Omertaさんの映画レビュー・感想・評価

Omerta

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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.5

何が現実で何が妄想なのか。劇中劇や願望、夢も混じり合う混乱の極みの中迎える殺人事件の結末。含みを持たせるエンディングも素晴らしい。
『パプリカ』は合わなかったがこちらは良かった。

ドッグ・イート・ドッグ(2016年製作の映画)

2.8

ニコラスケイジにウィレムデフォー共演の犯罪モノということで期待したが微妙だった。
オープニングを超えるインパクトのシーンがなく、そこからは淡々と会話と弱い暴力が続くのみ。

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.3

ニコラスケイジの演技大好きと改めて思わせてくれる一作。強迫性障害の役はピッタリ。
オチは早い段階で予想できてしまったが、そこからの結末が良かった。

野良犬(1949年製作の映画)

3.5

犯人の背景は描かれるが、ただ同情を誘うのでなくその人間がどう生きるべきか、という視点に持っていくのが見事。
そして三船敏郎は銃をなくしてしまう新人刑事でもかっこいい。声がまた良い。

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

3.2

『ドライヴ』のようなハードボイルドバイオレンスを期待していると痛い目に遭う。
カットと色合いがひたすら美しいのだが、エンタメ性に欠ける脚本は賛否両論なのも無理はない。
背中から刀を取り出し、悪党を惨殺
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

3.0

4時間近くある長尺だが面白いのは最初の2時間まで。残りの2時間はつまらん。
前半の園子温特有のカオス感は良かったが後半でうまく昇華できなかった印象。

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

終盤まで特に盛り上がりもないので二本立てにする必要があったのか疑問に思う。終盤の展開で盛り上げてそのまま結末まで引っ張って欲しかった。
二人のヒロインが仲良くなるまでが長い、かつ白人ヒロインの魅力が薄
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スターシップ・トゥルーパーズ(1997年製作の映画)

3.3

B級クリーチャーが兵士を八つ裂きにしたりスターウォーズっぽいデザインの宇宙船が出てきたり90年代風の青春ドラマっぽい要素があったりと色んな要素が入っているが上手くまとまっている印象。
ただ最後の決着が
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.2

グロ版ピタゴラスイッチ。一見の価値あり!
作り込まれた背景美術はもちろん、内容といい、実写かと思わせるぐらいぬるぬる動くストップモーションといい、監督の狂気が満遍なく味わえる。

新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.4

スターだらけの豪華なサスペンス邦画。
犯人側の事情を描くシーンとか順番を入れ替えたらもう少し良い出来になったと思うが、前半の緊迫感は見事。関係各所が色々調整しながら解決に当たっていく様子は『シン・ゴジ
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ソウ2(2005年製作の映画)

3.2

眼球系のグロが本当に無理なので長年敬遠していたがようやく観た。序盤を乗り切ればあとのグロ描写はいくら血が吹き出ようと何のこともない。
無駄な人数を増やしてスケールアップ感を出したかったのだろうが、やは
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.9

わかってはいたが、決して良くはない。
モンスターのCG再現度は非常に高いと思ったが、予算削減のためか人間同士のバトルシーンがやけに長く、モンスターの生態もB級ホラー風に狂暴化していた。ゲームを知らない
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.1

どうやって撮ったんだろうと思わせる見事なワンカット風撮影。
だが内容は微妙。特に例のテレビの仕掛けを説明するくだりを何度も何度も説明されるのがきつかった。視聴者はそんなに馬鹿じゃないと思うけど。
後半
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.3

結末の見せ方が斬新。
フランス映画にありがちな雰囲気だけの作品ではなくちゃんとエンタメ性ありで観やすい。
アラン・ドロン、人気が出るのも納得の美形だった。

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.0

スティーブブシェミ主演のインディーズ映画。
映画制作の資金を集めようとする主人公と彼の前に現れる胡散臭いおじさんとの間に生まれる奇妙な友情を描いたコメディ。
あのブシェミを食う存在感を見せるおじさんシ
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

伝説的な1作目を上手く絡めつつ、エイリアンの恐怖とサバイバルを上手く描いた良作ホラー。エイリアン化した赤ちゃんもキモくて良かったが主役はやはりゼノモーフにしてほしかったところ。
そしてオマージュも良い
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空気人形(2009年製作の映画)

3.1

みんなダッチワイフが意思を持っていようと細かいところは気にしないのが良い。
生んでくれてありがとうの台詞は『ベイビーブローカー』を彷彿とさせる。生きることへの人間讃歌が是枝監督の一つのテーマなのかもし
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.1

重いテーマのはずがどこか重すぎず展開していくロードムービー群像劇。
重要な洗車場のシーン、名演出で微笑ましく観れるが実際にやられたら数発ぶん殴ってるだろうな。

デビルマン 誕生編(1987年製作の映画)

3.8

やはりデビルマンの映像化作品では原作を忠実に再現したこちらが最高傑作。
これが映画館で観れる日が来るとは。良い企画をありがとう。
この時代の作画が好き。

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.3

阿部寛はじめ役者陣が皆良い。
淡々とした日常が続くが見入ってしまう人間ドラマ。最後の阿部寛の成長含めて是枝監督はこういう細かな演出が上手いと思う。

男はつらいよ フーテンの寅(1970年製作の映画)

3.0

寅さんといえば周りを振り回しながらも最終的にはマドンナの仲人や恩師的な立ち位置になって一人またどこかへ旅立ってゆく・・・という形式が成立しているかと思うが、本作は少し違う。
さくらがあまり出てこなかっ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

世間に適用するために自らのルールを曲げ、いじめられている障害者を助けなかった瞬間に彼の死は確定したのだと思った。
いじめっ子を半殺しまで殴るか、障害者を見捨てるかの二択しかできない不器用な彼には確かに
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エマニエル夫人(1974年製作の映画)

3.0

フランス映画っぽい雰囲気だけで見せてくるわけでもなく、テーマ曲も相まって意外と観れる作品だった。
終わり方が絶妙。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.5

続編かと思ったら外伝のようだった。1作目のその後の広能も少し出てくるがあくまで脇役である。
主人公山中よりも千葉真一演じる大友が大きな存在感を見せる。殺人のたびに鳴っていたあのSEが恋しい。

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.9

‪菅原文太が男前すぎる。今はこんな雰囲気を出せる若い役者はいないだろうな。‬
(2018/10/23)

6年ぶりに再鑑賞。
今回は字幕付きで台詞の細部まで理解しながら観れたからなのか前回より圧倒的に
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

3.3

時代劇はほぼ観ないので斬られ役の存在はあまり意識したことがなかったが、『仮面ライダー』における戦闘員(大野剣友会)がそうだったように主役を引き立たせる雑魚役は大切で尊いものだったんだなと観ながら思った>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

戦争ポストアポリカプスもので冒頭から心掴まれる。
A24は雰囲気重視ストーリー難解作品が多い印象だが本作はストーリーもはっきりしていて退屈せずに観れると思う。
このまま人類の分断が進めば本当にこんな未
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

サントリーのCM撮影のために日本に訪れたビル・マーレイと旦那の仕事についてきたスカーレット・ヨハンソンの交流が描かれる。
妙にリアルなCMディレクターの指示出しだったりテレビに出れば敬意を知らないカマ
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ロープ(1948年製作の映画)

3.3

ワンカット長回し風サスペンス。犯人が明かされた状態から始まるのでバレそうになるたびに観客もヒヤヒヤ。
長回しだからこそ、ここぞという場面で挟まるジェームズ・スチューワートのバストショットにドキッとさせ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

女二人の逃避行ロードムービー。
見方によってはバッドエンドともとれるラストシーンが明るくて良い。『明日に向かって撃て』のように。

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.0

もう少しすっきりした結末を期待していたが、そういう作品ではなかった。
ジャックニコルソンの顔は世界遺産もの。

エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.1

制作費7000ドルで作られたほぼ自主映画。映像は荒く低予算感は伝わってくるがなかなか魅せてくれる。
『デスペラード』は本作をセルフリメイクした作品だったようだ。
電話早押しおじさんがお気に入り。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.0

おっさんと少年のハートウォーミング物語がややスローペースに描かれる。
誰でも興味を持てるような作品ではなく、この少年に寄り添うような優しい気持ちで観ないと置いていかれる。

ニッツ・アイランド 非人間のレポート(2023年製作の映画)

2.9

作品の舞台である『DayZ』を定期的にプレイしているプレイヤー目線の鑑賞。
ドキュメンタリーとしているが、ゲームの性質的にこんな映像をリアルタイムで制作するのは不可能だと思うのでモキュメンタリーに近い
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お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

3.2

タイトルはよく聞いていた有名作品。サスペンスかと思いきやコメディ。
マリリンモンロー主演の作品を観るのは初めてだったが、伝説になるのも納得の存在感。
女装に説得力を持たせるためにモノクロにしたとか、ヘ
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

『ブレイキング・バッド』漬けの2024年だったが怒涛の最終回における雑なジェシーの扱いだけが気になっていた。まさか映画化されていたとは。
映画になっただけあり照明やカメラワークがいつもより豪華に思えた
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