルなムードがどことなく流れている。

今回は後半への助走なので深く言及することは難しい。が、命の重みを実感できなかった。これは敢えて描写を制限することで、日常に慣れ、慣らされ多角的な視点を失う人間の感覚を我々に体験させる作り手の狙いかもしれない。もしくは、そのような構成がもたらす作用かもしれない。逆に、結局大衆に流されているのに覚醒の自覚に浸ってしまう人間も描かれていて良かった。
ひらがな風のエフェクトが、未知が慣れ親しまれたものに潜むことの暗示のよう。

幾田りらとあののキャスティングに少々不信感がありつつも、それを忘れてしまうほどにしっかりと払拭してくれた。

本当にPSYCHO-PASSを感じた。
ふジさわ

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