塚田薫さんの映画レビュー・感想・評価

塚田薫

塚田薫

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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

かっこよく活躍して、女の子に惚れられて、でも苦み走った表情で去って行く。
古今東西問わず古典的な「かっこよさ」の定型だが、同時に無責任っぷりのパターンでもある。
宮崎駿作品では「紅の豚」でも同じパター
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アンブレイカブル(2000年製作の映画)

3.0

怪作
物語は全然展開しないのに面白そうな雰囲気だけで引き込まれる。

インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

具体的なことは説明せず、登場人物の会話の端々から状況を推測させる構成はなかなか興味をひかれたし、不穏で不気味な感じを間接的に匂わす演出も良い。
鏡や影をうまくつかった画面構成も良い。
なかなか楽しめた
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エアポート2015(2015年製作の映画)

3.0

期待値50点、実際も50点。
王道B級パニック。
エアポート2015という邦題がついているが空港が出てくるのは最後だけ。しかもCG。
空港ロケもできないほどの低予算のB級映画ながらB級らしく安心感のあ
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.9

アイドル映画として良し
青春映画としても良し
しかしヒップホップを扱った音楽映画としてはやや食べ足りない。
もうちょっと音楽を掘り下げて描いてほしかった。

GP506(2007年製作の映画)

3.0

「なにがやりたいかはわかるけど他のやりようはなかったのか?」と脚本にも監督にも思う。

ストーリーはなかなか面白いし演技もゴア表現も気合を感じる。
ゾンビ(正確には違うが)ものとしては及第点。
しかし
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ファニー・ピープル/素敵な人生の終り方(2009年製作の映画)

2.0

丁寧に作られているとは思うが、とにかく長い。テンポが悪い。
しかしこれは多分スタンダップコメディのノリとかアメリカの芸能人ネタがわかっている人が観て楽しむタイプの作品で、門外漢には楽しめないのは仕方な
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レスラー(2008年製作の映画)

4.3

人間、なにがなくても「それさえあれば生きていける」ものに縋って生きるものだけど、その「それ」って呪いのようなものだ。
「それ」のためには他の全てもあっさりと投げ捨てる。それか家族なんかであったら比較的
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.2

すんごい傑作。
感想や解説を書いておきたいけど盛りだくさんすぎてどこから手を付ければいいのかお手上げ。

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.5

敵役のドラゴ親子に感情移入して鑑賞。
もっと彼らの見せ場がほしかった。

ところでヴィクターとパパの親子にが感情移入したのは、彼らが負け犬だからだろう。
ロッキーに負けたことで名誉にも祖国きと家族にも
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.0

最後近くにある幽霊たちの「絶対に見られてはいけない!人間ビビらせ対決」のシーンが最高。ここだけでも観る価値あり。
巻き戻して2回観た。面白すぎる。
長回してビビりつつ家を探索する主人公の視界に入るか入
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ディセント(2005年製作の映画)

2.0

B級映画らしく非常にツッコミどころが多い。つまり理想的なB級映画。

微妙にネタバレ

1 
のっけから派手に死ぬ主人公の夫と娘がさほどストーリー的な意味がない。
真っ暗な洞窟を家族を亡くした主人公の
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Coo 遠い海から来たクー(1993年製作の映画)

3.7

原作者の景山民夫の晩年のせいかソフト化されない幻の傑作アニメ。

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.5

今更語るまでもない傑作。
「SR サイタマノラッパー3」の強烈すぎるパンチライン「おめこの汁で飯食ってる」の元ネタがここにあった。
ギャグ、アクション、ドラマを一時間半ちょっとの尺にぶちこんだ高品質な
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

「面白いけど男が気持ち悪い」
先日ゲオでこの映画について話している女学生風のグループがいたので聞き耳を立てていたら一人がそう言っていた。
違う。
男が気持ち悪いから面白いんだ。
いいかい、お嬢さん。男
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結論 良作

【まず、タイトルについて】
鳥はノアの箱舟の話でも希望の象徴を持ってくるものだったように、ズバリ希望そのもののシンボル。
それを箱に入れて大事に運ぶ話。

【1.ホラー映画として】
ホラ
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.5

良作。あらすじは省く。
ホラー要素だけでなく、物語の核になるドラマ=葛藤がしっかり描かれているから飽きずに観れた。
またホラー映画は扱うものがオカルトとか幽霊とかぶっ飛んだもののせいで、それを物語とし
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アパートメント:143(2011年製作の映画)

3.5

netflixで掘り出し物のホラー映画。
心霊現象が起こる家を専門家が調査するフェイクドキュメンタリー。
パラノーマルアクティビティのフォロワー作品かと思って適当に見始めたのだけど、なかなか良かった。
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.5

ホラー?いや、傑作青春映画。
瑞々して映像感覚と切ない恋物語。
そして「性の乱れ」とかそういう話ではない。

話を二つにわける。
背景と「it」

まずキャラ達の背景であるデトロイトとそのほかの人たち
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

主人公は実は廊下でタバコ吸ってるおっさん!これ、結論!

書きかけ

まずこの映画で思ったのは、サスペンススリラーとコメディとホラーでは語り方が実は一緒ということ。
たとえばMr.ビーンの笑い声のSE
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0


映画館で初見の感想。かなり印象に頼っている。

スピード感溢れる冗長と這いずり回る疾走感。
この組み合わせと切り替えがすごい。

特撮技法とか怪獣こえーってのもあるけど、古典的な映画的な表現、つまり
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ビッグゲーム 大統領と少年ハンター(2014年製作の映画)

-

風景がきれい。
予想を裏切らない展開。
チャーミングなキャラクター達。
頭使いたくない時に観る映画。

非アメリカ人が描くアメリカ人っていうとも結構面白い。
アメリカ映画だと腹に一物あれど一角の人物
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ファイナル・アワーズ(2013年製作の映画)

4.5

おっさんmeatsガールの隠れた傑作現る。
隕石が降ってきて衝撃波が達するまでの12時間でなにをするか?
という割とシンプルな粗筋で90分足らずの短さながら濃縮還元なかんじ。
あと半日で世界終わるなら
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.0

やばいくらい色気ある男ウォンビンのビンがビンビン。
アクションシーンの切れ味と悪役のナイスキャラっぷり。痛快な娯楽映画。

韓国版「レオン」と紹介されていたので、粗筋の似ている二つの作品を比較しつつ考
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わたしは生きていける(2013年製作の映画)

3.4

ティーン映画かと思いきや叙情的な映像美に若手の名優が映える。
佳作

戦争や災害での死者うん万人という数字の中の一人にフォーカスを当てて、何が起こってるかわからないままどんどん展開に翻弄されていく無力
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.4

武器はたゆまなくKUFU!
ジョークと知恵という人間の美点を最大限に活かし愉快に火星ライフをエンジョイする楽しい映画。
情緒的な演出は敢えて廃したのが正解。ベタベタやられたら湿っぽくて堪らない。孤独や
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ラスト・デイズ・オン・マーズ(2013年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

正しいタイトルは「ラストデイオンマーズ」ではなく「マーズ・オブ・デッド」
にすべき。
火星✖️ゾンビというああゾンビ映画もここまで予算つくようになったかと感涙しかかた。

前情報なしに観た。
火星での
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.3

教育的な映画
だけど教育に良いかは別。
主人公の「デューイ」という名前だけど、アメリカの教育学の権威であるジョン・デューイからの引用かな?
そのデューイのメソッドは大雑把にいうと「為すことによって学ぶ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

「この世界がどんなことになってもお前だけは普通でいてくれ」というセリフが全て。
普通にご飯を作って、普通に冗談を笑って、普通に恋をしてという日常を貫くことは、理不尽な暴力に屈しないため、自分自身として
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エウロパ(2013年製作の映画)

2.5

実際にエウロパで水蒸気が観察か?っていうニュースのタイミングで観たおかげか割と没入できた。
ガジェットや画面に派手さはないが、宇宙探査計画ってそんなもんじゃないってことでむしろリアリティと受け止められ
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