Lifewithmoviesさんの映画レビュー・感想・評価

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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

2.6

『ブルーロック』の前半物語を、凪誠士郎視点で描いたスピンオフ作品。
原作、テレビアニメ版は、すべて購読・鑑賞済み。
特に新しい要素はなく、今までの物語の視点を変えた作品。そういう意味では、映画的な要素
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陰陽師0(2024年製作の映画)

2.2

夢枕獏の小説「陰陽師」シリーズをベースに物語は完全新作。
脇役がとても豪華で、筒井真理子や村上虹郎、吹越満ほか、細かい配役まで主役級や実績のある俳優陣がキャスティングされている。
一方で、新作という脚
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フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)

3.5

実話(「フィリピンパブ嬢の社会学」(著:中島弘象))の映画化。
日本に出稼ぎに来たフィリピン人女性と、大学院生で彼女たちの研究をする主人公のラブストーリー。ヒロインがこの作品で女優デビューの一宮レイゼ
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

4.3

口コミから多くの観客の共感を得た『ロスバンド』のクリスティアン・ロー監督最新作。スウェーデンの絵本作家ピア・リンデンバウムによる「リトルズラタンと大好きなおじさん」の映画化。

今回も、とても癒される
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貴公子(2023年製作の映画)

3.8

『THE WITCH 魔女』シリーズのパク・フンジョン監督最新作。前作の『THE WITCH 魔女 増殖』が、いまいちの仕上がりでしたが、今回は、アクションシーンの魅せ方が、うまく仕上がっていて楽しい>>続きを読む

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.3

第75回(2022年)カンヌ国際映画祭ある視点部門選出。19世紀後半のアイスランドを舞台に、辺境の村に教会を創る使命を受けた若き牧師の旅とそのはての物語。
教会を建てるという「宗教的な使命」と、その宗
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

リリー・フランキー主演。日英合作映画。監督・脚本は、パトリック・ディキンソン。
認知症発症ののち、妻(木村多江)を失った主人公が、遺言をうけて、イギリスのウィンダミア湖に散骨の旅に出る物語。最愛の妻の
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.0

ファティ・アキン監督最新作。実在するラッパーのカターの半生を描いている。過去作品、『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』や『女は二度決断する』とは、まったく異なるテーマで、作風が変化するファティ監督。
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⼈⽣って、素晴らしい/Viva La Vida(2024年製作の映画)

4.7

年間ベスト級作品、来たか。素晴らしい作品!
腎臓病を抱えるリン・ミンの元に、自らも病を抱えつつ陽気なリュトが現れて、性格が正反対ながら、強く生きる感動物語。

号泣してしまった。

リン・ミン演じるリ
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毒親<ドクチン>(2022年製作の映画)

4.0

<今週公開>
あいち国際女性映画祭2023海外招待作品
韓国でも問題となっている「毒親」をテーマにした韓国映画。優等生の高校生ユリは、なぜ自殺しなければならなかったのか。日本の社会問題にも繋がる内容を
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成功したオタク(2021年製作の映画)

4.0

第26回釜山国際映画祭 ドキュメンタリーコンペティション。もし「推し」が性加害で逮捕されたら、熱狂的ファンはどうするのか。韓国で実際に起きた事件を元にしたドキュメンタリー

都内では、話題で満席率が高
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愛のゆくえ(2023年製作の映画)

2.0

第18回大阪アジアン映画祭コンペ作品。
という期待を持って観ましたが、期待はずれでした。
良くいえば、挑戦的な映画ですが、いろいろ噛み合っていない印象。ラストの幻想的なシーンへ繋げるための、前半のシー
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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

3.4

第79回(2022)ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作品。
写真家ナン・ゴールディンの人生と、彼女が医療用麻薬オキシコンチンを販売する製薬会社パーデュー・ファーマ社とそのオーナーである大富豪サックラー
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.7

若葉竜也主演、『人数の町』の荒木伸二監督のタイムループサスペンスとの触れ込みでしたが、印象としては、星新一のSF短編の映像化のような作品。タイムループが主眼の作品ではなく、復讐を繰り返す男の謎、なぜ、>>続きを読む

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー(2022年製作の映画)

3.7

第72回(2022)ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。女性の中絶の権利をテーマに、1960年代米国に実在した団体「ジェーン」を元に描いたドラマ。
米国では、右翼系が強くなり、世界と逆進する中
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.2

川村元気の同名小説の映画化。佐藤健、長澤まさみ、森七菜の豪華出演陣で描く作品。
良い点と悪い点が明確に分かれた印象。
俳優陣では、長澤まさみ、森七菜の演技が、やはり抜群に良く、脇役陣も、仲野大賀、河合
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流転の地球 -太陽系脱出計画-(2023年製作の映画)

2.2

SF小説「三体」の原作者・劉慈欣の短編小説「さまよえる地球」を映画化。
SFと呼ぶには、トンデモ科学な要素が多すぎて、SFとは評価しずらい作品。とても気になったのは、中国映画だけに、プロパガンダ要素が
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変な家(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

動画配信者が「変な間取り」の家の秘密に巻き込まれて、というホラー。原作未読。
内容とは別に、不思議なのは、中田秀夫や清水崇に依存しすぎる、また、新人俳優やアイドル起用するJホラーを評価するファンが多い
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熱帯雨(2019年製作の映画)

3.4

第56回金馬奨主演女優賞(ヨー・ヤンヤン(楊雁雁))受賞。第20回東京フィルメックス コンペティション作品
フィルメックスでは、観らえず、【東京フィルメックス関連イベント】Filmmakers’ Ho
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.8

ドゥニ・ビルヌーブ監督の宇宙抒情詩というか、スペースオペラといういうか、SF物語第2弾。出演者が、まず豪華。ティモシー・シャラメ以外に、フローレンス・ピュー、レア・セドゥ、シャーロット・ランプリングと>>続きを読む

海街奇譚(2019年製作の映画)

3.1

中国大陸のアート系映画。珍しい。
写真家で俳優でもある主人公が、行方不明の妻を探しに離島の港町へやってきて、という展開。アート系との事前情報だったので、メタ的な部分を意識して観たが、あまり感じ取れず、
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恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)

2.9

友達がいない地味で「空気」なヒロインが、2面性のあるが、それが知られずイケメンで女子に人気の男子に妄想で恋するが、という物語。王道のラブコメの背景に、友人関係に悩む若者の「孤独」も描く作品。
原菜乃華
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

2021年本屋大賞受賞作品の映画化。※原作未読
ヤングケアラー、児童虐待、育児放棄、孤立化など日本社会の抱える社会問題をベースに描かれた作品。主演の杉咲花の演技は圧巻で、彼女だからこそ成立しているとも
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.4

認知症、介護、障碍者、格差社会など韓国の社会問題をベースにしたサスペンス作品。認知症の妻と加齢で目が見えなくなった夫の家に、家政婦として入った低所得層の主人公を描く。軽度の障碍や高齢者をとりまく人々も>>続きを読む

薄氷の告発(2023年製作の映画)

3.6

韓国のスケート界の性加害事件を描くドラマというか、おぞましすぎて、ホラーとも言える。

※作品中に性加害を想起させるシーンがあるので、ご注意ください。

実話を元にしたというクレジットはありませんが、
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12日の殺人(2022年製作の映画)

4.8

『悪なき殺人』のドミニク・モル監督作品。第48回セザール賞で作品賞・監督賞・助演男優賞・有望若手男優賞・脚色賞・音響賞の6冠。
さすがに、傑作でした。サスペンス・スリラーという宣伝があり、女子大学生ク
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

4.0

ダンス大会優勝を目指す若者たちの物語。舞台はロンドン。インド系青年サヘージの所属するダンスチーム「ストリートダンサー」と、パキスタン系女性イナーヤトの所属するチーム「ルール・ブレイカーズ」は、ライバル>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.5

「キングスマン」シリーズのマシュー・ボーン監督の最新作。同シリーズのスピンオフ的な、アクション・コメディ。同シリーズが好きな人は、とても楽しめる作品。特に、VFXで痛快な演出がされたアクションシーンは>>続きを読む

アバウト・ライフ 幸せの選択肢(2023年製作の映画)

1.8

結婚直前で愛と意味に揺れる若者2人の物語かと思いきや、その両親がそれぞれ不倫していてという、コメディ要素のある物語。
ダイアン・キートン、スーザン・サランドン、ウィリアム・H・メイシーと名優が揃ってい
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マッチング(2024年製作の映画)

1.5

『ミッドナイトスワン』の内田英治監督の原作・脚本・監督とのことで、期待して観たのですが、残念でした。作品の中盤にかかる前に展開の予想がたち、そのまま終わりました。TVの〇曜サスペンスかと思いました。>>続きを読む

青春の反抗(2023年製作の映画)

4.2

【今週公開】
東京国際映画祭(10月23日-11月1日)で、プレミア上映された台湾映画。台湾の厳戒令解除後の若者の姿を描く。デモや大学闘争は、この物語の背景として描かれるものの、軸は、自由を求める若者
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ブラックバード、ブラックバード、ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.2

第19回(2024)大阪アジアン映画祭コンペティション作品。
カンヌ国際映画祭監督週間選出
3/9(土) 16:00 ABCホール 残席あり

ジョージア映画。48歳単身の女性に、とあるきっかけで人生
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においが眠るまで(2024年製作の映画)

3.7

第19回(2024)大阪アジアン映画祭コンペティション作品。
3/7(木) 15:40 ABCホール 残席あり

父親を失った17歳の少女が、ミニシアターを巡り、父の残照を探す旅物語。ロケ地となった御
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2つの愛が進行中(2022年製作の映画)

3.0

インディアンムービーウィーク2023@UPLINK京都で鑑賞
主演は、ヴィジャイ・セードゥパティで、ナヤンターラとサマンタが共演。昼はタクシー運転手、夜はクラブの黒服として働く男が、2人の女性と出会い
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トラブル・ガール(2023年製作の映画)

4.0

今週末(2024年3月1日(金曜)から3月10日(日曜)まで)開催される、「第19回大阪アジアン映画祭」で限定上映。

第60回金馬獎において、歴代最年少(12歳)で、主演のオードリー・リンが最優秀主
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

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鬼才アリ・アスター監督の最新作。
理解も共感もできず、作品に乗り遅れてしまい、評価も何もできない感じ。発達障害を持つ方の精神世界を主観的に描いた作品のようにみえたが、主人公の能動的な行動というより、外
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