登場人物の心情や背景をもっと丁寧に描き込んであれば、女たちの哀しみがもっと伝わってきただろう。プログラムピクチャーではこれが限界かも。
事前に想像していたよりもずっとおもしろかった。
先日、脚本家の木皿泉のドキュメンタリーを見返していて、「私たちは物語よりも世界を作ることに関心がある」という言葉に感銘を受けたけれど、まさにこの作品の>>続きを読む
この映画への評価については、直前の横山ミィ子さんのレビューと、公式サイトのデーブ・スペクターさんのコメントに尽きる。
https://filmarks.com/movies/94672/review>>続きを読む
この映画の政治性は、言葉でなく映像とモチーフに表れている。わかりやすい政治的メッセージを求めている人には届かないでしょうが。
ちなみに私は開会式から閉会式まで、オリンピックは一切テレビで観ませんでし>>続きを読む
徹底した左右対称の構図、リズミカルな編集、役者の無表情な演技、そして突拍子のない予測不可能なジェットコースター展開。
ウェス・アンダーソンは健在だった。
四日市ぜんそくについては知識があまりなかったので、未だに患者がこれほどたくさんいること、国も地方自治体も企業の無責任さ、そして地元の人たちの複雑な思いなど、さまざまな側面を知ることができて、とてもよか>>続きを読む
この映画の中の男たちは、自分たちの何が間違っているのか分かっていない。というか、間違っているとはこれっぽっちも思っていない。
その男たちのみっともなさを容赦なく暴き立てたこの映画に、男性側からの反発が>>続きを読む
徹底して法廷闘争に焦点を当て、中途半端なヒューマンドラマを排除した造りは、まさに全てを犠牲にしてデュポン社相手の訴訟に全てを注いだ主人公を描くのに最適な語り口だった。
この作品を知ってから早や数十年、今池の名古屋シネマテークで、ようやく観ることができた。おもしろかった。
HPの紹介にある〈巨人ドラーク族〉と〈人類オム族〉の「種の存続をかけた決死の闘い」というのはち>>続きを読む