MOBSPROOF松原弘一良さんの映画レビュー・感想・評価

MOBSPROOF松原弘一良

MOBSPROOF松原弘一良

愛してる!(2022年製作の映画)

3.9

SMクラブ内の雰囲気も違和感がなく、とにかくりゅうちぇると高嶋政宏がいい!

高嶋政宏による最後の見せ場は無理くりな例えですが、『ノストラダムスの大予言』ラストの丹波哲郎の演説ばりにアガりますw!

Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

3.9

兄とその友人と共同生活を送っているアンジェラとジェシーは、バイトやパーティー(もちろんドラッグあり)で忙しく、10代で一人暮らしを始めた人なら共感するであろう自堕落な日々を楽しんでいる。
ある日、アン
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

4.0

年齢差別や高齢者虐待について世間の認識を高めるため、ルーテル教会がロメロに依頼した企画。
しかし、そこはロメロ。施設で暮らす老人や関係者を起用し、老人の悲惨な状況をストレートで容赦なく描写しています。
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

単行本全12巻からなる原作をうまく再構築して、本作のディレクター・黒川智之の言の通り“門出の見せ場を集約した前編”となっている。
往年のアニメファンに分かりやすく説明するなら、前編は『伝説巨神イデオン
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No.10(2021年製作の映画)

2.0

ラストの正体が明らかになるまで延々と続く退屈な日常シーンに耐えられかどうかが、まず試練となる本作。それれのシーンに伏線も張られてはいるのですが、大幅に整理して30分ぐらいの短編でよくないのでは?『トワ>>続きを読む

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

4.0

コントラストの効いたモノクロ映像とスピーディーに挟み込まれる先鋭的なカットに、マッシヴ・アタック、エイフェックス・ツイン、ロニ・サイズらによるバッキバキのサウンドが絡む、サイバーパンクのテイストも濃厚>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

2.5

淡々と日常を描いてディテールを丁寧に埋めていく本作。全体的に大きな起伏はないが、この後どんなことが起きるだろうと興味は惹かれるので最後まで観てはいれる。
自分の好きなことを楽しそうに話すディアナの姿は
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

3.0

ベニーを演じるヘレナ・ツェンゲルの演技力がとにかくすごい!
山間で「ママー」と叫ぶシーンは胸を打つ。とんでもない毒親にも関わらず、やはり子どもは母親を慕うのか…と、どうしようもない愛情の空回りの悲しさ
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ヘルレイザー2(1988年製作の映画)

4.5

前作で一件落着かと思ったら、カースティーにはハードな「その後」が待っていた。そりゃ、あれだけの死体が発見されて、取り調べの証言で「魔道士が…」とか言い出したら色々と疑われて精神鑑定で病院送りにされちゃ>>続きを読む

恐怖のバイオ人間 最終教師(1988年製作の映画)

2.5

リリース当時、レンタルビデオで借りた以来、衛星劇場の特集放送で久々に視聴。
同監督作品の『超力ロボガラット』同様に、全編滑りまくっていて寒いギャグが延々と続きます。芦田豊雄のスタジオライブの楽屋ネタを
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ヘル・レイザー 4Kデジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.5

80年代、セノバイトのビザール感のあるファッションや、ピンヘッドのピンが刺さりまくった顔面のルックからか、サイバーパンクホラーと一部で評された『ヘル・レイザー』。
その『ヘル・レイザー』が4Kレストア
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

5.0

容赦無い描写と展開で、個人的に今年一番の作品かもしれません!
原作の『幽霊一家』をベースに、横溝正史テイストと竹内寛行版の『墓場鬼太郎』を彷彿とさせる見世物小屋的猥雑さを加えて、アクション描写はキレッ
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御巣鷹山(2005年製作の映画)

3.2

渡邊文樹作品の定番告知方法、ショッキングで煽りまくりのポスターが公開数日前から街中に貼られるのが俺たち好事家への合図だ。そして、上映後の後味の悪さは分かっているものの、毎度毎度足を運んでしまうのが渡邊>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

これまでの山崎貴作品はどうにも好きになれなかったのですが、本作は「ゴジラ」シリーズということで足を運びました(僕は熱狂的ではないですが、中学時代には東宝のゴジラファンクラブに入っていた程度のファン)。>>続きを読む

異常性愛記録 ハレンチ(1969年製作の映画)

4.9

あらすじだけを読むと、ただのエロ映画っぽいけど、そこは天才・石井輝男!過剰に狂った演出とセリフで、一瞬たりとも気を抜けません。
全編にインサートされる鼻毛のアップ。そして典子と姦る際に深畑がささやく
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バトルガール Tokyo Crisis Wars(1991年製作の映画)

3.9

アイドル的人気を誇った女子プロレスラー・キューティー鈴木を主演に迎え、エロティック・スプラッター映画『処女のはらわた』で話題となったガイラ監督と人気メカデザイナー・出渕裕という豪華タッグで制作された大>>続きを読む

ルード・ボーイ(1980年製作の映画)

3.9

昭和の話ですが、ビデオリリース当時、クラッシュのライブ映像を観たいがためにレンタル&HG標準でダビングした本作。
モキュメンタリー部分は多くのレビューの通り、ダルいですが、クラッシュの言いたいことも結
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帝都物語(1988年製作の映画)

3.7

公開当時、大量のパブで大ヒットした本作。当時、学生だった僕も劇場に足を運びました。もちろん「怪奇大作戦」や「ウルトラセブン」などで傑作を産み出した実相寺昭雄のファンだったし!
大規模な特撮、一癖も二癖
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

3.7

『スパイダーバース』もそうだが、とにかく純粋にアニメーションとしてのクオリティがハンパない。ストリート感ビンビンな実験アニメ的表現とエンターテイメントが高いレベルで融合している。ヒップホップをメインに>>続きを読む

劇場版 BiSキャノンボール2014(2014年製作の映画)

4.5

尋常ならざる奇抜かつトリッキーな 活動で、まるでグレイトフルデッドにおけるデッド・ヘッドの様な研究員たちと共に、アイドルシーンにガッツリと爪痕を残して解散したBiS(現在もメンバーチェンジし、同名で活>>続きを読む

Urgh! A Music War(原題)(1981年製作の映画)

3.5

XTC、ポリス、999、チェルシー、マガジン、ザ・メンバーズ、デッド・ケネディーズ、X、ザ・クランプス、ジョーン・ジェットなど、イギリスとアメリカのパンクとニューウェ>>続きを読む

ザ・クランプス 精神病院ライブ(1981年製作の映画)

4.0

78年、ナバ州の精神病院で行ったギグを収録。
そのシチュエーションから、発売当初から評判を呼び、永くカルト作品として親しまれてきた本作。21世紀に入り、『精神病院ライブ』というド直球かつ愛すべき邦題で
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お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました(2015年製作の映画)

3.8

ザ・スターリンを率い、日本のロック史に数々の伝説を残した男・遠藤ミチロウ。ド級のパンク映画『爆裂都市』でマッド・スターリンとして出演し、強烈なインパクトと共に“映画の暴動”に一役買ったのも知られている>>続きを読む

ザ・デクライン(1980年製作の映画)

4.0

『ザ・デクライン』はレンタルビデオ黎明期、ダビングしたビデオを並べたイリーガルなショップでレンタル。その店の雰囲気とダビングされたガビガビな画質も加味され、異様なる如何わしさが本作と僕のファースとコン>>続きを読む

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

5.0

年に一回は観直す個人的マスターピースな作品。当時、劇場で観た時の衝撃を忘れることはできない。
圧倒的な描き込み、異常すぎる板野サーカスに代表される動き、揺れまくる人間関係。そのどれもがレッドゾーンをぶ
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らいか ろりん すとん -IDOL AUDiTiON-(2021年製作の映画)

3.0

アイドルファンには恒例となったWACK合宿。そのドキュメンタリー映画も今回で3作目となる。早朝マラソン、デスソースがかかった食事などもこれまで通り。参加者の「これまで何もしてこなかった」「アイドルにな>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.5

2人のティーンエイジャー女子が、成長とともに進む道に距離ができる様子や、イケてないおっさんに夢を与えるような展開でグイグイ引き込まれる。
最後に来るはずのないバスに乗って、自身の夢であった「人知れず消
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柳生一族の陰謀(1978年製作の映画)

4.1

ラストの萬屋錦之介の絶叫「夢でおじゃる!夢でおじゃる!」に、本作の魅力の全てが込められた大作!

SF核戦争後の未来・スレッズ(1984年製作の映画)

5.0

一部のパンクスには、CONFLICTのアルバム『THE UNGOVERNABLE FORCE』冒頭のSE曲「YOU CANNOT WIN」のサンプリング元ネタとして有名な作品が『SF核戦争後の未来・ス>>続きを読む

ダイナソーJr./フリークシーン(2020年製作の映画)

4.0

『MOBSPROOF』読者的には伝説的激速ボストンハードコアバンド・DEEP WOUNDについてどれぐらいの時間が割かれているかが気になるかもしれませんが、本作がダイナソーJr.のドキュメンタリー映画>>続きを読む

ZAPPA(2020年製作の映画)

3.8

ニューエスト・モデルのシングル「エンプティ・ノーション/こたつ内紛争」のジャケットがフランク・ザッパ率いるTHE MOTHERS OF INVENTION『FREAK OUT!』のジャケットのパロディ>>続きを読む

a-ha THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.5

「オスロ」といえば、DISORDERの同地でのライブを収録した名盤ライブアルバム『Gi Faen I Nasjonalitenten Din』が頭に思い浮かぶ人も多いはず。あと極上のユーロハードコアパ>>続きを読む

呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

4.5

2020年から配信を開始した『謗法~運命を変える方法~』の劇場版ではあるが、本作単体で観ても楽しめる。
もちろんドラマ版を観ていた視聴者には、少し大人になったソジンや、大きな会社になった都市探偵、しか
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IDOL NEVER DiES(2022年製作の映画)

4.0

コロナ禍を生きる中でどう生きるか、どう他人を思いやるかを問うメッセージ性の強い作品に仕上がっており、どんな状況においても他人を応援する、暖かく寄り添うような内容は、ギュウゾウが応援団出身というバックボ>>続きを読む

スティーヴ・ベイター ロックにすべてを捧げた男 その短すぎる生涯(2019年製作の映画)

4.5

天真爛漫(?)で自由すぎるスティーヴの才気溢れる人生を、多くの周辺関係者の証言で迫った本作。DEAD BOYS以前のバンド、マザー・グースやザ・ロッキントマト、フランケンシュタインのライブ映像や写真も>>続きを読む

ロックンロール・ハイスクール(1979年製作の映画)

5.0

B級映画の帝王ロジャー・コーマンが製作総指揮した『ロックンロール・ハイスクール』。他のコーマン作品の例に漏れず、フットワークの軽い直感的な作品になっている。
いわゆる一般の「ワタシ、結構映画好きだしー
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