Aixさんの映画レビュー・感想・評価

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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.6

マンダロリアンやアイアンマンなどで知られるジョンファブローが監督したライオンキングの実写版。

機会があって劇団四季を観劇出来ることになったので、それに合わせて今作を鑑賞。オリジナルのアニメ版のライオ
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アネット(2021年製作の映画)

3.7

レオスカラックスがカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞し、スパークスが原案を務めたミュージカル映画。スタンダップコメディアンと世界的なオペラ歌手の元に生まれたアネットの話。

コッポラ、スコセッシ、リドリー
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Walden(2022年製作の映画)

3.5

ドライブマイカーや悪は存在しないなどで知られる濱口竜介の短編映画。水面の話。

やはりどこかタルコフスキーやブレッソン味を感じる。実験映画的なところで言うと、今作はジョゼフコーネルの作品にも近かったで
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ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.6

カイルマクラクランが主演したSFアクション映画。犯罪とは無縁の人たちが異星人に体を乗っ取られる話。

ターミネーター1、遊星からの物体X、ゼイリブのような人間対人ならざる者を描いた80年代感満載の作品
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.7

気狂いピエロや勝手にしやがれなどで知られるジャンリュックゴダールの作品。舞台女優を目指していた女が娼婦になり下がる話。

気狂いピエロ、勝手にしやがれに次いで面白いゴダールの作品でした。特別ゴダール信
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オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

3.6

ドクタースリープやホーティングオブヒルハウスなどで知られるマイクフラナガンの出世作。呪われた鏡に両親を奪われた姉弟の話。

マイクフラナガンお得意の時空を超越した編集マジック。今作は後のホーティングオ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

3.7

アカデミー作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞したフランクキャプラの名作。家出をした大富豪の娘と、新聞記者の男の話。

まさにラブコメ、ツンデレ、ローマの休日の原点。今作は全体的に王道
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

A24制作、コロンバスや先日配信が終了したスターウォーズアコライトなどで知られるコゴナダの作品。壊れてしまったロボットのデータを覗く話。

コゴナダの前作、コロンバスは気取った美大生が作ったんじゃない
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Transform(2021年製作の映画)

2.6

日本産の実験映画。街を歩く人々の話。

ロトスコープが売りの作品とのことですが、特別その手法が役立っているようには感じられず。例えば惡の華みたいなリアルの人間の気持ち悪さを表現をするのにはロトスコープ
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.7

ローグワンやゴジラなどで知られるギャレスエドワーズの作品。元特殊部隊員の男が少女型のAIを守ろうとする話。

ローグワンのリベンジを目指したような作品に仕上がっていました。今作はブレードランナーとか、
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.6

クリスクーパーがアカデミー助演男優賞を受賞したスパイクジョーンズの作品。マルコヴィッチの穴の脚本を書きスランプに陥ったチャーリーカウフマンの話。

フェリーニもびっくりなメタメタ作品でした。物議を醸し
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

3.6

恋する惑星や花様年華などで知られるウォンカーウァイがミケランジェロアントニオーニとスティーヴンソダーバーグと作ったオムニバス映画の再編集版。仕立て屋の男が高級娼婦に恋をする話。

珍しくウォンカーウァ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.7

アカデミーアニメ賞を受賞したピクサーの作品。ジャズミュージシャンを夢見る男が魂だけの世界に行く話。

期待していたほどではなかったけど、ここ最近のピクサーの中では割と面白い方の作品でした。とにかく今作
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太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)

3.6

カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したミケランジェロアントニオーニによる愛の不毛三部作の最終作。婚約者と別れたばかりの女と仲買所で働く男の愛の話。

アランドロン×モニカヴィッティとかいう世界一の美男美
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ローラ(1981年製作の映画)

3.6

マリアブラウンの結婚、ベロニカフォスのあこがれなどと同じくライナーヴェルナーファスビンダーによる西ドイツ三部作の二作目の作品。歌姫の娼婦を巡った三角関係の話。

13回の新月ある年にというファスビンダ
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ママ友(2013年製作の映画)

2.4

スクールガールや咲などで知られる小沼雄一の短編映画。娘の同級生が殺された親同士の話。

臭い芝居と臭い台詞回しで無理矢理で成り立たせようとしている作品でした。今作の撮影やスタジオが安っぽいことは目を瞑
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13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

3.8

ペトラフォンカントの苦い涙や不安は魂を食い尽くすなどで知られるライナーヴェルナーファスビンダーの作品。女性へ性転換した男の最期の5日間を描いた話。

破滅的過ぎる孤独ブロークバックマウンテン。ファスビ
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自分さがしごっこ(2014年製作の映画)

3.6

みんなのうたやおかあさんといっしょなどのアニメーションを手がける姫田真武が監督した半実写作品。自分を探している人の話。

今作は今まで見て来た姫田真武作品の中で一番手が込んでいました。真っ白な壁にアニ
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.7

アレックス、エンターザボイド、CLIMAXなどで知られるギャスパーノエの作品。心臓の悪い映画評論家の夫と認知症を患い始めた妻の話。

アレックス、カルネに次いで素晴らしいギャスパーノエの映画であり、純
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Post-it Love(原題)(2009年製作の映画)

3.5

YouTubeで120万回以上再生されているアメリカ産の短編映画。ポストイットから始まる恋の話。

付箋ハラスメントになりそう(適当)。冗談はさておき、今作はとても可愛らしい作りになっていました。撮影
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レディ・キラーズ(2004年製作の映画)

3.5

カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞したコーエン兄弟の作品。敬虔なクリスチャンのおばちゃんの家にカジノ泥棒を企む謎の教授が暮らす話。

カンヌで賞を獲ったコーエン兄弟の一本にしては外れな作品でした。もちろ
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そんなティータイム(2011年製作の映画)

3.6

みんなのうたやおかあさんといっしょなどのアニメーションを手がける姫田真武の短編アニメ。ティータイムを嗜む少年少女の話。

相変わらずのクレイジー感。幼い子供たちを平気で全裸にさせて踊らされるあたりにこ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

君の名は、天気の子に続く新海誠の災害三部作の最終作。地震の発生源である扉を閉じながら旅をする話。

新海誠にありがちな気持ち悪いモノローグと、痛々しいMV的な編集が控えめになったおかげか、思ってたより
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フェイシズ(1968年製作の映画)

3.6

アカデミー脚本賞、助演男優賞、助演女優賞にノミネートされたジョンカサヴェテスの初期の代表作。離婚危機にある夫婦の1日半を描いた話。

みんなよく喋ってみんなよく笑ってみんなおかしくなっているというカサ
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ミルク(2005年製作の映画)

3.6

ロシア出身のイゴールコヴァリョフが監督した短編アニメ。祖父母、両親と暮らす少年が父親の不倫相手に恋をする話。

どこか退廃的で脈絡のなさそうなストーリーが特徴な作品でした。どうやら今作は監督の自伝だっ
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渡り熊/Migrants(2020年製作の映画)

3.6

フランス産のCGアニメ。地球温暖化で住む場所が無くなった2匹の北極熊の話。

短尺ながらに様々な世界問題を扱っている作品でした。熊という存在が見た目通り野生動物であり、人間のメタファーとしても機能して
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お早よう(1959年製作の映画)

3.7

東京物語や秋刀魚の味などで知られる小津安二郎の代表作の一つ。テレビが欲しい兄弟とその周辺に暮らす家族たちの話。

小津安二郎が監督しただけで日本という国が完全に映画の世界になっていました。それは今作が
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An Owl Is an Owl Is an Owl(原題)(1990年製作の映画)

3.3

マイオールタイムベスト映画のラジュテで知られるクリスマルケルが監督した実験映画。ふくろうの話。

ふくろうによるふくろうのためのふくろう映画でした。サイトによっては今作のことをドキュメンタリーと記して
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Rage net(原題)(1988年製作の映画)

3.4

アメリカの実験映画監督の名匠として知られるスタンブラッケージの作品。

相変わらずのテレンスマリックとかデヴィッドリンチ感。つい先日鑑賞したツインピークスリターンの例の8話の展開なんかは、完全にスタン
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最低大統領: 原油流出/ブツ(2020年製作の映画)

3.4

第9地区、エリジウム、チャッピーなどのニールブロムカンプが率いるOats Studiosの短編映画。悪いアメリカの大統領の話。

Oats Studiosが今作のようなくだらないショートコント的な作品
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タコスチュームでおどりませんか(2013年製作の映画)

3.4

みんなのうたやおかあさんといっしょなどのアニメーションを手がける姫田真武の短編アニメ。タコとイカのコスチュームをした男女の話。

クルマごっこから続けて今作を鑑賞しましたが、だんだんこの監督のことを理
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クルマごっこ(2013年製作の映画)

3.6

みんなのうたやおかあさんといっしょなどのアニメーションを手がけている姫田真武の短編アニメ。車に乗ってみんなを連れ飛ばす話。

このとち狂った世界観を持つアニメーターがNHKの教育番組を制作してるとか面
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プレモニションズ・フォローイング・アン・イビル・ディード(1995年製作の映画)

3.5

マルホランドドライブやイレイザーヘッドなどで知られるデヴィッドリンチの実験映画であり、リュミエール兄弟へのトリュビュート作品。

ツインピークスを実質一気見したせいか、完全に頭からリンチが抜けなくなっ
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スターフィッシュ(2018年製作の映画)

3.2

アメリカ産のSF映画。親友を亡くした女が、人類が消えた世界でカセットテープを使って謎の化け物を倒そうとする話。

スローなアート映画を目指したものの、センスのない監督と俳優のせいで典型的なMV映画へと
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殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.6

キャリーやスカーフェイスなどで知られるブライアンデパルマの作品。行きずりの男と寝た女が殺される話。

ジョージルーカス、マーティンスコセッシ、スティーヴンスピルバーグなどとよく連んでいたデパルマが、何
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声が出てきた人(2006年製作の映画)

3.5

いきものさんやわからないブタなどで知られる和田淳が監督したアニメーション生誕100周年記念作品。人の口から人が出て来る話。

どちらかと言うと和田淳の中では初期作に分類される今作ですが、彼独特のシンプ
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