ゆめタウンさんの映画レビュー・感想・評価

ゆめタウン

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ここのレビューにあった、「時間的・金銭的余裕があるが故の視線」を平山が持ち合わせているというのは理解できないことはないが(寂れたアパートとはいえ、東京に住み続け、仕事終わりにスナックや居酒屋に通い続け>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.5

『バルタザール、どこへ行く』を基に作られている本作だが、基本的なメッセージは同じで、やはり人間の傲慢さや奇妙さが描かれる本作。

ただ、こちらの方がより動物という存在によりクローズアップしていたとは思
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バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.0

『イーオー』に備え、積んでいたBlu-rayを視聴。

人間の傲慢さについての反省しかできない、全く救いの無い話だった。

出てくる登場人物が悉く酷い人間で、寧ろこれを反面教師に自分の人間的な部分、倫
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

描かれた10年で始まったことも終わったこともある。これが人生の"アヤ"なんだろうな。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

確かに庵野監督自身の生活の変化を反映した終わり方ではあるけど、これまで十分苦しんできたんだから、こういうハッピーなストーリーになると思っていたし、それで良いじゃないと思った。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

1.0

同じ濱口監督のディスコミュニケーションものでも親密さやハッピーアワーのような段階を踏んだ丁寧さが全くない。唐突に話が進んで終わる感じ。震災を用いて現実を導入する手法も全く機能していない。全然感情移入で>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

『パラサイト』よりも納得できました。どうしても『パラサイト』には承服し難い点が幾らかあったのですが、『ジョーカー』は地べたを往く人々をそのまま描いた作品であるし、代替可能で何にもなれない(と見做されて>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.2

自身と葛藤し、それに向き合い再生する男の様が身に沁みた。

Playback(2012年製作の映画)

4.3

「やり直し」の映画。安易なノスタルジーを良しとせず、かといって地元や過去への郷愁を切り捨てず、そこから今を動かす原動力を見出そうとする姿勢に共感できました。

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

5.0

5時間を超える映画だが、それを感じさせない見事な脚本、感情を描き切ったショット、そして4人の女性達の名演に拍手を送りたい。「地獄」のような日常に終わりはないが、その歩みの向きを変えることはできるのかも>>続きを読む

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.5

「小さな大人」映画。シュールな演出に思わず笑っちゃうところが結構ある。例に漏れず疑似家族モノとしても見れるが、色々ともう少し踏み込んで展開できたかも。それでも、爽やかな気分になれる映画らしい映画。

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

多様性の尊さを教えてくれる明快でハッピーなストーリーが素晴らしい。何回見ても、全く退屈することがない。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.0

平熱の映画。ラストは秀逸だが、全体的に良い意味でも悪い意味でも冗長なのは否めない。しかし、何か心に引っかかるものはある。

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.8

不器用な男の人生譚。確かに男同士で無くても成立する話ではあるが、ヒース・レジャーの好演が物語に説得力を与えている。穿ったショットや展開はないものの、それ故にそれぞれの人生を丹念に追えたのだと思う。

地下に潜む怪人(2014年製作の映画)

2.5

B級だし色々無茶苦茶だけど嫌いじゃないです。主人公の能力の目覚めっぷりが堂々としていて逆に見事。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.5

個人的にはあまりに冷淡で、市井の人の気持ちに寄り添っていない物語のように感じました。迫力のある映像には見入りましたが、ストーリーにどうしても馴染めなかった。

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.5

ユーモアを交えつつ、困難に立ち向かう姿勢、その描き方に好感。風通しの良い映画。

PASSION(2008年製作の映画)

4.0

ホンネとタテマエ、愛、暴力を生々しく、そして苦々しく経験しながら、変容しそれを乗り越えようとする人間(関係)の強さや尊さを感じさせてくれるような映画。『親密さ』と共通するテーマも散見され、監督の視座は>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

電車での喧嘩シーンや側溝でのやり取り、ラストなど心を揺さぶられる場面が多くあり、広島の景色や文化が正確に表現されていたと思う。ただ映画の尺の都合上原作から削られた部分があり、個人的には先に原作を読んで>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.2

様々な社会問題に触れつつ、目の前にいる人を本当に信用しきれるのか、信じることというのは何なのかということを鑑賞者に強く突きつける映画。劇中取り上げた政治的な問題に対して、明確な態度の表明がなされない点>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

5.0

正直に言えば2部にはあまり没入できなかったが、それでも破られた「手紙」から繋がっていく劇の結末が強く心を打ったし、1部の橋での長回し、そして長時間の鑑賞を経た上での見事なラストシーンは名状しがたい感情>>続きを読む