chikichikiさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

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ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5


冒頭の戦争は麻薬であるが印象的でした。

ハンディカメラを多用し、結構揺れる映像と激しめズームがニュース映像みたいでリアリティと臨場感がありました。

ストーリーもあまり抑揚なく淡々と進んで
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.0


他の方も書かれていますが、本作はフェデリゴ・フェリーニ監督の少年時代の回想録で、題名のアマルコルドとは、フェリーニの故郷である北部イタリアのリミニ地方の今はもう死語になっている言葉で“エム・エルコ
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.1


現実と幻想を交えて描かられるメタ・フィックションといえばいいのか、主人公グイドの混乱する頭の中をそのまま映像として表現したような作品…と言った印象です。

人と人のコミュニケーション、相互理解が如何
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(1954年製作の映画)

3.6


何事にも不器用な男女が、近づいては離れてしまう心の機微が丁寧に描かれており、主演を務めたアンソニー・クインとジュリエッタ・マーシナの演技が素晴らしかったです。

互いに必要としてるいるのになかなか
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.2


ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。3度目ぐらいの鑑賞です。

主演を務めたヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技が良く、緊張感を保ちつつ物語は二転三転した後にどんでん返しのラストへというストーリーテリング
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渇き。(2013年製作の映画)

1.9


主演の役所広司を筆頭に俳優陣の演技が良かったです。

先が気になるストーリー展開もよく、中島哲也監督の独特の世界観が本作でも出ていたんですが、過去作で使った演出を詰め込んで無理やりまとめた感じが
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

3.0


キャストが豪華!!

色鮮やかで、ファンタジー感のある映像美と根底にある、ただ純粋に愛を求めた松子の波乱万丈の人生のやり切れなさとの落差があって独特な世界観が良かったです。

ヘビーな部分と
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ドリームハウス(2011年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます


二転三転する大筋のストーリーは良かったです。

主人公の精神疾患が発覚したとき、それまでの場面を振り返って、言われてみればあそこおかしかったよな?とか、だからあそこ変な感じだったのか!って感じの
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愛、アムール(2012年製作の映画)

4.3


映画は映画とした語るべきなのでしょうが、この作品はどうしてもそうはいかなかった。

誰にでも起こりうることであり、人生100年時代なんでことが言われ始めた現代ではとくに考えさせられてしまいます。
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8


事前情報がほとんどない状態で鑑賞したのですが、少し前にTV番組でやっていた「オーストリア少女誘拐監禁事件」に似ているなと思っていたら、どうやら「フリッツル事件」というのが元になっているそうですね。
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.6


BSプレミアムシネマにて放送していたので久しぶり観ました。

いい意味でご都合主義というか、突っ込みどころ満載。怒ったり、喜んだり、悲しんだり感情が忙しかったです。笑

実在した人がモデルのよう
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

4.6


原作やミュージカル版を知ってる方は「映像化した作品」として観ると、なんか違うな感はあると思うのですが、あくまでミュージカル映画という別物として観た感想を書くことにします。

まず、衣装と美術セッ
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5


トム・ハーディの安定の演技が最高です。
また、敵役のリズ・アメートも良かったです。

エディとヴェノムの掛け合いが面白く、ヴェノムのダークヒーロー的な格好良さと愛嬌のある憎めなさが出ていてよかったと
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.7


美術と映像がとても綺麗で、90分があっという間に感じました。

1920年代の雰囲気と個性ある登場人物。主人公たちの会話が中心にストーリーが進んでいき、尚且つこの会話が面白い。自分の名前とサイを連呼
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.1


重苦しくも、静かで細部まで丁寧に描かれる映像によって、この物語の生々しさが非常によく演出されていました。

音楽だけが生きる糧だった主人公シュピルマン。彼は多くの人の協力の下、逃げ続けます。しか
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野火(2014年製作の映画)

3.0


大岡昇平原作の映画化作品、しかも自主制作。一度は観ておきたい作品です。

デジタル映像によって、ジャングルやショッキングなシーンの毒々しさが感じられ、極限状況における人間がとても良く描かれていました
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

3.7


韓国映画特有の過激で迫力のある作品でした。

テンポよく、緩急の効いたストーリー。二転三転する展開など見応え十分で、グイグイ引き込まれるような世界観がありました。

さまざまな解釈が成立する
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8


サスペンススリラーとして良作です。

それぞれ別の視点で描かれる三部構成で、各章ごとに驚きの仕掛けがある演出はとても面白かったです。
また、映像が美しく官能的な部分も綺麗に表現されていたように
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8


本作の監督はこれがホラー初挑戦というのに驚きました。しかも、低予算。

終始、不穏な空気が流れていて、それを演出する俳優たちの表情や立ち居振る舞い、カメラワークと音楽。ただ、ジャンプスケアなどで
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ミスト(2007年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます



嵐の翌日、家に妻を残しスーパーへ息子と一緒に買い物に行く主人公。
そこで謎の霧に包まれ、外に出た者は戻ってこない、身動きが取れない状態となり、スーパーに閉じ込められて徐々に人々は理性を失い始める
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.5


前作トレインスポッティングから約20年。現実の時間と同様におっさんなった彼らを描いだ作品です。

相変わらずの、イカれてるけど、イカしている映画でした。まだこんな事やってんのかーとどこか呆れながらも
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

4.4


題名のトレインスポッティングは危ない奴らみたいの意味の地方スラングらしいです。

ドラックと酒と女と金!!
こんな感じの事しか考えていないクレイジーな人たちのクレジーな話です。

本作で悪役にあた
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スティング(1973年製作の映画)

4.5

BSプレミアムシネマにて鑑賞。

70年代ニューシネマの傑作です!

皆さんご存知「The Entertainer」冒頭から流れて楽しい気持ちになれます。

テンポよくメリハリのあるストーリーで中弛
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます


低予算で製作された作品のようですが、それを感じさせない映像や程よい緊迫感のあるストーリー展開は良かったです。なんといっても着想が面白く魅力的でした。

半径15メートル以内全員即死。主人公本人も何
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.8


不思議かつ、不気味な世界観を作り出す音楽とキューブリック作品独特のカメラワーク等、凄く細かいところまで作りまれていてます。

ジャック・ニコルソンの怪演を見るだけでも価値があるんじゃないかと…
物語
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.6


ジャンル的にはミステリーホラーといった感じです。

雰囲気のある映像、程よい緊迫感があってストーリーに引き込まれました。

最後に待っているどんでん返し。こういう感じオチは個人的にはあまり好きではな
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.5


最後の最後に二転三転するラスト。しっかり騙されました。
ネットの世界を地下鉄とヘンテコな仮面で表現していたのが独特で面白かったです。

後半で出てくるファイトクラブのポスターなど過去作品へのリス
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.2

戦争で精神を病み、酒と女に溺れた気性の荒い男フレディ。そして新興宗教団体コーズの教祖ドット。

2人の奇妙な関係。奇妙な繋がり。徐々に新興宗教に魅入られていく人々の姿やその不思議な感覚がフレディを通
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複製された男(2013年製作の映画)

4.1

全体を通して重厚感があり、作品の持つ不穏な空気を的確に演出している映像が素晴らしいです。

シリアスなサスペンス風味のストーリー展開でリアリティがあり、種が明かされると主人公の主観目線で物語を追っ
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ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

まさにミスター・ノーバディ!

バタフライ効果、エントロピー、ビッククランチなど難しい内容が基盤にあり、時系列も不確かで平行世界を行ったり来たり。

混乱を招くような要素ばかりなのにもかかわらず、それ
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞前にある程度の覚悟が必要です。

クリント・イーストウッドとモーガン・フリーマンの哀愁漂う渋いおっさん2人。女性ボクサーを演じたヒラリー・スワンクの演技最高です。

物語に引き込む演出、尊厳
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