伝記映画はこれくらい監督の人物への解釈が盛り込まれてた方が明快で分かりやすいなと思った
今敏の特徴である虚構と現実の境界をアヤフヤにするストーリー構成はこの初監督作品から始まっていると思うと感動する。監督として生涯をかけて、虚構と現実の差異の問題に取り組んでいたのではないかと思う
メタオカルトすることによってオカルトではなくなった非オカルト映画。オカルト映画の重要条件であるところの、閉鎖された場からの登場人物の逃亡とオカルトのメタ化が、綺麗に対応していて良い
軽い映画と思いきや実存の重々しさを青春の現場にすんなり落とし込んでいるのがいい、というか実存という問いを現代チックに描いているんがいい
象徴性にステータスを全フリしたような映画でどこで止めても画面構成が美しくロマン的
あらゆる映画の題材をごちゃまぜにミックスし、混沌をそのまま剥き出しに提出したような、実にアジアらしい映画だった、当初のゾンビものの悪趣味なホラーを思わせる映像が、唐突なコメディタッチに切り替わり、コメ>>続きを読む