コウキさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

バッドガイズ(2022年製作の映画)

4.0

誰の心にも善がある。

ど定番ストーリーながら映像が綺麗かつアクションシーンがアメコミ風のタッチで最後まで飽きることなく見れた。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.3

その壁は自分を守るためのものではなくて、
私たちを守るもの。

LGBTQに関する映画が多数制作されている昨今、私もそれなりの本数見てきたが、本作ほど当事者と周囲が抱える葛藤を緻密に描いていているのは
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

たとえ離れていても、
同じ空を見ていれば、一緒にいるのと同じ。

父親と娘のひと夏のバカンスを描く、何の変哲もない映画とは大間違い。子供が大人に向ける憧れと大人が子供に向ける羨望、そこに渦巻く感情を演
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.8

1作目と同様記憶を辿りながら鑑賞。

虫と飯が気持ち悪すぎて飯時に見るんじゃなかったけども、王道アドベンジャーで楽しめた。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.3

好きという気持ちは、何よりも強い。

さかなクンの自伝を元にした作品。

とにかく魚で好きで、唯一無二の感性を持っているミー坊が、夢と現実の狭間でゆり動く様を丁寧に描かれていて、最初から最後まで飽きる
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.8

幼稚園の頃に見たはずだが、冒頭のシーン以外全く覚えてなくて楽しめた。

CGの雑さがええ味出してるなあ。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

未来は考えもしないことが起きる。だから前に進むしかない。

ジョニーとジェシーの心が通い合っていく様子を通して、理屈云々ではなく、子供の純粋かつ素直な考え方を持ち合わせる大切さが窺える。

怪物(2023年製作の映画)

4.4

誰にでも手に入るものを、幸せと言う。

物語は母親視点・先生視点・子供視点の3部構成で描かれ、『羅生門』『最後の決闘裁判』を彷彿とさせる。そして、同じ時間軸を異なる視点で描くというギミックをフル活用し
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

4.0

チャンスは平等に与えられている。

獅子舞に魅了された少年・チェンと仲間たちの成り上がり物語。

ザ・王道のスポ根ストーリーに圧倒的映像美が色を添える。終盤、夜明け前の屋上で一人舞うワンシーンはチェン
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

現実と虚構の果てに辿り着く真実とは。

大ドンデン返しの名作サスペンス。現実と回想が入り混じるストーリーテリングと複雑に絡み合うミスリードにまんまと騙される。90年代の味わいも相まって好みどストレート
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最後まで行く(2023年製作の映画)

4.2

行き着く果てに待ち受ける定めは。

韓国映画『A HARD DAY』を藤井直人がリメイク。

ハラハラドキドキの展開はそのままに、上手く日本文化に馴染む形に設定をつくり変えていて見事。藤井監督独特の役
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

渇望と狂気の先に。

天性の才能と弛まぬ努力によって、マエストロとして、作曲家として音楽界に絶対的地位を築いたリディア・ターの栄光から転落、そして新たな旅立ちを緻密に描く。

セリフ量の多さと音楽の専
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別れる決心(2022年製作の映画)

4.0

賢い者は水を好み、慈悲深い者は山を好む。

巧みなカメラワークで見るものを魅了するサスペンスロマンス。

散りばめられた伏線と2人が織りなす愛の形に思わず惹き込まれた。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.4

ひと夏の冒険は、一生の宝物。

美しい自然に溢れた長崎を舞台に、『スタンド・バイ・ミー』好きには堪らない冒険ドラマ。

様々な人と触れ合いながら、駆け抜けたあの日々は、決して色褪せることのない輝きを放
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.8

紡いできたレースは、ついに最終章へ。

相変わらずのド派手アクションてんこ盛り。ジェイソン・モモアの悪役っぷりも堪らない。

ただ、良くも悪くもワイルド・スピード。このひと言に尽きる。

目新しいカー
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セブン(1995年製作の映画)

4.1

欲望の果てに人が辿り着くのは神か、悪魔か。

ずっと後回しにしていたけれどようやく鑑賞。

噂通りの憂鬱胸糞ラストでした。
20年以上前の作品とは思えない巧みな映像表現と交錯したストーリー、俳優陣の名
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.8

罪の先に隠された悲しき真実とは。

東日本大震災がもたらした被害の実情を通じて、日本社会の貧困問題を映し出す。

ストーリーはかなりガバガバな部分がありつつも、豪華俳優陣の圧倒的演技力で最後まで画面に
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.8

銀河で紡いだ家族の物語は、盛大な終焉へ。

笑いあり、涙ありの3部作フィナーレに相応しく、一人ひとりの成長を描きながらも綺麗にまとめた完結編として申し分ない1本。

ロケットの過去にここまで胸を締め付
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最後まで行く(2014年製作の映画)

4.0

負の連鎖はフルスロットルへ。

藤井直人のリメイク版が公開される前に鑑賞。

次から次へと加速するサスペンスアクション。息つく間もない展開から最後までハラハラしながら楽しめた。

終わり方がしっくりこ
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

3.7

スマホ中毒を風刺したコメディ。

フィルとジェクシーの掛け合いが○。

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

4.0

夢から醒めた先に待ち受ける現実は。

藤井道人×スターサンズは見るしかないでしょお。終始不穏な空気が漂い続け、案の定救いようのない絶望へと堕とされる結末へ。

正直物語に目新しさはないけれど、映像美と
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.7

豪華キャストが織りなすサバイバルコメディ。

ブラピの無駄遣いが満点。

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

世界が闇に包まれようと、そこには光がある。

北アイルランド・ベルファスト。1969年、プロテスタントの過激派住民がカトリック住民を攻撃したことで街は分断され、絶えず争いが勃発していく。その様子を9歳
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

4.0

映画『メリー•ポピンズ』誕生秘話。

『メリー•ポピンズ』作者トラヴァースの半生と映画化に至るまでの実話を映画化した本作。ウォルト•ディズニーはもちろん重要だけれども、トラヴァース中心で物語が進展する
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

何よりも愛するあなたは、私の恋人じゃない。

微塵も共感はできないけれど、何故か引き込まれる不思議な映画。

自分がしていることは正当化するにも拘らず、他人が同じことをしているのは許せない。人間の惨め
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.2

人類と恐竜の共存の果ては。

ジュラシックシリーズの結末がこれでいいのか‥。残念でならない。

過去シリーズキャストが集結したにも拘らず、想像以上のイナゴワールド展開に加え、前作で大きな課題として残っ
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

靴はただの靴だ。
誰が履くかでそこに意味が生まれる。

世界中の誰もが知るスニーカーブランド、エアジョーダンの誰も知らない誕生物語。

NBA好き&エアジョーダン好きとしては堪らない本作。加えてお仕事
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

人は人を救えない。けれど、人間は素晴らしい。

過去の回想などが挟まることもなく、完全会話劇で進むストーリーなだけあり、一人ひとりの俳優の演技力が問われるが、ブレンダン•フレイザー筆頭に全員の素晴らし
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

デップー味ある会話劇とアクションでよかった。

ハリウッドが抱く日本のイメージはなぜネオンなのか聞きたいところ。

もしも昨日が選べたら(2006年製作の映画)

3.8

あなたは本当の幸せを選べているか。

コメディでありながら、人生の選択を考えさせられる良作。

いま流れる時間は2度と取り戻せないことを思い出させてくれる。

生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.7

最後を知り、生きる意味を知った。

黒澤明の不朽の名作『生きる』をリメイクした本作。オリジナル版は観たはずだけれども、ほとんど覚えていない状態での鑑賞。

生涯ベストに名を連ねるほど、いまの自分に刺さ
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エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

世界から愛されたアーティストの行く末は。

エルヴィス•プレスリーの半生を描いた本作。
近年続出しているアーティストの伝記映画だが、「ボヘミアン•ラプソディ」や「ロケットマン」とは異なり、マネージャー
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.3

ほんとうの自分にようやく出会えた。

世界初の性別適合手術を受けたリリー•エルベと彼を支え続けた妻ゲルダの実話を描く。

アイナーとリリーを演じたエディ•レッドメインの演技が圧巻の本作。女性としての目
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