タジマメカさんの映画レビュー・感想・評価

タジマメカ

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明日、君がいない(2006年製作の映画)

4.8

なんだか仕事でも家でも、自分の存在価値が感じられず、「あー、なんか自分が今消えても全然誰も悲しんでくれないんだろーなー」みたいな不穏な考えが頭に浮かぶタイミングが数ヶ月おきにあって、その度にどうにか何>>続きを読む

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

4.5

2024年9月、麒麟ビールの電車の中吊り広告に使われている満島ひかりの写真があまりにも素晴らしかった。毎回素晴らしいが、今回は特に素晴らしかった。満島ひかりは麒麟ビールにさまざまな感情を乗せられる女優>>続きを読む

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.7

仕事と子育ての両立は難しいけど、子供がいる自分を認めないと仕事で成功することは無理

カサブランカ(1942年製作の映画)

4.0

古典を見ると、「おお、コレがアレのネタ元か」という高揚感があるね。
いい映画は見た後に言い回しやスタイルを真似たくなる。エンタメとしての映画が素晴らしいのはそこだな。比較すると「いい読書」は、「自分の
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.1

「引用」や「教訓」は、所詮偉人の記憶を抽象化して、多くの人が使いやすいように加工された言葉にすぎないのだね。真に個人的な、その人の人生にとって重要な記憶は、未整理で混沌としたイメージなのかもしれない。

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

5.0

さくらももこ先生は「絵」の人!「1969年のドラッグレース」の決定版PVが見れる。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.4

必要に駆られて「仕方なく○○する」ことの大切さ、みたいなことを思ったね。長距離列車で相部屋になったから、仕方なくコミュニケーションする。恋人が電話に出てくれなくて、仕方なく一晩知らない人と過ごす。自分>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.6

この映画に限らずだけど、アメリカの映画や音楽や文学によく出てくる「湿地」というものが、あまりにも自分の原風景にないものなので、どう捉えていいかいまだにイマイチよくわからんのだよね。小学生が親の目を盗ん>>続きを読む

その消失、(2018年製作の映画)

3.7

「今まで一度も罪を犯したことのない者だけが、この女に石を投げなさい」からの、「罪を犯したものは手に持った石を飲み込んで死になさい」からの、石を投げられずに済んだ女の話。
「まあそうだよね、読めてた読め
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.4

娘が思春期になる前に観てよかった。愛情を伝える方法について、能動的な行動だけではなく、「ただちゃんと見る」「ただちゃんと聞く」ということでも表せるよ、ということがメッセージなのかな。そこに気づければ幸>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

俺もちょっと思い出すだけのことがいくつかあるんだけど、まあそれだけでも幸せなことだよな

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.8

人間と禍威獣のスケール比と、ウルトラマンとゼットンのそれが、大体同じくらいだと思うんだけど、後者の方が何故だかとても絶望感があって、とても寂しい。ウルトラマンは、進化の果てにいる超人で、一個の生命体が>>続きを読む

我々の父親(2022年製作の映画)

4.0

エンドクレジット前の44と94って数字が恐ろしすぎる

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

大雨で実家が浸水するシーン、なんという象徴性の高さ!「水は低きに流れる」という言葉の比喩的な意味と文字通りの意味とを見事に描写!あと、本家(?)の北朝鮮ギャグのレベルの高さよ。それに限って言えば、韓国>>続きを読む

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.9

shazamがまだなかった頃に青春時代を過ごせてよかったなぁ。曲名もアーティスト名も知らない、「俺をクソの中から救い出してくれたあの一曲」を、必死になって探し求めたあの高揚感と見つけた時の興奮の残火で>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

4.4

大人が子供にしてあげられる一番のプレゼントは「可能性」なのかなー、とか。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.0

いやー、うーん、まあアレだな。あんまし。通しで見ることはもうないが、端役のおじさんの発した、「確かに俺の姪はセクシーだったが、夜道でパンクした時に一緒にいたいのはどっちだ?絶対お前の彼女だろ!」という>>続きを読む

ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

4.8

「歴史」とは良くも悪くも解釈する側の希望の投影なのだな。「4人の天才が、音楽的な方向性の違いにより解散」という神話はこの長尺を全て見終わってまったく変わる。
8時間のドキュメンタリーの中で、画面に映る
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ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

3.8

ウェイン・ショーターって若い頃はシャイボーイだったんだなぁ。あと、モンクはどこまでもモンクで最高!
ジャズとしてのクオリティはどうあれ、ブルーノートは他のレコード会社に比べて振れ幅が特に広い。やっぱり
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.8

ああなんか、大人にもなれてないけど、青年期もいつの間にか衰弱死してたわぁ。と思ってたところでオザケンとともに俺の中の青春ゾンビを叩き起こそうとするヤツ。
この映画の中でいうと、ドンピシャの世代でもない
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.2

捨てずに取っておけば、大抵のものはいつか、「取っておいてよかった」と思う。なぜなら、人生は長く、何が起きるか分からないから。けれどやっぱり、全部のものをとっておくわけにはいかず、ちゃんと必要なものを選>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

超面白げな設定、素晴らしい映像表現。多分どんなオチでも、「オチがなぁ」となってたと思う。