Lifewithmoviesさんの映画レビュー・感想・評価

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越境者たち(2022年製作の映画)

3.6

主演が『聖地には蜘蛛が巣を張る』でカンヌ国際映画祭主演女優賞受賞、昨年の東京国際映画祭で監督作品『タタミ』が公開された、ザーラ・アミール・エブラヒミ。共演が、『悪なき殺人』『理想郷』の、ドゥニ・メノー>>続きを読む

東京カウボーイ(2023年製作の映画)

3.8

第19回(2024年)大阪アジアン映画祭クロージング作品。
マーク・マリオット監督長編デビュー作品。
主演:井浦新
共演:ゴヤ・ロブレス、藤谷文子
藤谷文子は、脚本も担当
東京の食品会社のブランドマネ
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

3.9

第76回(2023年)カンヌ国際映画祭コンペティション作品。『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作。ジョシュ・オコナーが主演で、アルバ・ロルヴァケルが共演。
原題は『La chimer
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言えない秘密(2024年製作の映画)

2.2

ジェイ・チョウ監督・脚本・音楽・主演の同名映画『言えない秘密』の日本版リメイク。「SixTONES」京本大我と古川琴音が共演。
古川琴音の演技は安定。ファンタジーなイメージの青春恋愛映画ですが、演出の
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

藤本タツキによる同名読切りコミックの劇場化。原作読了で鑑賞。
原作の展開、ラストを知っているだけに、開始5分過ぎから涙が流れてしまい、58分の作品ですが、何度も泣いてしまう。
憧れ、努力、友情、挫折が
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.3

1970年年代の韓国の漁村クンチョンを舞台に、海女たちを主人公にした韓国映画。第44回(2023年)青龍映画賞で、作品、助演男優賞、新人女優賞など4冠を受賞した作品。
海女、密輸王、チンピラ、税関など
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YOLO 百元の恋(2024年製作の映画)

4.1

足立紳監督、安藤サクラ主演『百円の恋』のリメイク。中国映画。
監督・主演は、日本でもヒットした『こんにちは、私のお母さん』のジア・リン。
注目は、この作品のために、実際に80キロぐらいの体重を20キロ
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ある一生(2023年製作の映画)

3.5

オーストリアのベストセラー小説の映画化。ドイツ・オーストリア合作のベストセラー小説の映画化。ドイツ映画賞4部門ノミネート。

オーストリアのアルプスの谷間の街に、教会に養子に出され、迫害されながらも、
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ナイトマン 夜の殺人者(2023年製作の映画)

3.2

「カリコレ2024/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2024」で先行上映。ベルギー映画。
母親が施設に入所したことで、空き家になった夫の実家へ移住したら、夫の夢遊病が発症し、という、『ス
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船に乗って逝く(2024年製作の映画)

5.0

第25回上海国際映画祭コンペティション部門「金爵奨」最優秀アジア新人脚本賞受賞作品。「電影祭~現代中国のリアルライフ~」の1本として、限定上映。

2024年年間ベスト級の傑作。素晴らしい。

脚本も
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THE MOON(2023年製作の映画)

2.7

ソル・ギョング出演映画にハズレないと思う今日この頃ですが、さすがにこれは(笑)。ド・ギョンス主演で、キム・ヨンファ監督作品ならハズレないだろうという、日本映画のダメ製作パターンのような形で残念。
宇宙
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ボーン・トゥ・フライ(2023年製作の映画)

2.7

『無名』のワン・イーボー主演の中国空軍のテストパイロットの物語。
中国版『トップガン』との話もあり。中国のプロパガンダ系作品で、敵軍として米軍が描かれ、自国の空軍を賛美する内容。
『トップガン』的な、
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ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

3.3

『落下の解剖学』のジュスティーヌ・トリエ監督の初長編作品。
「映画批評月間 横浜 2024 スペシャルエディション~フランス映画の現在をめぐって」2024年6月29日-7月12日が横浜で開催中され、そ
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スリープ(2022年製作の映画)

3.5

第76回(2023年)カンヌ国際映画祭批評家週間選出。
ポン・ジュノ監督の助監督を務めたユ・ジェソン監督(脚本も)の初長編作品。
夫の「レム睡眠」の間に、夢遊病的な何かなのか、霊か何かの仕業なのか、曖
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左手に気をつけろ(2023年製作の映画)

2.7

第36回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門選出
日本映画では、少し珍しい雰囲気を持つ作品。

設定が少し。ウィルスの媒介と疑われる「左利き」の人が、まず、子ども警察に恐怖していな
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フィリップ(2022年製作の映画)

4.0

ポーランド映画。2022年9月に、グディニア映画祭で初めて上映され、銀獅子賞を受賞。国内では、第15回京都ヒストリカ国際映画祭のヒストリカワールド部門で、紹介された作品が、一般公開。嬉しい。

第二次
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朽ちないサクラ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

柚月裕子原作の映画化。
杉咲花、安田顕、豊原功補の演技は素晴らしく、加えて、いまや主役を張れる森田想の贅沢な使い方に驚き。
単なるミステリーというより、社会派のドラマを平行して描く形で、物語の「濃さ」
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ザ・ウォッチャーズ(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

M・ナイト・シャマラン製作、娘シャマランこと、イシャナ・ナイト・シャマラン監督長編デビュー作品。主演ダコタ・ファニング、撮影イーライ・アレンソン(『LAMB ラム』撮影)。
ダコタ・ファニングは、久し
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ターゲットー出品者は殺人鬼ー(2023年製作の映画)

3.7

フリマアプリで不良品の洗濯機を掴まされた主人公が、売主に嚙みついたところから起きるサスペンススリラー。韓国映画。殺人鬼から迫られ始める中盤から後半、かなり怖い。ハラハラ要素、強い良作。スリラー好きには>>続きを読む

夢の中(2023年製作の映画)

2.7

レプロエンタテインメント主催の映画製作プロジェクト「感動シネマアワード」グランプリ受賞企画の映画化。都楳勝監督、商業デビュー作。

良い部分といまいちな部分が極端な印象。
映像・撮影は、とても良くて、
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わたくしどもは。(2023年製作の映画)

2.6

第36回(2023)東京国際映画祭コンペティション作品。
佐渡を舞台に、無理心中した男女が、死後の世界で再会するアート風味な幻想映画か。
登場人物に、ミドリ、アオ、キイ、アカ、クロといった名前にして、
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罪深き少年たち(2022年製作の映画)

3.7

実話ものの韓国映画+ソル・ギョングが主演=面白いですね
1999年に実際にあった「参礼(サムレ)ナラスーパー事件」を元にした作品で、冤罪事件に巻き込まれた少年たちを助けるために、定年前の老刑事が奔走す
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ディア・ファミリー(2024年製作の映画)

3.3

『君の膵臓をたべたい』『響 HIBIKI』『君は月夜に光り輝く』などの月川翔監督作品。正直、最近の東宝の商業・エンターテイメント作品は、質の低下が著しいが、月川監督作品は、クオリティを保っていて安心で>>続きを読む

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.6

『君の名前で僕を呼んで』『ボーンズ アンド オール』のルカ・グァダニーノ監督と『DUNE デューン 砂の惑星』のゼンデイヤとタッグを組んだ作品で、ゼンデイヤは、製作にも参画している。
怪我でテニスプレ
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.8

2024年日本映画ベスト級作品が来ました。年末の賞レースは、河合さんが俳優賞を席巻するのは、確実でしょうか。

入江悠監督の、実際の事件を元にした最新作。
噂どおり、河合優実さんの演技が強烈で、それに
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違国日記(2023年製作の映画)

3.3

ヤマシタトモコの同名漫画を映画化。原作未読。

両親を亡くした姪と、姪の母を嫌う叔母の関係性を描く。
オーディションで選ばれたという朝役の新人・早瀬憩は、とても良い。
一方で、叔母役の新垣結衣は、彼女
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かくしごと(2024年製作の映画)

3.5

北國浩二の小説「嘘」の映画化。原作未読。
小説のタイトルどおり、「嘘」「記憶」「忘却」の物語。
徐々に記憶を失う認知症の父、忘れられない「記憶」を持つ主人公・千紗子、事故で「記憶」を失った少年。
少年
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リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

4.7

山下敦弘監督最新作『水深ゼロメートルから』の公開に併せて、京都・出町座で、リバイバル上映されたので、鑑賞。
ガールズバンド映画の金字塔。山下敦弘監督、出演が、ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇など、今考え
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ミッシング(2024年製作の映画)

3.4

吉田恵輔監督最新作。
子どもが行方不明となった、母、父、報道するメディア、甥、職場や警察など周りの人々を描く。実際に子が行方不明になった両親の気持ちは、他者にはわからない。現代でも良く「気持ちはわかり
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ライド・オン(2023年製作の映画)

3.6

ジャッキー・チェン主演の、観客としては、ノスタルジックな気分になる作品。
ジャッキーがスタントマン役を演じ、過去の自身の作品でもお世話になり、自分自身も挑戦してきたスタントへの想いが描かれた作品。作品
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兎たちの暴走(2020年製作の映画)

4.1

『天安門、恋人たち』公開記念で、再上映されたので、再鑑賞。

第33回東京国際映画祭プレミア選出された作品。
監督は、中国の新鋭シェン・ユー。17歳の娘役をリー・ゲンシーが演じてます。
2024年主演
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好きでも嫌いなあまのじゃく(2024年製作の映画)

1.8

スタジオコロリド作品。柴山智隆監督作品。

完成度が低くて、観ていられない。
※酷評で申し訳ありませんが、本当にそうでした。

全体がバラバラで噛み合っていない。音楽、キャラクタ、背景、物語の調和が取
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母とわたしの3日間(2023年製作の映画)

3.5

死後の世界から、「休暇」という制度で3日間だけ、母が現世の娘の元へ戻るファンタジー。
娘役をシン・ミナが演じる。
かなり飯テロ映画(笑)。母が娘のために作ったレシピを、娘が味をたよりに再現するのだが、
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

4.2

今泉力哉監督による同名コミック原作の映画化。2024年4月放送のドラマの10年後が描かれる。
コミック未読。ドラマ未見。

とても純粋な青春・恋愛ストーリー。
原作に忠実化どうかは判断つかないけれど、
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三日月とネコ(2024年製作の映画)

4.2

ウオズミアミさんの同名コミックの映画化。
編集部は、特に猫好きというわけではないのですが、安達祐実、小林聡美出演ということで、観ることに。原作は、未読。

素敵な映画です。コレ。

猫好きから入る物語
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雨降って、ジ・エンド。(2020年製作の映画)

2.7

『あつい胸さわぎ』の脚本家・高橋泉さんの脚本、俳優・廣末哲万さんからなる映像ユニット「群青いろ」作品の1本。
前半から、雨森、日和のセリフに、ずっと違和感があり、物語に入り込めない。言っている内容では
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