トラヴィスの孤独や疎外感が彼自身の問題だけではなくてベトナム戦争という社会的要素が含まれていて、観た者への問いかけが大きい
それに反して結末は空虚な栄光を手に入れただけ
それが最高のエンディング
幸せになるために生きる
じゃあ幸せとはなにか
「人間関係が人生に必要とは限らない」と言うクリスの哲学は、愛を与えてくれなかった両親のもとで生きるための最大限の希望、強がりだったのかもしれない
衝撃的なことが割とたくさん起きてるのに淡々と物事は進んでいった
この作品を作るにあたって課された要点を一つ一つクリアしたみたいなとってもシンプルな映画。
出せなかった手紙と
失くしてから気づくことと
死んだ人はみな美しいという毒を一滴。
周りの人からの気配りが同情で
自分本位に振る舞うセスが友情
物事の本質が逆さになって見えてくる
ネグレクト、毒になる母と父
大人が大人になりきれないと、
子供は子供になりきれない。
"子供が欲しい"なんて間違ってる
理想しか想像できないんだから
軽い気持ちで観たのに良すぎた。
曲のジャンルに染め上げたファッションもメイクも
両親の喧嘩の声をかき消す音楽もダンスも兄妹も
"悲しみの喜び"が詰まった素敵な映画
息を吐くように嘘をつく
瞬きするように残酷なことをする
それでも美しい音楽に騙されるのが心地良い
嵐の中に自分を駆り立てていかなければ、発狂しそうだ。
学生運動、レコード、タバコ、マッチ、喫茶店。60年代独特の雰囲気がたまらなく好きだった。