Omertaさんの映画レビュー・感想・評価

Omerta

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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.3

阿部寛はじめ役者陣が皆良い。
淡々とした日常が続くが見入ってしまう人間ドラマ。最後の阿部寛の成長含めて是枝監督はこういう細かな演出が上手いと思う。

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.0

寅さんといえば周りを振り回しながらも最終的にはマドンナの仲人や恩師的な立ち位置になって一人またどこかへ旅立ってゆく・・・という形式が成立しているかと思うが、本作は少し違う。
さくらがあまり出てこなかっ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

世間に適用するために自らのルールを曲げ、いじめられている障害者を助けなかった瞬間に彼の死は確定したのだと思った。
いじめっ子を半殺しまで殴るか、障害者を見捨てるかの二択しかできない不器用な彼には確かに
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エマニエル夫人(1974年製作の映画)

3.0

フランス映画っぽい雰囲気だけで見せてくるわけでもなく、テーマ曲も相まって意外と観れる作品だった。
終わり方が絶妙。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.5

続編かと思ったら外伝のようだった。1作目のその後の広能も少し出てくるがあくまで脇役である。
主人公山中よりも千葉真一演じる大友が大きな存在感を見せる。殺人のたびに鳴っていたあのSEが恋しい。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

‪菅原文太が男前すぎる。今はこんな雰囲気を出せる若い役者はいないだろうな。‬
(2018/10/23)

6年ぶりに再鑑賞。
今回は字幕付きで台詞の細部まで理解しながら観れたからなのか前回より圧倒的に
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.3

時代劇はほぼ観ないので斬られ役の存在はあまり意識したことがなかったが、『仮面ライダー』における戦闘員(大野剣友会)がそうだったように主役を引き立たせる雑魚役は大切で尊いものだったんだなと観ながら思った>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

戦争ポストアポリカプスもので冒頭から心掴まれる。
A24は雰囲気重視ストーリー難解作品が多い印象だが本作はストーリーもはっきりしていて退屈せずに観れると思う。
このまま人類の分断が進めば本当にこんな未
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

サントリーのCM撮影のために日本に訪れたビル・マーレイと旦那の仕事についてきたスカーレット・ヨハンソンの交流が描かれる。
妙にリアルなCMディレクターの指示出しだったりテレビに出れば敬意を知らないカマ
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ロープ(1948年製作の映画)

3.3

ワンカット長回し風サスペンス。犯人が明かされた状態から始まるのでバレそうになるたびに観客もヒヤヒヤ。
長回しだからこそ、ここぞという場面で挟まるジェームズ・スチューワートのバストショットにドキッとさせ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

女二人の逃避行ロードムービー。
見方によってはバッドエンドともとれるラストシーンが明るくて良い。『明日に向かって撃て』のように。

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.0

もう少しすっきりした結末を期待していたが、そういう作品ではなかった。
ジャックニコルソンの顔は世界遺産もの。

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.1

制作費7000ドルで作られたほぼ自主映画。映像は荒く低予算感は伝わってくるがなかなか魅せてくれる。
『デスペラード』は本作をセルフリメイクした作品だったようだ。
電話早押しおじさんがお気に入り。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

おっさんと少年のハートウォーミング物語がややスローペースに描かれる。
誰でも興味を持てるような作品ではなく、この少年に寄り添うような優しい気持ちで観ないと置いていかれる。

ニッツ・アイランド 非人間のレポート(2023年製作の映画)

2.9

作品の舞台である『DayZ』を定期的にプレイしているプレイヤー目線の鑑賞。
ドキュメンタリーとしているが、ゲームの性質的にこんな映像をリアルタイムで制作するのは不可能だと思うのでモキュメンタリーに近い
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.2

タイトルはよく聞いていた有名作品。サスペンスかと思いきやコメディ。
マリリンモンロー主演の作品を観るのは初めてだったが、伝説になるのも納得の存在感。
女装に説得力を持たせるためにモノクロにしたとか、ヘ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

『ブレイキング・バッド』漬けの2024年だったが怒涛の最終回における雑なジェシーの扱いだけが気になっていた。まさか映画化されていたとは。
映画になっただけあり照明やカメラワークがいつもより豪華に思えた
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.3

前作の遺産を大切にしながら作られた20年ぶりの続編。ラッセルクロウの迫力には到底敵わない新主人公を立てたにしては無難にまとまっている。
とはいえこれだと前作を超えられるはずもなく、主演俳優のスター性っ
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あなたが言うなら(2023年製作の映画)

3.0

1カット1カット絵がとにかく綺麗。
カフェで彼女と初対面するシーンは特に象徴的で、脚本的にも重要な場面であることが絵からも伝わった。
結末のオチが弱いのでもう一捻り欲しかった。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.2

とぼけた雰囲気のショーンコネリーがお気に入りだが、全体的に前作よりパンチ薄めでやや物足りなかった。

大阪物語(1999年製作の映画)

3.4

沢田研二&田中裕子が夫婦役で共演!大阪天六商店街などが登場するということで長年探し求めてきた一作だったがようやく見つけ鑑賞。
テーマ的には軽いものではないが重すぎないトーンで描き観やすかった。キャステ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.4

スピルバーグは適度に笑える抜きのシーン入れるのが上手い。ショートラウンドがいい味出してる。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

前作のジョーカーを偶像的に祭り上げる人々(観客)をはっきりと否定するためだけに作られた挑戦的な構成。まさか基本アーカムアサイラムが舞台の法廷ものとは誰も思わなかっただろう。用無しになったアーサーがあっ>>続きを読む

バットマン:キリングジョーク(2016年製作の映画)

3.3

マークハミル演じるジョーカーの魅力たっぷり。良い声してる。
ラストシーンも良かったがジョーカー不在の前半がやや退屈。

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

2.6

中世ボヘミアに興味を持ち鑑賞。生半可な気持ちで観ていい作品ではなかった。
登場人物は聞きなれない名前ばかりで人数も多く、全体的にスローな構成なので冒頭から集中していないと置いていかれる。
カットはシン
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

2.8

テーマは割と単純だが癖の強い世界観と演出でインパクトたっぷり。面白いかは別。
ウィレムデフォーのゲップ風船がお気に入り。

男たちの挽歌(1986年製作の映画)

3.2

序盤が退屈だったところで3年の時が過ぎ一気に引き込まれる。ただ3年よりも10年の方が説得力も孤独感もあったかも。
終始ガンアクションなのかと思いきやそうでもなく人間ドラマもしっかり描かれていた。

ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

短編映画としては見せどころもあり、結末の雰囲気も悪くなかった。
劇中のホモセックスシーンがやけに長く生々しく感じたが、短尺で観客に印象付けるなら効果的だったかもしれない。良い印象ではないが。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

時間軸が現在に追いついた時点での展開が弱い気がする。
主人公と息子もHIVに感染してるってこと?と無駄な要素のせいで素直にエンディングを楽しめなかった。
調べてみると当初続編の予定があり、HIVかかっ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.1

スターウォーズの世界観の広げ方としては良かったが続編を匂わせる終わり方が不満。
ハリソンフォードの物真似は頑張っていたと思う。

トゥルーライズ(1994年製作の映画)

3.3

よくある90年代コメディスパイ物・・・かと思わせて意表をつく展開でハッとさせられる。
セントオブウーマンをオマージュしたと思われるシーンはアル・パチーノの偉大さを改めて感じるだけであまり効いてなかった
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.6

ようやく観た超大作。
沈没が確定しているタイタニック号をどう描くのかと思ったら回想方式だったとは。
どんな題材で長尺でも飽きずに見せきるキャメロンはさすが。

レンフィールド(2023年製作の映画)

1.9

ノリノリのニコラスケイジ以外に価値がない映画。と思ったら原案ロバートカークマンらしく最後に悲しい驚き。こんな作品が誕生したことがホラーでありコメディ。

デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

メタ要素満載のデッドプールとマルチバースは相性が良いかと思われたが思っていたよりも凡作だった。『ノー・ウェイ・ホーム』を超えるサプライズは今後も難しいのでは。サプライズゲストを出すにしてももっと意味の>>続きを読む

フェラーリ(2023年製作の映画)

3.2

フェラーリの美しさとか速さとかそんな分かりきっている事を描く映画ではなかった。創業者エンツォ・フェラーリにとって重要な事件がいくつも起こった三ヶ月の出来事に注力し描くという渋めの視点による作品。
フェ
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

3.5

キューブリックによる犯罪群像劇。
ラストシーン、色んな意味のTHE ENDが衝撃的で面白い。
主人公役がゴッドファーザーでマイケルを殴った汚職警官の人だった。