Yuyaさんの映画レビュー・感想・評価

Yuya

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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.0

『犬神家〜』や『八つ墓村』に比べ インパクトではやや劣るものの
一族の悲運の物語を 閉鎖的な村の中で可能な限り膨らまし
その進行と寄り添うようにスポットが当てられてゆく 人物描写の巧妙さ
童歌の調べと
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回路(2000年製作の映画)

3.2

“ダイヤルアップ”とか “キューハチ”とか 言ってた時代が懐かしい
今でこそ不便極まりないんだろうけど あれはあれで革命だったもんなぁ

そんな設定の数々を存分に活かし 恐怖も時代にアップロードされた
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CURE キュア(1997年製作の映画)

5.0

何が怖いかはわからない
しかし ただとにかく怖い

久しぶりに改めて観てみても 未知なる完成形
サスペンスなのか ホラーなのか
ジャンルの線引きすら無意味で
その解明や説明さえも
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劇場版 零 ゼロ(2014年製作の映画)

2.2

女の子にしか かからない呪い
…っていうか 女の子しか出てこないからなんじゃん
あっ 急に妙なイタコ男出てきたっけ…

決して 怖いわけでも 面白いわけでもなく
ただ なんとなぁく観てる分にはちょうど
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.8

えっとー… えっとさ…
“スマホを落としただけ”
じゃないよね 絶対にっ!

過去にサイコパスに近かった人が
もろサイコパスな人に目つけられて
サイコパス寄りな人が それを暴く的なさぁ
こんなにもヤバ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

まぁ 何度も映画化されてる物語であって 何よりも
愛と それ以外のもの…
ベタに言えば 富や地位や名声 あるいは夢や 現実的な仕事だったり…
その両方を手にする事はできないっていう
不変の教訓を 華
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まあだだよ(1993年製作の映画)

5.0

およそクロサワとは思えないほど
ゆっくりのどかに深い感動がこみ上げる作品であり
一方で黒澤にしか描けないほど 人生における価値に明確に照準を絞った作品でもある
晩年にしてなお 変革と追及の手を緩めない
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テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

3.8

未だ並ぶ作品のないほどに サスペンスとシュールレアリスムの見事な融合

正常さと異常さが 全くの正反対に転換される様の 滑らかで不気味な快感は
まさしくポランスキー監督の偏狂こそが成せる技

おそらく
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壁男(2007年製作の映画)

3.0

まるで万華鏡の中に落とし込まれたかのように
社会の歪みが メディアと人の心を乱反射させる
なかなか危険な攻め方をしてくる作品

あらゆる情報や現実からの防御策としての壁 
しかし どちら側が“in”と
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.6

生きている希望を捨てきれない生身の娘としての存在の愛しさ
意識も意思も失い電気信号に反応する動くものとしての存在の不気味さ
その狭間で浮き彫りにされてゆく家族としてましてや親としての主観と
そうでない
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鬼談百景(2015年製作の映画)

2.6

スピンオフの元の作品は観た記憶が微かにあるけど
個人的には この手のオムニバスで サクッとコンスタントにゾクゾクできる方が
何かと深く掘り下げないで済んでいいかも

竹内結子の 怪談好きの若人やら憑か
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.7

この物語の幕は 代償という言葉との対峙でしか
決して下ろす事は許されなかったのだろう

悔恨の念を抱き 懺悔さえ厭わないマイケルの老いと
決して身を引けぬマフィアとしてのしきたり
新しい時代を背に
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

時代の流れの中で余儀なくされる変革と曲げられぬ生き様
その歪みに翻弄されるファミリーの叙事詩

コルレオーネのドンという地位を継いだマイケルの
肥大化した組織の継続と拡張の道程
そこに 父ビトの成り上
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不能犯(2018年製作の映画)

2.6

いや ただの超能力者やん…
こうなると サスペンスとかミステリーじゃなくて
アクション映画の類に思えてしまうんだよねぇ
まぁ いちいち決め台詞を吐き捨てるほどに
人の業の深さと 思考の浅さへの皮肉は
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TERROR OF HOUSE テラーオブハウス(2015年製作の映画)

2.5

設定とか パロディネタとしては 何ら疑いの余地もないほどに ちゃんとB級映画なんだけど
納得しづらいのは 無駄にストーリーがよくできてるってトコ

トドのつまり オチはありきたりなはずなのに
そこを序
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.9

アナベル ヴァラクに続いて またひとつ悪魔のニュースター誕生かぁ
最終的には 悪魔のアベンジャーズでも結成して 協会や聖職者とバンバン闘ってほしい…

おっかなびっくりの怖さとしてはド正統
子供を攫う
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アレノ(2015年製作の映画)

3.3

下世話な場面でよく聞くような…
“カラダは嫌がってない”的な
性的欲求と ココロの内面の その矛盾と葛藤
とかく 隙間を埋めるような論理が 倫理を超越してしまってる感が 不思議と心地よい

生者と死者
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友達の家(2013年製作の映画)

3.1

子供のアップって そもそもが怖い画だよね

天井を映す角度 襖の向こうの会話
そして階段の下の沈んだような闇
誰もが日常に感じた事のある不穏さの配置が
短いながらも完璧に構成されてるから
ホラー
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ペンタグラム/悪魔の烙印(1990年製作の映画)

2.6

この時代のルーは 別格のカッコ良さ
甘いマスクでニヤつき 走り回っては途方にくれ
悪しき存在に おちょくられ 翻弄されまくる姿は なかなか見もの

終盤で 完全なアクションになってしまうのが玉に瑕だけ
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TOKYO FIST 東京フィスト(1995年製作の映画)

3.0

映画と自分とのテンションの差が…
これにノれて塚本監督を語ってみたくないわけじゃないけど これにノったら色々見失いそうで怖い
いや 相変わらず すごいんだよね
なんというか 自分の中の欲望や鬱憤の
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みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

2.6

強姦の復讐と言えど 設定は男女が逆転してるし 有閑マダムの罪や同性愛など なかなかのタブーを取り扱ってるわけで…ストーリー上は山田洋次がうまい事 暴走を抑制してるんだろうなぁ
過剰なまでの暴力描写と残
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

3.0

三島の身体に滾る熱量ってのは
作家として日本国民としての自身 或いは法治国家と軍国主義の その狭間で発する摩擦からのように思えてしまう…テキトーにわかったような事を言えばね

その思想 その行動の
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一番美しく(1944年製作の映画)

3.5

戦争真っ只中での制作もあってか 国威発揚のプロパガンダ要素も 強く印象に残るが
しかし 後の巨匠の眼光はさも鋭く
少女達の勇ましさ 美しさの中にある
健気で繊細な そして時にあどけなく無邪気な瑞々し
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.4

そのベクトルが 時に怒りや憎しみだったり
時に不安や苦悩 更には自己証明だったりと
その変化にいとまがないほど 激情に駆られっぱなしの 上がり下がりな人生観を構築してるがゆえ
まるでジェットコースター
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シャンタルの水着(2010年製作の映画)

3.0

自分をとりまく世界は
ちょっと厳しくて ちょっと優しい
健気で謙虚に生きてても 悲しみはあるし
健気で謙虚に生きてれば 嬉しい事もある

なるべく小さな幸せと なるべく小さな不幸せ
なるべく いっぱい
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.6

なんてったって 抜群に安定感のあるストーリー
強烈な場面で事件を強く印象付けてから じっくり人物や背景を描写してゆく
丁寧な仕上がりに毎度揺さぶられるもんなぁ

監督が変わる都度 雰囲気は多少変わって
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夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.0

現代の感覚でいうと 若干の時代錯誤が見受けられるものの
当時の そしてアメリカ南部ではある種当然に蔓延してた差別的な空気と
ポワチエが醸し出す知的で冷静な怒りが
激しくぶつかり合う圧倒的な熱量は
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白い粉の恐怖(1960年製作の映画)

3.1

こんな昔から こんなにも麻薬の怖ろしさをリアルに描写する作品があって それでいて60年も経って未だに手を出す愚かな人間がいるって事が信じられない
それで金儲けする人間の浅ましさも…

時代も時代なだけ
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20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり(2008年製作の映画)

3.0

三部作トータルの感想だけど
原作の徹底したこだわりと キャラ設定の行き届 そしてスケールの大きさは うまく再現されてたように思える
でもって 最期の大オチのやや空振り感もまた ちゃんと乗っかってしま
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サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

4.2

この二転三転と 常時目が離せない展開と
タイトルに二重の意味を乗せてくるところ…
たまらない奥深さと恐ろしさに 引き込まれたわぁ

導入で抱いた疑念や 金融や製薬業界の一面を
意識すればするほど 事
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パン種とタマゴ姫(2010年製作の映画)

3.5

宮崎駿のアニメーション哲学が グッと凝縮されてるような短編

キャラクターの動き 表情 質感ひとつひとつが
観客の想像力を最大限に引き出して
その心情を共有できる 素晴らしい魔法…
それは 美術館を訪
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ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

5.0

黒人の差別問題を描いた作品としては 近年稀に見る傑作中の傑作だったと思う

どこまでが許容で どこからが差別なのか
差別を認めたり 抗議する事自体の難しさ
弱さや未熟さを抱えた彼女が 不器用で直向きに
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.9

運命は繰り返す…なんてのはよく聞く常套文句だけど
悲劇や哀しみの連鎖があっても 家族の中の立ち位置の上に 同じ場所で不器用に踊り続けてしまうのもまた 愛ゆえなのか…

皮肉をただ皮肉として描くわけでも
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.4

オムニバスの要素がある分 段落毎に順を追って 泪を零せて まぁ観やすかった

感情移入しやすいのは ちゃんとルールがある事で 展開の飛躍を予防してるからかな
過去に戻りたい気持ちを ポジティブに捉えて
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ハード・コア(2018年製作の映画)

3.0

意味のわからない“面白さ”を感じるには うってつけ

良い俳優が懸命に演じ ある程度の大金をかけて 映像にこだわって その価値があるかないか よくわからん作品に 全力の情熱を注いでしまってる まさにそ
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ゲノムハザード ある天才科学者の5日間(2013年製作の映画)

3.2

韓国映画の無茶な詰め込みっぷりと 邦画の地に足ついた演出の 良い部分同士の相乗効果が よく発揮された良作だとは思うんだけど…
たぶん 自分の脳の限界を ちょっとだけ上回っちゃってたんだろうなぁ
“わか
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