このレビューはネタバレを含みます
ピート・ドクターが監督した前作は不動の生涯ベストの一本なので、期待と不安を胸に公開初日の初回上映を観に行った。
端的に言って、テーマ性に関しては前作の焼き直し感を否めず、(本当にこの続編作る必要あっ>>続きを読む
職場で仲良くなった映画好きの警備さんが大好きな作品らしく、レンタル落ちのDVDを貸してくれた。
ただ正直、『ザ・スーサイド・スクワッド』や『ピーターラビット』といったエクストリームなブラックコメディに>>続きを読む
いましろたかしの原作は読んだことが無いのでなんとも言えないが、物語の本筋よりもとりとめのないシュールな日常描写に比重が置かれた脚本や、ぼそぼそ声のマンブルコア的な俳優の芝居には、山下敦弘といまおかしん>>続きを読む
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「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より7本目。上映時間に寝過ごすこともなく、無事全作品制覇できた。
韓国映画に少しでも造詣が深い人ならば、昨年の『非常宣言』を観て「えっ、『シークレット・サン>>続きを読む
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「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より6本目。
チャンドンの映画の中で、最も残酷な作品かもしれない。そして個人的にチャンドンのベストと推したい作品でもある。
本作は「想像力」についての物語>>続きを読む
「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より5本目。
昔リアルタイムで観たときはまったく良さがわからなかったが、今観るとそこまで嫌いではなくなっていた。チョン・ジョンソが失踪してからの弛緩はさすが>>続きを読む
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端的に期待外れ。前作と比べるまでもなくテンポが悪く冗長で、CGを多用したアクション描写はスタントの面白さが大幅に失われており、スケールだけは一丁前で張りぼてのよう。
何より、遂に対峙したフュリオサとデ>>続きを読む
「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より4本目。
普段ならこういうタイプのドキュメンタリーの新作は金払ってまで観ないのだが、まぁ特集上映の一環なので。
謎に包まれた雰囲気のチャンドンが自作(監>>続きを読む
「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より3本目。
唯一これだけが長らく観ることが叶わなかった作品だが、イ・チャンドンもデビュー時はそんなに優れた監督じゃなかったらしい。ヤクザの親分の情婦に惚れ>>続きを読む
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「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より2本目。
一般的にはイ・チャンドンの代表作であり最高傑作であると誉れの高い作品だが、個人的には「まぁまぁ」くらいの感想が正直なところ。
〈祈り 1984>>続きを読む
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待ちに待った! 「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」より1本目。(全作品観るために残っていた有休全部使った)
改めて観てみると、周囲から見捨てられた障害者こそが誰よりも聡明で美しい心を持ち、殺>>続きを読む
直前に観た『ルックバック』の余韻が強すぎたのか、単純に序盤がクソ退屈で長ったらしかったからか、割と早い段階で寝てしまった。だから一応星は付けずにおくけど、見直したところであまり期待は出来そうにない。
どこまでも美しく、残酷で、悲しい傑作。
しょうもない感想なんて書く気にもなれない、今はただこの深い感動に浸っていたい。
(※ 2024/07/22 追記)
2回目の劇場鑑賞。
上映が続く限り何度でも>>続きを読む
ファーストカットから一目でわかる撮影の素晴らしさ。撮影監督はエリオット・ロケットという人らしいが、この名前は覚えておきたい。
タイ・ウェストの演出は良くも悪くも実直で、『悪魔のいけにえ』『シャイニング>>続きを読む
如何にも賞レース狙いで、コンセプトありきのあざとい映画。前情報から推察できる以上のことは一切起こらず、毒にも薬にもならない。ジョナサン・グレイザーは『アンダー・ザ・スキン』みたいに素っ頓狂なほうが面白>>続きを読む
観ている間は強烈に引き込まれたが、いざ終わってみると(いや、そもそも最初っから素直に通報しときゃよかっただけの話なのでは……?)としか思えない。主人公とカウンセラー以外の教員はバカばかりで、クソ生意気>>続きを読む
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赤狩りのメタファーだとか陪審員制度への問題提起だとか、堅苦しいことは抜きにしても、70年近く前の映画が今見ても全然余裕で現代に通用する一級のエンターテインメントなのがシンプルにやばすぎる。映画史上最高>>続きを読む
開幕早々、爆走するレーシングカーに合わせてギンギンのヘビメタ(シャインダウンの「Devour」)が鳴り響いたり、オープニングクレジットでは事故による人体破壊をレントゲン写真風にしつこく見せびらかしたり>>続きを読む
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樹木希林大暴れのクソババァ決定版。
長男の死の原因になった青年や次男の新妻に対する底意地の悪い態度だけでも充分ヤバいのに、長男の名を呼びながら延々と蝶々をふらふら追い続けるときの虚ろな眼が怖すぎる。>>続きを読む
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白眉はやはり、次女のゆきちゃん(めちゃくちゃ可愛いのでつらい)の遺体を明(柳楽優弥)と紗希(韓英恵)とで埋葬し終えた後の場面だろう。凡百の監督なら絶対に陳腐な説明台詞を多用し、明と紗希の慟哭を下品に描>>続きを読む
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『マッドマックス: フュリオサ』の予習として久々に観たけど、改めてすんげぇ、すんげぇ〜面白かった。
マックスと女たちが互いに信頼を深めていく過程は、通常なら脚本の都合による予定調和や偽善を感じられそ>>続きを読む
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他の人のレビューを読むと「前半が退屈」という感想が散見されるが、自分はむしろその前半部までは興味深く観ていられた。
ソフィーとネイサンはぱっと見よくいるDV共依存カップルだが、アウシュヴィッツの生存者>>続きを読む
まさに筋肉モリモリマッチョマンの変態としか言いようが無いデ・ニーロの怪演に圧倒される127分。スコセッシの演出も完全にこけおどしに振り切っており、惜しみなく濫用されるバーナード・ハーマンの仰々しいスコ>>続きを読む
アレサ・フランクリンの「シンク」が盛り上がりのピーク。クライマックスのカースタントは迫力が無くて全然面白くなかった。
ファミリームービーであってもどうしても演出に狂気が滲み出てしまうジョージ・ミラー。途中までは可愛い動物いっぱい出してちゃんと感動もさせてくれるのに、クライマックスで唐突に始まる(しかもめちゃくちゃ長い>>続きを読む
とにかく可愛くて楽しい映画なのに、観てると無性に泣きたくなる。あぁ、俺ももうおっさんだなぁ。
今も昔も夢見る女たちを喰い物にして肥え太るショービジネスの腐った体質を真正面から描いていることも、煌びやかなスウィンギング・ロンドンの陰で性的に搾取され続けた女性に現代の女の子が共感していくという設定>>続きを読む