Satsuさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.6

ミステリーの質は置いといて、なるほどなと思える結末。フランス映画らしい抑揚の少なさが逆に結末を盛り上げる。
悪役に人間くさい魅力がないから、なんだか薄っぺらく感じてしまう。

柘榴坂の仇討(2014年製作の映画)

3.8

浅田次郎のエンディングは暖かい。
中井貴一が良く似合う。壬生義士伝より好き。
ヒロスエも良き。

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

3.7

若い二人は限りなく自由で、その無邪気な姿は若さと輝きにあふれて見えるが、周囲の景色はリアルでバカンスとは遠い現実が映される。
旅を共にした彼女の存在が二人に与えたものも楽園よりも現実。
人生は波のよう
>>続きを読む

ヒトラーの贋札(2007年製作の映画)

3.4

金はつくれる
地獄を生き延びた主人公の言葉が深く印象的。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.5

何度観ても好き。
描いているのはリアリティのあるSFでも強いパイロットの姿でもない。一人の女性の再生のお話。
壮大な設定と迫力ある映像の中、シーンのほとんどは主人公が自分の内面と向き合う一人芝居で、ま
>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

暑い夏に涼しくなる映画を。
人、モノ、自然、映るもの全てが美しく熱を感じさせない、どこか異世界を思わせる設定。
その中で毎朝筋トレをして、毎晩酔い潰れる社長からは人間らしい熱を感じさせる。一方、熱量が
>>続きを読む

鬼龍院花子の生涯(1982年製作の映画)

3.8

夏目雅子を見てみたくて。
時代は違うし世界は特殊だがとんでもないことを真顔で言う。その世界観にリアリティを与える気迫を俳優たちから感じた。昭和の凄みがある。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

凄いな。
橋を渡るシーンが印象的で臨場感に痺れた。銃弾が水面や橋の鋼にぶつかる音響がリアルで恐ろしい。
劇場で観たかった作品。

MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

2.1

めちゃくちゃテンポ悪い。
構成、場面のつながりが酷い。いちいち緊張感や盛り上がりをブチ切る。登場人物達がアホに見えてしまう。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

なにこれ。制作の自己満にあふれていて、原作をころしている。
戻れない一瞬の輝きを「もし」で繰り返す設定は悪くないが、そこに求めるのは眩しすぎる映像美じゃない。真面目さが足りない。

スピード(1994年製作の映画)

3.5

レトロ感を感じる。。
アクション映画が面白かった時代の作品。
緊張感が持続する見せ方が上手なだけに、クライマックスが惜しい。
デニスホッパー演じる知能犯がブチ切れてしまう。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.6

正しい行動や選択はないのかもしれない。視点を変えると違う感情が見えてくる。起きたことをどう捉えるかは自分次第。
登場人物達それぞれの視点を描いていて、映画らしくない、教材っぽい。
ひとつの出来事に皆ん
>>続きを読む

隠し剣 鬼の爪(2004年製作の映画)

4.0

世の理不尽さはいつの時代も同じ。ひとつの選択に命を賭ける、その立ち姿は力強く美しい。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.8

途方に暮れるほど壮大な愛のおはなし。
この監督の語りきれないものを表現しようとする姿勢が好き。

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.6

人の良いところを見つめるメイジーの目線は優しい。人との関係はそういうものだなって考えさせられる映画。
とあるレビューに共感、思っている以上に子供は親の顔色を見ている。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man(2005年製作の映画)

4.0

クールな電脳世界設定+ブレードランナー的哲学、更にボロボロにされても無表情なターミネーター要素が完全にツボ。

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.9

映像が綺麗なのにアクション、戦闘シーンにキレがなく、立ち振る舞いにクールさがない。
キモとなる壮大な電脳世界の表現が浅く、公安9課のチームの魅力が描かれないので話が盛り上がらない。
主人公は少佐ではな
>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

2.9

分かり合える一瞬が生きる支えになる。
終始しんどいけれど、小さな希望に救われるはなし。
菅田将暉の内に抑えた演技が印象に残る。

イノセンス(2004年製作の映画)

4.2

映像と音楽に中毒性がある。
観る順番が違うらしいが、あまり気にならなかった。

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

サムニール、ジェフゴールドブラムをはじめ、演じる俳優が皆魅力的。なんと言ってもリチャードアッテンボローが完璧に締めている。

全てのシーンが絵になっていて、音楽も素晴らしい。

以降シリーズの登場人物
>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

2.0

ゴジラに学ぶ日本の価値観。視点が全く違うから面白い。
映画としては観るに耐えない時代遅れのストーリー展開。何を観せたいのか。

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

3.8

何となく観てしまった。
吹替えがしっくりくるまで過去に何度も放映された名作のひとつ。
目まぐるしく変わる展開は今観ても十分通用する。

黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.0

作品の大事なところは、終始主人公が登場人物達の心に訴えている姿なのだろう。冒頭から主人公の信念が示されていて、裁判に勝つことを最終目的として描いていない。世界を変えるために必要なことは何かを考えさせら>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.7

心情表現が凄くリアル。
瞬間の光だけでは生きて行けない。でも、その小さな輝きが人生を支える。
妻夫木聡の表情が優しい。
池脇千鶴が力強い。役者は凄いな。

エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

3.0

キャストが豪華。主役二人が存在感あり過ぎ派手過ぎで悪役が可哀想なレベル。良い作品は悪役に魅力があるもの。ストーリーも淡々と進む。
骨太なアクションを撮るこの監督、後の作品が良い。

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.8

主人公の側でじっと話を聞くアルパチーノの演技が印象的。後に続く説得力ある話につながる。
どのシーンも大切な言葉が溢れる美しい作品。
マーティンブレストは好きだ。ジョーブラックのアンソニーホプキンスも凄
>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

2.9

確かに映像が凄い。
筒井康隆の原作が凄い。
何より演技がぶっとびー。

ゲーム(1997年製作の映画)

4.4

デビッドフィンチャーの傑作。
完璧な世界観。めちゃくちゃ好み。
久しぶりに観たけど色褪せない。

攻殻機動隊 新劇場版(2015年製作の映画)

4.3

シリーズ初見。面白い!
戦闘シーンの迫力、音響が素晴らしくあがる。アニメーションでこの迫力は凄い。
どうやらシリーズの見る順番が違うらしい👀

紙の月(2014年製作の映画)

3.6

人間関係の儚い部分だけを切り取った話。そこに主人公は「次第に」ではなく「始めから」堕ちていたんだと思う。
ラストシーンで主人公は果物を貰い、その場でかじる。与えるのではなく与えられることに何を感じたの
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.6

個人的には映画として2の方が好み。1からの流れがあってこそか、感情移入し易い。
ホラーからコメディ、SFにシフトした完結も面白い。映画そのものがカテゴリーにとらわれないのは今風かな。
最近観た中でこれ
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

ホラーじゃなかった。
主人公の成長を考えると思いのほか深い。
ジャケの薄気味悪さもいい。