ニャーすけさんの映画レビュー・感想・評価

ニャーすけ

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

1.0

長い! うるさい! 支離滅裂!

元から悪い評判しか聞かなかったが、まさかここまで酷いとは……。
去年観た新作のワーストは『エブエブ』だったけど、それとは比較にもならないレベルの駄作。作り手が意図的に
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.1

監督がハリウッド的な御涙頂戴の作劇を避けたのだろうとは思うけど、もう少し演出に抑揚があっても良かったのではないか。
まぁでも、タイトルロールを演じるキャサリン・クリンチちゃんを本当にいじらしく魅力的に
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

フェデ・アルバレスには申し訳ないけど、ジジィの凍結精子注入未遂が面白すぎてコメディにしか見えない。結局失敗して自分ががぶ飲みさせられるところで腹筋捩じ切れた。

ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

2.7

全然意味わかんねぇけど、酒飲みながら観たせいか結構楽しめた。久しぶりにリンチの過去作もまとめて見直したくなった。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

オチの切れ味がさすが矢口史靖という感じ。
『殺人の追憶』など、ラストカットで登場人物が観客を見返してくる映画には傑作が多い説。

ANIMA(2019年製作の映画)

1.5

PTAの実験映像だと思うと糞つまんないが、トム・ヨークの長尺PVだと思えばまぁ観れなくもない。
コンテンポラリー・ダンスとかいろいろ頑張って芸術やってるけど、そんなことよりトム・ヨークの老け込みっぷり
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

2.2

なんだかんだポール・トーマス・アンダーソンの作品は一通り観ているものの、ぶっちゃけ良いと思えたのは『マグノリア』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』しかなく、久々に観た本作にもハマれず。
やはりロマンテ
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ロボコップ ディレクターズ・カット版(1987年製作の映画)

3.6

タイトルに「ディレクターズ・カット版」との表記は無いが、現在アマプラで配信されているのはこのヴァージョンらしい。もしかすると、今は劇場公開版ではなくこっちがスタンダード扱いになっているのかもしれない。>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

4.2

『ピーターラビット』に通ずるイギリス人のうさぎへの愛憎をネタにした王道スラップスティックが問答無用に楽しい。『キングコング』からの引用はわかりやすいが、怪奇映画を下敷きにしたストーリー展開はやはりハマ>>続きを読む

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開時に鑑賞してから10年以上ぶりに観たが、登場する白人のほとんどが一切救いようのないゴミクズばっかりで少し笑ってしまった。
小学生のクソガキが好きな子をいじめるのとまったく同じノリでルピタ・ニョ
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

2.7

映画史に残る底抜けイノセント野郎、フランソワのナチュラルサイコパスっぷりはいつ観てもキモすぎる。(演じるジャン=クロード・ドルオーがちょっと俺の友達に似てるのもヤバい)

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

1.8

自分が古い映画にリスペクトが無いからかもしれないが、今観ても別に面白くはねぇなぁ……というのが正直な感想。ヌーヴェル・ヴァーグらしくロケーション撮影されたモノクロのパリの街並みは美しいけれど。

シークレット・ヴォイス(2018年製作の映画)

1.3

1時間あれば語れる話をもったいぶっただけの演出で無理やり2時間に引き延ばしているという印象。
情緒不安定な娘が登場する場面に必ずハードコアテクノみたいな音楽が流れるのも、芸術が行きすぎて逆に頭が悪くて
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.1

長らくアカデミーに過小評価され続けていたディカプリオに主演男優賞をもたらしたイニャリトゥの功績は認めるが、同じメキシコ人監督でもキュアロンが撮っていたならばもっと面白い作品になっていただろうと思わずに>>続きを読む

アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

3.7

ネトフリでも普通に観られるけど、35mmフィルム上映だったので近所の映画館まで観に行った。

所謂「『アメリ』的な演出」というものを生んだエポックメイキングな名作。
砂糖菓子のようにガーリーでポップな
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ハリウッドを斬る! ~映画あるある大集合~(2021年製作の映画)

2.1

メシ食いながら観るのにちょうどいい。
葬儀を遠巻きに見守るポール・ウォーカーを遠巻きに見守るヴィン・ディーゼルは笑う。

ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

1.4

あの主人公がジョン・カイトという架空のロックスターに犯した裏切りは相当なことなのに、実は全然その代償を払っていない(髪で済むわけねぇだろバカ)のが最悪。結果として、『あの頃ペニー・レインと』に輪をかけ>>続きを読む

僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

ジェシー・アイゼンバーグの演出は丁寧でとても好感が持てるけど、作品としては今ひとつ決定的な盛り上がりに欠けているように感じた。
メインプロットとしては、独善的かつ利己的な性格がそっくりが故に反目し合っ
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

1.6

極限まで水で薄めたほぼ無味無臭の『メン・イン・ブラック』。
デップー役でスターになる前のライアン・レイノルズが主演だからか、作品自体にも華が無い。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

主人公ベラ(エマ・ストーン)が女たらしの弁護士ダンカン(マーク・ラファロが『キッズ・オールライト』以来となるクズ男を好演)と駆け落ちの旅に出発してからの美術や衣装、ロケーションが素晴らしい。舞台となる>>続きを読む

蒸気船ウィリー(1928年製作の映画)

1.8

記念すべき「アイツ」のデビュー作。
今年からパブリックドメイン化しているので、堂々とネットでググって鑑賞。

現ディズニー映画のオープニングロゴでも有名な、陽気に口笛を吹きながら勝手に舵取りをする「ア
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

2.2

「トム・クルーズってイケメンすぎて逆になんかサイコパスっぽいよね」という映画ファンの共通認識を巧く利用した能天気なメタ・コメディ。
それ以上でもそれ以下でもない中身のスッカスカさなので、吹替で観たほう
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.1

本作の公式サイトにネタバレ解説集があり、鑑賞後の作品理解に大いに役立った。

とはいえ、洒落臭い考察に終始するよりも、『セッション』のような狂人vs.狂人の暗黒バトルものとして割り切って観るほうが楽し
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

3.6

国家による暴力の前に芸術家は無力であり、いとも簡単に人間の尊厳を捨て去ることを描いためちゃくちゃ恐ろしい映画。今やすっかり中国共産党の犬に成り下がったチェン・カイコーが、本作のテーマを自ら体現してしま>>続きを読む

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「映画 すみっコぐらし」が大人も子供も楽しめる傑作として帰って来た! ギャン泣き必至の『とびだす絵本とひみつのコ』でも脚本を担当していた角田貴志という人が復帰しており、どうやら本シリーズには彼の存在が>>続きを読む

エール!(2014年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

本作を観ると、『コーダ あいのうた』における脚色と、シアン・へダーの演出が如何に洗練されていたのかがよくわかる。ただ、だからといって本作に価値が無いわけではもちろんなく、このいなたい小品といった軽い味>>続きを読む

独裁者(1940年製作の映画)

2.1

「フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭」より3本目。

今回チャップリンの代表作を続けて観て、彼の作品には痛烈な社会批判や諧謔精神があったとしても、それを凡庸なロマンスやヒューマ
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街の灯(1931年製作の映画)

1.5

「フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭」より2本目。

直前に観た『モダン・タイムス』に比べ、スラップスティックにブラックな要素がほとんど無く、昭和のつまらないコントを延々見せら
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

2.7

「フォーエバー・チャップリン チャールズ・チャップリン映画祭」より1本目。

製鉄工場での過重労働で頭が基地の外に出ちゃったり、拘置所でシャブを誤飲して目がバッキバキにキまってしまったりという、物語序
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.1

今更初めて観たけど、数ある続編映画の中でもここまで完璧なものは珍しい。去年のアカデミー賞、普通にこれが作品賞で良かったじゃん。少なくとも、トム・クルーズやマイルズ・テラーが演技賞にノミネートすらされて>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

2.8

戦闘機のジェット噴射に合わせて「デンジャー・ゾーン」が爆音で流れだす、余りにも景気が良くてバカっぽいオープニングが本作を象徴している。映画はこの後もずっとこの調子で、今見るとどうかしてる特濃80’s演>>続きを読む

共犯(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ロケーションである台湾の町並みはとても風情があるし、突然別の映画が始まったかのような中盤の大胆な展開には驚かされたが、幾らなんでも登場人物の感情が不自然すぎ。そもそも、ある少女の飛び降り自殺の現場に偶>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

1.5

トーキング・ヘッズになんの思い入れも無いことを差し引いても全然面白くなかった。正直、こういう前衛芸術みたいなのって小賢しさしか感じられない。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

主演の役所広司がカンヌで男優賞を受賞、しかも監督はヴィム・ヴェンダースだという前情報を見て以来、ずっと公開を心待ちにしていた作品。

役所演じる平山は質素で慎ましい余生を送る孤独な老人だが、公衆トイレ
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(2023年製作の映画)

2.2

ぶっちゃけなんかフツーにつまんなかったなぁ……という感じ。
ここ最近のたけしの演出は妙に間延びしていてテンポが悪く、『アウトレイジ 最終章』ではその生ぬるさが作品テーマと合致していたから奇跡的に芸術た
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