蛸歩さんの映画レビュー・感想・評価

蛸歩

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セッション(2014年製作の映画)

4.1

パワハラクソ教師に"狂気"で挑む映画です。作品の顔とも言うべきハゲ音楽教師から放たれる罵詈雑言は気が弱い人なら耐えられないほど。嫌な記憶がフラッシュバックする方もいると思いますのでご注意を。
最後ま
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

原爆開発を主導した科学者、オッペンハイマー博士の半生を描いた伝記映画です。

先に言っておくと、私はあまり日本に帰属意識やアイデンティティを抱いているタイプでは無いのですが、それでも作中には自分が日本
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インファナル・アフェアII 無間序曲(2003年製作の映画)

4.4

名作映画インファナル・アフェアの続編です。前作とは打って変わって『ゴッドファーザー』的な群像劇が展開されます。
というかゴッドファーザーへの目配せが随所に盛り込まれていて、ゴッドファーザーの既鑑賞者な
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.8

トム・ハンクス演じる偏屈な老人オットーが主人公のコメディ映画です。
偏屈と言っても不快感が湧くレベルではなく、彼の繊細で善良な内心に合わせてむしろ彼の魅力を深めていました。

登場人物達もみんな一癖あ
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.2

ナチの人権侵害からユダヤ人達を守るため動いた実在のドイツ人実業家オスカー・シンドラーが主人公のドラマ映画です。

看守たちの気分次第で生と死が決まる恐ろしい状況に追い込まれているユダヤ人達の絶望は如何
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.6

イギリスはウェールズに住むスーパーで働く主婦のジャンが、ひょんなことから仲間の村人達と共に競走馬の馬主になるお話です。

登場人物たちも競走馬『ドリームアライアンス』も、みんな山あり谷ありの物語を送っ
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

おいしそうな料理とおじさんたちのわちゃわちゃを楽しむ映画です。大きな展開は無いですがだからこそキャラクターに感情移入することが出来ました、みなリアルな人間味があるんですよね。
料理の方もどれも美味しそ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.6

可愛らしい色使いの世界観で展開されるあんまり可愛らしくない物語を描いた映画です。
テンポがとても早く退屈しませんでした、体感5分ほどでもう40分経過していましたね。
それとBGMもとても印象に残りまし
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

4.1

韓国中央情報部の部長キムが上司や同僚からのパワハラに会い続けた結果(?)極端な選択に走るまでの40日間を描いた映画です
フィクションも交えた作品ではありますが、勉強になりました。犯行の真意が明かされな
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.7

劇場公開時も含めて3回は見ていますが、未だに全容が掴めていない難解極まりない映画です。深く考えず映像を楽しむのがいいと思います。ストーリーを理解するのはその後で構わないでしょう。わーなんかよくわかんな>>続きを読む

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

ひょんなことからドイツ人記者を乗せて光州へと向かったタクシー運転手が現地の動乱に巻き込まれるお話です。主人公は最初デモや抗議に冷笑していたのに、後半になるとなんの罪もない人が痛め付けられ、踏みにじられ>>続きを読む

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.2

当局による大学生の拷問致死事件を皮切りに、名も無きしかし勇敢な人々が立ち上がる群像劇を描いた映画です。基本主人公はおらず、視点は次々に変わっていきますが、なんと言っても悪役であるパク局長の全編に渡る存>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.6

隠れた名作サスペンス映画『search』の続編です。前作は全編がパソコン画面で展開される斬新な内容で、アイデアもさることながらストーリーも素晴らしいという非の打ち所のない映画でしだが、続編である今作は>>続きを読む

パラドクス(2014年製作の映画)

3.3

あまり見ないジャンルの映画でしたが、思いのほか面白かったです。無限にループする階段に閉じ込められた刑事と兄弟、無限にループする道路に閉じ込められた家族……それらの一見なんの繋がりもない2つの視点から物>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.1

とにかく良質なミステリー映画でした。序盤バラ撒くだけバラ撒いた伏線を全て回収し、ついに印象的だったあのドーナツが完成した時、思わず感動してしまいました。思わず主人公である看護婦の女性に感情移入し過ぎて>>続きを読む

シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

4.0

仁義を忘れ、倫理観を失った巨大マフィア「コーザ・ノストラ」を見限り、司法に協力することを選んだ大物マフィアのお話です。
序盤、突然画面に表示される謎のカウントアップの後に起こる出来事に驚きつつも、シン
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.4

高校生の群像劇です。学校のスター、桐島が部活をやめたことがきっかけで変わっていく人間関係や、逆に変わらない人々が描かれています。東出昌大演じる宏樹の空虚感のある演技が良かったです。彼はあまり芝居が上手>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.4

ベルリン・フィル初の女性マエストロ、リディア・ターがスキャンダルによってキャンセルされ、そして再起しようとする映画です。
初見では全く意味がわからなかったので、色々他の方の解説や監督のインタビューを読
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.8

実際に韓国で起きた連続強姦殺人を題材にした映画です。当時の韓国警察の無能さや刑事たちの無力感がじっとりと描写されており、鑑賞中陰鬱な気分になること間違いなしです。刑事3人の辿った末路はどれも皮肉なもの>>続きを読む

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

『デビルマン』が笑えるクソ映画だとすれば、これは笑えないクソ映画ですね。つまりただの駄作になります。政府の風刺はくだらないジョークの域を出ませんし、主人公とヒロインのロマンスはキャラクターの掘り下げが>>続きを読む

スプリー(2020年製作の映画)

3.1

SNS時代の狂気が服を着て歩いているような男カートが主人公のサイコスリラーです。『search』のようにインターネットが舞台になっているのが特徴ですかね。個人的にはもっとじゃんじゃんゴアシーンやっても>>続きを読む

デビルマン(2004年製作の映画)

5.0

素晴らしい!実によく笑わせていただきました。邦画史上最高のコメディ映画なのではないでしょうか?見ながら食べた坦々麺がとても美味しかったので、スコアは満点とさせていただきます!

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.6

隠れた名作

100%全てPCの映像で展開するという煽り文句に偽りなく、全てPC画面で物語が進んでいきます。PCならではの演出やマウスカーソルの動きや文字入力で心情を表現したりといったPC画面というシ
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メメント(2000年製作の映画)

4.2

物語が10→1→9→2……というふうに語られていく映画です。主人公の10分おきに記憶が無くなるという設定が映画を面白くしています。「なんでこうなった!?」→「あーそういうことか!」というような疑問→解>>続きを読む

帝都物語(1988年製作の映画)

3.2

嶋田久作さん演じる加藤保憲の存在感と当時最先端のVFXを楽しめる映画ですね。シナリオの方も将門の首塚や陰陽道、風水といった様々なオカルト的要素を上手にまとめて娯楽映画として楽しめる仕上がりになっていま>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.2

良くも悪くもヒーロー映画に革命を起こした作品です。久しぶりに見返しましたが、やはり面白いですね。ジョーカーの狂気やハービーデントが堕ちるまでがしっかりと描写されています。映像も病院爆破やカーチェイスの>>続きを読む

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.7

とにかくテンポの早い映画でした。時間も長くありませんので気軽に見れるのもいいですね。アクションシーンや銃撃戦のシーンは迫力がありとても楽しめました。男たちの生き様、格好良かったです。次回作も見てみよう>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

タイトルの通り物語のほとんどが新幹線(というか特急列車?)の中で展開されます。狭い空間で、かつ殺傷能力のある武器が無い中身体能力の高いゾンビたちに追いかけ回されます。その様な限られたシチュエーションで>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

1.2

愚かでバカ過ぎる悪党に倫理観の壊れた愛誤の極みと言うべき愚かな主人公たち。外来種はどこの国でも駆除されるものですが、脚本家は過去から来た恐竜たちは違うのだとても言いたいのでしょうかね?見る価値の無い駄>>続きを読む

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)

2.2

吹き替え版の声優が豪華である事以外、特に語る事の無い子供向け映画ですかね。藤原啓治さんの吹き替えるロバートダウニーJrはこの作品が遺作ですので、彼のファンの方はぜひ見てみてください。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

1.0

世界観や設定は良いのですが、終始白昼夢を見ているかのような展開が続き辟易。さらに主人公が何を考えているのかまるで理解出来ず、尽く期待を裏切られます。これ程鑑賞後に虚無感しか残らない映画は無いでしょうね>>続きを読む

インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

4.0

ネットの掲示板でオススメされていたのを見て鑑賞しましたが、思いがけず楽しめました。最序盤、夜の香港を舞台に警察とマフィアがそれぞれ送り込んだ潜入の情報を武器に、相手を出し抜こうとする場面で一気に映画の>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

コメディ映画扱いされることが多いですが、個人的にはホラーに片足を突っ込んでいる映画ですね。産まれてからの数十年間、すべてをテレビで放送されてきた男の物語です。彼の住む街にはあちこちにカメラが仕込まれて>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.7

私が映画にハマるきっかけとなった作品です。設定は複雑でやや難解ですが、最悪理解できなくても映像を楽しむことが出来ます。終盤のタイムリミットギリギリで奮闘する主人公の仲間たちのシーンは何度観てもハラハラ>>続きを読む