T2Yさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.4

マイケル・ベイ監督作品ってのが最初からわかる映像の格好良さ、そこは認めてしまう。

ここまで一般人を巻き込む映画もないんじゃないかというぐらい無害な通行人たち無事じゃすまない。アクションシーンは派手で
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.6

観たあとの疲労感が凄い。

バッタバタしてる臨場感がダイレクトに伝わる映像で、それぞれのイライラと緊張感がぶつかり合い、その飛沫がこっちまで浴びるようなライブ感にクタクタになったけど良かった。

一つ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.5

暗い話と笑える所の比率がトントンになるぐらいのヒューマンドラマで助かった。

いつの時代かわからない話し方のマキオの口調がほどよく優しい。そしてしれっと結論言う窪田正孝のマキオが良い。

結局、シイノ
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或る終焉(2015年製作の映画)

3.8

音楽がない、それは正解だとわかる内容。

整然としたオープニングからやっぱり掴まれた。ラストまで、棒立ちになるような感覚。

答えを出してないし、問いかけもしていない。おそろしく淡々としてるのに引き込
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.4

人は想像できない絶望に落ちたとき、とりみだしたり泣き叫んだりしないってこと。ただ真っ白になるだけ。ジャケ写のイメージとは違って意外に重かった内容。

映画愛に関する素敵なエピソードが多く他人事に思えず
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セイント・モード/狂信(2019年製作の映画)

3.2

音楽はやたら重低音が響いて迫力あったのに映像はこれといって怖くなく、見たことあるような流れで速やかに終わっていった。

あどけなさが残る主人公モードが徐々に病み具合が増していく表情でこっちを不安にさせ
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.2

こんな若い用務員いる?って疑問から入ってしまったらいけない物語。

わるきゅーれの2人がそのままのテンションで差し込まれてたが、違和感ない雰囲気。インディーズ感と荒めのアクションシーンが混ざり合ってい
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恋人たち(2015年製作の映画)

3.7

観ているだけで重くのしかかってくるような空気の中に、世の中の綺麗事以外の面を大っぴらに見せつけられ、リアリティ溢れる描写と個性が突出している俳優たちが創り出す曇った表情が特徴的だった筋金入りのヒューマ>>続きを読む

その消失、(2018年製作の映画)

3.4

よくあるやつと思わせといて、巻き返しがありきたりなやつじゃなかった作品。
エンディングのあともう一度オープニングを見直したほど、後半にかけてストーリーの跳ね方は良かった。

脚本勝ちかよって思ったら原
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

非現実感との境目を攻めてくるから悪夢から目覚めたときのような感覚に落とされる。

映像の激しさはあるが、配慮されたグロさで目を背けるまでいかない。長引いたらツラい内容だから短い時間の尺で終わりまで早く
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

加工がないアクションシーンが新鮮で生身を感じる。
2人のユルい会話と裏社会の陰が良いバランス。全体的にコメディだけど、真面目なアクションで引き締しまる展開。
雰囲気は邦画「メランコリック」より断然明る
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最後まで行く(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

純度が高めのサスペンスもの。

派手さは少なめであくまで観てる側を切迫させることに注力してあり、なかなか息苦しくなった。序盤少し笑えるところもナイス。

こっち側にもあっち側にも正義なんてどこにもない
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.7

アクションシーンの迫力は満足。さすがエンドロールに「格闘デザイン」岡田准一と出るぐらい彼の強いこだわりを感じる。

主人公である兼高の無双っぷりがヴィジュアルと佇まいでわかり、ジェイソン・ステイサムば
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

掴みにくいのは知っていたのでマルチバースの知識を観る前に入れたけど、それでも頭ん中追いつかなくなった。前半眠くなりかけたのは事実…。数回観てからじゃないと飲み込めないかなと思ったけど、この作品は理解す>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.4

大自然が舞台で最小限の登場人物と動物たちの超シンプルで奇怪なお話。

観てる側の想像力を引き出してきて、やっぱりそうか、ということは?と繋がっていくかと思っていたら違う心配事に気をとられ、ラストが予想
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

過去バットマンシリーズはノーランの「ダークナイト」が1番面白いと思っているけど、
ダークヒーローという点では本作が1番。圧倒的に暗い雰囲気が断トツでそこが良い点。
バットモービルをそこまで誇張せずにあ
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

本当に今観る必要のある人が観れる状況にないやつ。
ある程度どこがでわかっていたとしても、蓋をして見たくなかったものを目の当たりにしたような感情が往復する。

後半ストーリーの引きづり方が強いのか、
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.4

痛かった、とても。感覚的に感情的にも。

家族の存在感が適度な温度で描かれていて温かい。とくに父親、歩調を合わせるような寄り添い方が無理せず優しい。

「多様化」という言葉が浸透してきたとしても、好奇
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エール!(2014年製作の映画)

3.5

先に「コーダ」を観たのもあるけど、やはり比較してしまう。
「コーダ」が本作を可能な限り忠実にリメイクしてあるなんて知らなかった。
フランス語の生歌を聞き慣れていないからか、こちらの方が歌声の伸びを感じ
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すべてが変わった日(2020年製作の映画)

3.4

超封建的な家庭がまかり通っていた頃のお話。アメリカなら片田舎のこのような一族まだ残ってそう。

嫌な予感が静かに、長く引っ張ってくるから気が抜けない展開で退屈しなかった。特にジェフリー・ドノヴァンの陰
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(2020年製作の映画)

3.5

ストーリー上、光っていたのは小松菜奈が演じる葵のレジリエンスだったのは間違いないけど、「なんだよ、もう神様よー!勘弁してくれよ!そんな大したもん望んでねえよ!ただ普通に生きてえだけなのに」サブキャラで>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.2

「ウィッチ」の黒々した世界観を二段跳びしてきたロバート・エガース監督。飛び抜けて独創的だったのに、怖さがなかった。
モノクロ映像は不気味さをブーストさせたけどストーリーは単調なはずなのに難しさを感じた
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.4

でっちあげられ最短距離で堕ちていくさまが悲惨な実話。そういう時代だったと言えばそれまでだけど、この頃の道警が破茶滅茶で本末転倒だったのがよくわかる。「孤狼の血」の白石監督テイストを節々に感じても個人的>>続きを読む

うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.6

浅野いにおのコミックが原作。「ソラニン」や「ひかりのまち」は読んだことあるけど本作は未読。

磯辺役の青木柚、初見。ネガティブさと怒りに段差をつけた演技が突出していて良かった。

R15指定に頷ける性
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.5

「憎しみに居場所なし」
でも、これがアメリカの事実。

50年ぐらい前の話なのに、たった数年前にも同じような争いがある。何も変わってない思想。まるでDNAに刷り込まれてるんじゃないかと思うぐらい。人間
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

3.4

終盤儚くて辛すぎる30分間にするための序盤のコミカルさに納得。

モーゼス、諸刃の剣。しかも悪い方が切れ味鋭い。けど詰まる所良かったのかなと個人的に思う。

いくら親でも友人でも恋人であったとしてもミ
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.0

洋楽PV見てるような多角的アングルからの開放感ある映像が際立つ。計画的な迷走感と神々しい映像がMIXされてたヒューマンドラマに行きかけたラブストーリー。

レッチリまで出演し野外ライブのシーン多めでタ
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セバーグ/セバーグ 素顔の彼女(2019年製作の映画)

2.9

民間人に対して圧倒的な支配力があった頃のFBI。ほとんどが真実に思えた物語。

自業自得な面を感じたのでそこまで肩入れ出来なかったからか、セバーグの思考がよくからなかった。「彼女の素顔」にそこまでフォ
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.5

ぎゅうぎゅうに押し込まれてた88分だけど、ぎっしり身が詰まっていたストーリー。

静寂と暗闇、アドバンテージをフル活用し怖くないけど心地よい緊張感を楽しめたサム・ライミ制作のスリラーもの。

続けて鑑
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.9

理不尽な世の中にこれでもかと加算される仕打ちの数々。いつ壊れてもおかしくない彼女の日々をロウソクの優しい灯りのような息子と歩む物語。

日常の裏にこびりついて剥がれない感情を表現する尾野真千子の演技に
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.6

日本のカルチャーをサスペンス映画に巧みに取り込んでしっかり据え置かれたシナリオで運ぶストーリー。お金も時間も費やしたような作りで映像美術に手が込んでるのがわかる。なんとなく辿り着く先がわかるけれど、リ>>続きを読む

アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.0

苛立ちがおさまらなくてしばらく動けなかった。

「大丈夫だから」って言葉の無意味さを知り、この世には神様なんていなくて悪魔になれる人間たちがいること。明日のない日々を恐怖で抑えられ生きながらえてきた悲
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.4

声の色気が強く、味方にも悪者にも見える中村倫也の雰囲気ってサスペンスものに最適かも。

どんなに小さなトラウマでもその後の人生で何かしらの影響を与えてしまってる。それが大きいほど向き合えない過去が追っ
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.4

ヘッドフォンが恐ろしく似合う小松菜奈
と硬そうなピザを不味そうに食べる林遣都。
その日本人離れしたオリエンタル風な顔面 2人が寄生虫と潔癖症という強力なワードのイメージを裏切らなかった演技が良かった。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.4

ビートルズ、音楽の授業のときぐらいしかちゃんと聴いたことがない程度。エンディング以外はちょこちょこしか流れない名曲に少し不満になるけど、映画初出演とは思えないエド・シーランがガッツリ出ているので楽しめ>>続きを読む

罪と女王(2019年製作の映画)

3.8

なんだこの感情は…。

ちょっと異質。ホラーの残虐性やサイコスリラーのグロさ、バイオレンス系の腹立たしさ、人間の業の極みのエグさ、これらひっくるめた黒い気持ちとは異なるもの。ご近所感からの胸糞感、だか
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