パノプティコンさんの映画レビュー・感想・評価

パノプティコン

パノプティコン

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.6

3P映画。
ヤッたヤッてないのマウント合戦。

演者の表情、仕草、セリフが絶妙で
思わず笑うシーンが多々。

劇伴も素晴らしく、
流れるタイミングも面白い。

ラストシーンは
カメラワークが新鮮で目を
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わたくしどもは。(2023年製作の映画)

3.1

映像美、詩的な台詞回しが
ゆったり織り成す幻想的な映画。

全編スローテンポでノスタルジアを
想起させるカメラワークが印象的。

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.5

不寛容のパラドックス。

多様性、過剰な正義、マスメディア
様々な社会問題を学校を舞台に
簡潔にまとめた映画。

またヴィンセントは襲われる(2023年製作の映画)

3.2

理不尽な暴力でも客観的に観れば、
理由、原因があるように捉えられる。
無差別な暴力の恐怖を改め感じた。

関心領域(2023年製作の映画)

4.0

直接描写なく感じる恐怖感と
それに慣れてしまう恐怖体験。

関心/無関心の範疇を区切り、
どこか感覚を麻痺させながら
生きていることをメタ認知できる映画。

悲鳴、罵声、焼却炉の稼働音をBGMに、
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胸騒ぎ(2022年製作の映画)

3.2

建前家族と変な家族の交流。 

ジワジワくる違和感、ストレスが
演者の表情と劇伴で絶妙に描かれていた。

レビ記20章より、
モレクに子供を捧げることは
石打ちに値する大罪。

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

宗教観、ユーモア、人情、道徳を交えた
ピュアなロードムービー。 

劇中の歌と踊りは勿論、
演者の表情、仕草や風景も魅力的。

ストーリー展開はシンプルで、
想定できたにも関わらず
ラストシーンは目頭
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

日常を取り巻く人々、情景、感情を
ユーモアと詩を交えて描く映画。

全編ゆったりした雰囲気の中、
犬を含め演者の台詞、
仕草、表情が絶妙で癖になる。

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

地上で暴れる怪獣の裏事情。

テンポ良いコング、ゴジラ、人類の群像劇。
アクションは勿論、怪獣の表情仕草が新鮮。

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.4

欲望により怪物となった自身を認知し、
退治のために究極の選択をする映画。 

長回しシーン、演者の息遣い、
日本カルチャーの小ネタが印象的。

クラユカバ(2023年製作の映画)

3.5

世界観、演出は勿論、台詞回しが魅力的。

一話完結型の映画ではないので、
長編ストーリーで観てみたい。

クラメルカガリ(2024年製作の映画)

3.5

世界観の造り込み、情報量は多いが、
起承転結が簡潔で分かりやすいストーリー。

一話完結が好みならクラメルカガリ。

毒娘(2024年製作の映画)

2.8

モラハラテンプレ夫の家庭を
害悪な座敷わらしが掻き乱す映画

No.10(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

前半昼ドラからの後半ギャグSF 

急展開と勢いで呆気に取られた。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

濃密で素晴らしい映画、
同時に底知れない恐怖を感じた。

オールスターキャスト、
テンポの良い会話劇、カット割り。
圧巻の映像、音響で、
あっという間の3時間。

妻、愛人、仕事仲間、友人、
権力者、
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.4

エログロアシッドムービー。
富豪であれば犯罪がエンタメになる狂気。

オリジナルか、クローンか
観客も最後まで分からない描写、
幻想的、刺激的なシーンも印象的。

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.5

テンポの良い曲解説映画。
どこを切り取っても一本の映画にできるほど、
刺激的な人生が簡潔に描かれていた。
どの演者も魅力的なので、
各シーン深堀りしたものを観たくなった。

i ai(2022年製作の映画)

3.6

湿度の高い爽快感ある映画。

空と海、始まりと終わり、
夢と現実、生と死、
スクリーンと観客の境界線すらも
取っ払う熱情を感じた。

溝のある、対照的なものでも、
固定概念に過ぎず、
本当はどこかで繋
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ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.3

殺人ルーティンで復讐心を鎮火する映画。

殺人すらも手段化され、
単純作業として行われた結果、
次第に目的を忘れてしまう感覚麻痺。
奇妙でシュールな世界観が面白かった。

π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

3.7

数学狂がスタイリッシュに崩壊する映画。

モノクロ映像と、スピード感溢れる音楽、
刺激的なカメラワークの相性が抜群。

演者の狂気的な演技も相まって、
サイケデリックな体験ができた。

12日の殺人(2022年製作の映画)

3.4

未解決事件を機に、四苦八苦する、
リアルなヒューマンドラマ。
よくある、爽快感のある捜査劇とは異なり、
地味で堅実、疲労感溢れる描写が新鮮。

正義感をもって解決に挑むも、
目を背けたくなる事実が露わ
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GO(2001年製作の映画)

3.5

カルチャー青春映画。
各シーンがポップかつテンポ良く進むも、
在日レッテルに葛藤する主人公が
ぶれることなく描かれ、
飽き飽きすることなく最後まで観れた。
俳優陣もさることながら、
台詞回し、カメラワ
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ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.1

こじらせた無敵の人からのサバイバル映画。
全編ガソスタが舞台でも、
カメラワーク、コンビニ商品の駆使、
グロ描写、ちょっとした心理戦もあり
飽き飽きすることなく最後まで観れた。

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.1

壮絶な虐待、ハンディキャップに対し、
犯罪規模が小さく物足りなさはあった。

主人公の優雅な雰囲気や、犬を交えた
アクションシーンは爽快で、
重苦しさを引きずることなく最後まで観れた。

水平線(2023年製作の映画)

3.4

正解のない道徳映画。
演者の深い心情が良い意味で明確に描かれず、一歩引いて鑑賞することができた。
ラストシーンは少し光が見えて前向きになれた。