MoriyaTaroさんの映画レビュー・感想・評価

MoriyaTaro

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長い散歩(2006年製作の映画)

3.0

育児放棄、虐待について社会に問う映画。奥田瑛二がどうしても映画にしたかったんだろう。まあなかなか楽しめるというか考えさせるストーリーにはなっているが各所でそれはないだろうという場面がありツメの甘さも目>>続きを読む

花蓮 かれん(2015年製作の映画)

2.5

映画と言うよりはビデオシネマのテイスト。ストーリーも画面映像も音楽も役者たちの演技もちょっと厳しい感じ。ストリーミング配信で見たのでまあこれはこれで楽しんだけど、映画館で一般料金で見せられたら帰り道正>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

3.5

人は家族であっても他人であってもほんの小さな接点で関わり合いながら生きていく。すっぽりと抜けた10年というのは大きいようで実際には何も無かったのと同じように新しい生が始まりそしてその路線も些細なことで>>続きを読む

共に歩く(2014年製作の映画)

3.5

心の問題が我々の周りに遍在していることを互いに理解して生きていけるともう少し生きやすくなる事も結構あるのかもしれない。
この映画のように簡単なものでは無いのだろうがそういった示唆を与えてくれる悪くない
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

3.5

コロナウイルス騒ぎで外出もままならないゴールデンウィークのやるせない気持ちの中、たまたまアマゾンプライムで見つけた映画。じぶんがあまりにもたくさんのモノに縛られて生きている事に気付かされた。もうっとい>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

東京の昭和、30年代の人々の暮らしぶりがよくわかる。秋葉原のラジオ街あたりの風景も出てきて思わず画面ににじり寄った。何故かこういう映画を見ると心が安らぐ。もっと色々みたい

ミュラー探偵事務所(1986年製作の映画)

3.1

昭和末期ごろ、学生時代、授業をサボって全くメジャーでない聞いたこともないタイトルを場末の2番館で時間つぶしで見
ていた時の脳内イメージがフラッシュバックした。先の見えない自分の浮ついた生活の中で、さら
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ドライブイン蒲生(2014年製作の映画)

3.5

ヤンキー上がりの姉弟の出口の見えない冷めきった青春の闇を、北関東の覇気の無い風景と枯れたドライブインにかぶせて描く。
なぜかツボにはまるリアリティがそちこちに溢れる。

カナリア(2004年製作の映画)

2.9

こんな感じで深層心理を暗い画面で表現していく映画をガランと空いた映画館で自分の世界に浸って見るのは好きなんだけど、
ちょっとリアリティ無さすぎ、とか
お前、ちょっとうるさいんだよ、とか
心の葛藤描いて
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フィフス・シーズン 春の来ない村(2012年製作の映画)

3.5

終わってみればストーリーは意外とシンプルなモノだが、全篇にわたって奇妙で謎めいた映像構成で強い緊張感が続く。
こういうのが映像芸術というものか。
2度見したくなる。

さいはてにて やさしい香りと待ちながら(2014年製作の映画)

-

いろんな展開が考えられる物語だ、人の愛で終わって、今の自分の心状況としててはありがたかった。コーヒーの香りという人としての安らぎの場と暴力という現実が交錯する世界観の中で安らいで見終えられたのは救われ>>続きを読む

東京家族(2012年製作の映画)

3.0

東京物語のリメーク。山田洋次ワールド。
みんなそれぞれに良い人たちが、それぞれの立場 役割の中で必死で人生を生きている。楽しいことも悲しいことも溢れる。それが人生。人生は楽しくて悲しい。そして短い。美
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春、バーニーズで(2006年製作の映画)

3.0

ちょっとしつこいくらい徹底した内面描写。音楽もそれに合わせしかり。
でも落ち着いてシーン空間に没入できる。ちょっと重いけどたまにはこういったものもえいがかんしょうの楽しみ。

さよなら、人類(2014年製作の映画)

2.6

こういったのが好きじゃないとちょっと厳しい感じ。
もう一度見るとだいぶ違うかも。
一緒に見に行った人の1人はかなりツボにはまったようで、絶賛していた。
他の3名はちんぷんかんぷんで、観覧後の飲み会の良
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ギ・あいうえおス -ずばぬけたかえうた-(2010年製作の映画)

2.5

色のない心象風景が静かに淡々と広がっていく。
車窓を無心、無言で眺め続ける長距離トラックの運転手になった感覚に浸る。
観終わって時が過ぎれば過ぎるほど、懐かしく思い出す映画になるだろう。

ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし(2016年製作の映画)

2.0

映像としては面白いものなのだが、いかんせん睡魔との戦いで、何度落ちそうになったことか。人間、ストーリーと音のない映像では3分と持たないと知った。音が入るたびにハッと我に帰るというのを10回は繰り返した>>続きを読む

江戸川乱歩の 陰獣(1977年製作の映画)

3.5

昭和の香りたっぷりの隠微な探偵エロス映画。物語自体が昭和時代であったか忘れたが、学生時代よくお世話になった、昭和50年から60年の2時間ドラマ深夜再放送の世界に帰って没入した。
男と女の隠の世界、倒錯
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花と龍 青雲篇 愛憎篇 怒涛篇(1973年製作の映画)

3.3

明治の初めの労働者取りまとめのやくざ世界の成り立ちはこんな感じだったのだろうか。風呂敷に入れた鍋と小さな赤ん坊を連れた裸一貫の男と女のシーンで始まった2時間半の超大作はあっという間に過ぎていった。まだ>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.3

蒼井優の顔の作りの端正さに改めて気付かされた。ややテンポが遅すぎるが、それでも十分に感情移入、共感を得られる佳作。都市、海や山、地方都市での人々の暮らしに常に違和感を感じてしまう主人公のメンタリティは>>続きを読む

麦秋(1951年製作の映画)

3.5

小津安二郎の典型の一つである50年代のとあるアッパーミドル層の家族の話。
裕福な中にも人それぞれの人生上の悩み 苦しみがあり その課題を解決していくことこそが人生であるという平和な映画。
毎日の激務に
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もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.2

甲府の何気ないスポーツ洋品店の父娘の何気ない日常の風景が良い。
小津安二郎の映画の魅力のある側面は持ち合わせている。
モラトリアムな生活を続けるたまこが普通に自立していくところでハッピーエンドを迎える
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.5

人に薦められて観ましたが、映像としてのスケール感に驚かされました。
1990年代のコンピュータグラフィックスレベルを前提にここまで壮絶な戦闘シーンを再現させるのはスピルバーグならではですな。まあ、スト
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31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

3.0

子供を独り立ちさせた後の夫婦でないとちょっと共感するのは難しいでしょうね。
夫婦という つがいが持つ人生の中での本質課題ですな。

リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.5

ヨーロッパ映画特有の突き抜けない重厚なコメディ映画であった。ハンガリーのもつ東側の香りが画面いっぱい漂う。主演の女優も熟した良い女であった。

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.6

お互いの思っていることをちゃんと言葉にしてとことん伝え合うことで、初めて今より先の関係に進めるということか。理解できるが、個人的には最も苦手な世界観。本音と言うか、自分の考えていることを人に伝えた時に>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.6

最高のエンターテイメントと感じるか、なんだかよくわからなくてアホらしさにも程があって苦痛なほどダラダラ長い映画とるかはもちろん人それぞれ。自分としては後者を理解するし、自分もみている最中はそう感じる瞬>>続きを読む

眠れる美女(2012年製作の映画)

3.0

人にとって
生きる事は責任なのか
死ぬ権利を持たないのか
辛いこと 苦しいことに対し 逃げる選択肢を持てないのか
そうなんだろうとも思うし、そんなこともないだろうとも思う。何かの考え方に縛られて ある
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愛さえあれば(2012年製作の映画)

3.2

最初、美しいイタリアの海岸の景色が出てきた時はどんなイタリア観光協会監修の映画になるんだろうと心配したが、病気、老い、仕事、パートナーとの愛のあり方など、人生のさまざまな課題を改めて思い起こさせてくれ>>続きを読む

イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.1

映像は美しく、全篇緊張に包まれる。キッドマンは妖艶だ。extremeな叔父と姪が、超越した世界をじわじわと共有してゆく。サイコミステリっていうのかな。こういったジャンルでは、そこそこの佳作なんだろう。>>続きを読む

シュガーマン 奇跡に愛された男(2012年製作の映画)

3.5

この人のことは全然知らなかった。ボブディランとかニールヤングとかと似た感じのメッセージソングだけれど、アメリカでは全くヒットしなかったとのこと。まあ、そうかなとも思うし、いや、今聞いてもアコースティッ>>続きを読む

ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

3.5

この人のことは何も知らなかったが、こんな人が職場にいたら最高だな。ただ、本当に心開ける友人がいなかったりする気配も一方で感じさせ、人の世の深い悲しみを同時に憶える。あくまで個人的なイマジネーションによ>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

4.3

スクリーンに広がる全てのシーンが隅々まで完全に気が入って作り上げられている感じ。完璧な映画。俳優の衣装、演技、セリフ 、外、中での背景、セット どれもがすーっと入ってくる。
赤ひげのような強く、揺る
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.5

よく考えると、こういうことなんだろうとわかるんだけど、普段考えたこと無いよね。コンピュータが普及した現在から見ると、昔はこうだったんだと、懐かしむ面白さがあり、まあそんなに退屈せずに見られる。それ以上>>続きを読む

かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.5

そもそもこれぐらいの年代の人が関係する問題とは全く知りませんでした。お恥ずかしい限り。何が悪いのか、こんなに自明のことなのに、何も出来ない。絶望感。というより絶望。
誰も動き出すことなく、何か変わって
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天使の分け前(2012年製作の映画)

2.8

ストーリーというか、映画としての構成というか、ちょっと深みにかける仕上がりになってしまった。残念な感じ。余市のニッカウイスキー工場見学にまた行きたくはなったが。
イギリスのカジュアルな日常会話のリス
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

2.8

始めはかなりヘビーでシリアスな映画かと思ったが、途中から普通の恋愛&家族愛の映画に落ち着いた。少し腰砕け感もあるが、まあ楽しめたので良し。

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