T2Yさんの映画レビュー・感想・評価

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衝動(2021年製作の映画)

3.5

そっちに行った衝動かぁー、求めてたのと違う終盤だったからちょっと残念。でもそれがテーマなら仕方ない。

漫画「闇金○ジマくん」に出てくるようなドきつい描写あるのに、それに似つかわしくない主人公ハチ役の
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.6

子どもの頃に初めて感じる劣等感や疎外感、周囲の雰囲気で察する自分の立ち位置、妬みや嫉妬これらの負の感情がチクチク刺さる。

小学時代の何の変哲もないありふれた夏の日常。子どもの持つ無慈悲な残酷さと居心
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

3.6

壮大なスケールで受け継いでいく珠玉のヒューマンドラマ。何度も衝撃的なシーンがあるのに暗くならないのが不思議。人生の上り調子からの暗転、そこからの立ち上がり、出来過ぎた感はあったけど総合的な繋がり方がお>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.4

映画界の生きるレジェンド、スピルバーグの自伝的物語。監督の自叙伝というだけあるが波瀾万丈な物語でもない。だからそこまで熱いものは感じなかったのは仕方ない。でも映画へのリスペクトはしっかりある。
両親と
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.3

サスペンスものなのに緊張感があまり伝わってこなかった理由は何だろう。主人公ジューンとハビエル演じるベテラン俳優のヨアキム以外の配役が少しコメディぽく感じたからか。

IT、SNSフル活用で検索&追跡す
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光と血(2017年製作の映画)

4.0

登場人物多いのに全く混乱しない人間交差点ドラマ。小寺和久氏との傑出した脚本力が素晴らしい。そして藤井道人監督の映像美。同じタッグで製作された「デイアンドナイト」よりも俄然こっちが好き。

ラストにかけ
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悪人は生きている(2014年製作の映画)

3.6

最初から最後まで笑顔が全くなかった主人公ハン、佐々木蔵之介にしか見えなかった。何を考えてるのか不明な表情の登場人物が多く不気味さは十分。

脳内で映像が自動巻き戻しされ、そう繋げるかぁって唸ってしまう
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.3

役者陣、豪華で適役に感じた前半。後半になるにつれて波が小さくなっていった物語に長さを感じてしまった。
池田屋の殺陣場面や岡田准一の剣術も良かったけど、ブラジリアン柔術のボーアンドアローチョークで村上虹
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キング 罪の王(2005年製作の映画)

3.5

「リトル・ミス・サンシャイン」のお兄ちゃんポール・ダノ、相変わらず陰キャラでインパクト与えてくるのに歌が上手くてギャップがデカい。

元々の素質なのか環境が生んだものなのか、狂気をチラつかせるエルヴィ
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スマイル(2022年製作の映画)

3.4

ヒラリー・スワンクにも似てたソジー・ベーコン、難役をお父さんに負けてない演技で熱かった。

幻覚と現実を折り曲げながら展開していくストーリーは怖さがダイレクトに響かなくなって少し勿体なかったが、低予算
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

高所にいる擬似体験感がえげつなかった。足裏に汗かくほど冷風を感じられる。高所余裕症の自分でさえなかなか焦った。スクリーンで体感していたら3滴ぐらいチビりそう。

広げられないストーリーの中にスリル感と
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.5

タイトルはこの映画の本質のところをあえてズラしてつけたのだろうか。あとになってどの部分のことを暗示してるのか色々考えてしまった。
時代を感じさせないような流れでオープニングに戻っていくのは他の映画でも
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.3

最初の2人が出会うシーンやラスト前にそれぞれ走るシーンとか青春度が強い印象的な映像。お世辞にも美男美女とは言えない2人がそのおかげでキラッキラしてた。
胸騒ぎを起こさせるのにそれ以上の展開はなかったか
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.8

腹立つし目を逸らしたくなるけど、逆に目を離せなくなった。突発的な犯罪ってこんな感じで起こることがわかる。
ワンカット撮影なかなかスゴい。その場にいるような臨場感。内容が米国ならではの話だから出演者たち
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ある男(2022年製作の映画)

3.6

全体的に静かで落ち着いた重力ある空気がずっとあったサスペンス。小説を読んでるような感覚と物語の展開の速さが合っていて頭に浸透するのがとても早かった内容。

安藤サクラって過去の出演作品の痕跡を一切残し
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ひとくず 新ディレクターズカット(2019年製作の映画)

3.6

「ケイコ目を澄ませて」のような昭和タッチの映像なのに時代は現代、それに加え出演者たちもどこかレトロな雰囲気で不思議な感覚がある。
内容は「誰も知らない」に色の違う少しの光が差している感じのヒューマンド
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

確実に存在してそうな主人公を藤原季節がさらに脱力したように演じたからか、「ゲスいなぁ」と何度も言わせられる。
物語が進むにつれて、この彼女にも原因がありそうに思わせられる展開。希薄な人間関係や正しさの
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

TARを演じるケイト・ブランシェットしか入ってこなかった。それぐらい独壇場の存在感と演技があったからこそ成り立っていたような映画。

受け取り方次第でいつでも被害者になれるパワハラやモラハラという言葉
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サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

3.6

「ジェイソン・ボーン」シリーズ彷彿とさせるアクションの連続。カーチェイスのシーンはかなりの迫力。見たことあるような展開あっても2時間超えててもそれを感じさせないテンポの良さで楽しめた。
見所沢山あり。
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アテナ(2022年製作の映画)

3.4

ものすごい数のエキストラとカメラワークで怒涛の展開は臨場感が凄まじかった。暴動の中にいたらこんな感じなんだろうなって思うぐらいの焦燥感とスピード感で気持ちが煽られまくった序盤に全て凝縮してあったような>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.3

登場人物は少なめで舞台演劇にとても適しているようなワンシチュエーションもの。会話に重心があるのに上手く誘導されていったサスペンス。
仕立て屋という設定がプロの職人の持つ気高さや高級感を円熟のマーク・ラ
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.2

この世界観を創り上げた映像力がいかんせん濃くて強い。内容は釣り合いとれてないぐらい不可思議なやつ。中世時代の物語を好きな人ぐらいじゃないとすんなり入ってこないかも。
ルールの知らないスポーツを見ている
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

こちらの予想を超える展開ではなかったものの、とてもシンプルな筋道が見えるからエンタメとして安心して観れた作品。「エスター」のような不気味な空気は流れていたのに、コミカルさが出てしまってやや全体的にソフ>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.6

スェーデン映画「幸せなひとりぼっち」のリメイク、こちらも気になる。
オットーも良かったけど、マリソルが素晴らしい人格者。屈託のないあの笑顔あの性格で踏み込んでこられたら、拒否なんて出来ない。彼女もまた
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

デビッド・フィンチャー作品、否応なく期待値上がってしまう。キンキンに冷たくて涼しい映像はより洗練されていて最高。チャプターごとに進む物語のわりに推進力は弱かったけど後付けしていない展開には満足。特に最>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.2

謎解きの要素も入ったり、サスペンスかと思いきや遠回りしたラブストーリー。
意味深なシーンが多くて数回観てやっと繋がりそうな細かな内容。
構成に時間をかけたであろう完成度の高さや愛あるミステリーがあるの
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やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.4

3.11関係してくるので誰でも見れないかも。

途中ドキュメンタリーのようなシーンで出てきた人たち、その後ちゃんと演技になっていたので少し驚いた。

空いてしまった心の穴。埋める方法なんてないのかも。
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オアシス(2002年製作の映画)

3.8

オープニングのあの長い溜め。確かに必要だった場面と後になって気づく。
豆腐を牛乳で流し込むってとこからも名優であることがわかるソル・ギョング。
ムン・ソリ、スゴい女優魂見せられた。最初、演技だと気づか
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.4

全速前進から全速後進するような展開はテンポも良くて予想外に引き込まれた。
小さな疑問や謎が多く散りばめてあって真実らしいものが本当にあったのかどうかも観たあとで気になってしまった。
ラストもストレート
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.5

佐藤二朗、原作脚本監督出演作品。本人のキャラだけでなく、発想というかその世界観も独自性があるような。昭和の頃にそういう島があったのは何かで読んだことある、そこがモデルっぽい。
役者の存在感が超デカい山
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.5

この事件、詳しく知らなかったけど冒頭の動画で全て入ってくる。

手ぶれ撮影が臨場感を生み出し、オスカー・グラントという若者のひととなりが1日を通じてわかる。極悪人じゃないのはわかっている。根はいい奴な
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.4

ジェホ演じるソル・ギョングの癖のある笑い方が異様な存在感で怖い。絶対お友達になれそうにない人格。
韓国版横浜流星のようなイム・シワン、刑務所に絶対いないような美白美顔が少しの違和感。張り手の闘技もあの
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.3

コメディっていうほど笑わなかったが、ハト以外は誰も傷つかないような優しい感じの映画だった。
羨ましいぐらい素敵な雰囲気の職場。人間関係の黒い部分も見えず、ただただ微笑ましい。
広告業界の忙しさは凄そう
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.6

光を抑えたマットな映像と問題が横たわったままドン詰まりな内容のロードムービー。希望が見える気配はないのに、最後は何故か水が引いていくような落ち着いてしまう感情を置いてかれる。

過去を見せず、大切なも
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.8

こんなに酷いのかイギリスの社会保障制度の手続きとお役所は。英国は「ゆりかごから墓場まで」と習ったはずなのに。

ケン・ローチ、相変わらず社会問題に対する爪のたて方が素晴らしい。出演者も俳優たちは数名で
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

3.6

LGBTQのお話。90年代、その頃今みたいな認識がない時代。実話のような流れで作られていて錯覚してしまう。

MTVでも見てるような映像と値段が張るような写真集を開いた感覚。色鮮やかに落ちてくるシーン
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