産の光さんの映画レビュー・感想・評価

産の光

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スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼(2020年製作の映画)

4.5

非常に面白い。前作はヒロインの戸籍乗っ取りやらミスリードのためのミスリード過ぎる刑事のバッググラウンドやら突然稼働しだす閉園後の遊園地やら何というか話を畳みにかかってからのツッコミどころが凄すぎたけど>>続きを読む

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.4

「警察の捜査で事件の真相はわかっていたが受け入れられない自己愛の強い犯人による依頼」という真相は明かされてみると面白い。ただ、探偵によって与える情報を変えるなど謎解きゲーム仕立てにする意味はわからない>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

3.9

ミステリ部分が面白い。コナン映画で謎解き部分に素直に感心することはあまりないためおどろかされたというか、倒叙モノと見せかけて実は……という展開であり、コナンでなく毛利小五郎が事件を解く展開、理由も犯人>>続きを読む

名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.5

少年探偵団が主役みたいな映画ってコナン映画の中でこれが唯一ではなかろうか。基本賑やかし要員でしかない彼らだが、今回の映画では灰原哀にスポットを当てて、死にたがっていた彼女が少年探偵団に救われて居場所を>>続きを読む

貞子DX(2022年製作の映画)

4.0

『リング』のミステリ的な部分を推し進めた作品で、その部分が非常にスマートだったのがよかった(「ウイルスとして半永久的に存在し続ける」という目的としてはオリジナルよりも強固だと言えるわけだし)。全体にキ>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

普通にミステリとして真相が明かされるものと期待して見に行ったので、自殺にせよ殺人にせよどちらの見方も決定的にならないまま曖昧模糊として終わっているので見て損したという気持ちが強い。映像作品としてもやた>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

異様に派手な色彩の画面が作り出す独特な世界を味わう映画。主人公のセックスをはじめとするひたすら奔放な行動からだんだんと知恵を身に着けていくフェミニズム的なストーリーは面白い。ただ、ダンカンの金を勝手に>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.5

可もなく不可もないというか、なまじ実写化してもそこまで無理のない題材なだけに普通に実写化できてしまい、おどろかされるようなアイディアやクオリティが全然出なかったという印象。大筋のストーリーを知ってる上>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.3

妻や子供にナメられている冴えないおっさんが男らしい暴力性に憧れた結果有害な男らしさの世界へと踏み出して痛い目を見る話かと思いきや主人公は実は元エージェントで〜という恥ずかしい設定が明かされ、そのまま男>>続きを読む

屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

3.6

可もなく不可もなくというか、特別ジェネリックジブリとしてまあこんなもんかなって感じの出来なのだけど、ジブリ枠として見た時、物語の中の世界に特別魅力を感じないのが痛い。

映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

4.0

前半の冒険パートの楽しさや、タイムトラベル設定をダイナミックに使ってくる伏線回収など全体によくできた映画だと思った。ただまあ設定が多いというか、例えば古代アトランティス、みたいにシンプルな設定ならもっ>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.5

全体の三分の二くらいはまあまあ楽しいが、敵が魅力的ではないため、金庫を開けたあたりで倒したと思った敵が生きていた展開からは完全に蛇足に思えてしまった。金庫を開けるも思い留まり、妻にやり直さないかと電話>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

3.5

笑顔の人物が主人公の目の前で自殺するというアイディアは面白いがそれ以降は凡百のホラー映画。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

全体に軽くて楽しくてよかった。終盤はなんというか取ってつけた感がしないでもないが、こういう完全にギャグタッチに罪を重ねる映画で話をまとめようとするとあんな感じになるのは半ば必然なのかもしれない。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.5

身も蓋もないことを言うとフィクションの映画の方がよかったというか、泰昭ちゃんとのエピソードなどはフィクションならもっとドラマチックにできるのに実在人物との間の実話なばかりにその死まで含めてそんなに盛り>>続きを読む

(1968年製作の映画)

4.0

北野武映画を初めて見たが、信長や監督演じる秀吉など全体にキャラクターがよかった気がして予想より軽いイメージで楽しめた。一方で、全体に妙にチープというか絵が安いようなところもあり、また、弥助による首チョ>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.6

人物もストーリーも完全に原作通りだが、原作ほど克明な心理描写がないために、主要人物の多くがやたらと情緒不安定に見えるし、これは原作についても言えるが「今そういう話してなくない?」という文脈の場面で自分>>続きを読む

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