1010さんの映画レビュー・感想・評価

1010

1010

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ソナチネ(1993年製作の映画)

5.0

彼の映画を観るとなぜか「父性の欠如」というワードが浮かぶ
父性とはおそらく、己を律し、役割に徹し、他者のために現実を生きること

子供のような野放図さで遊ぶ男達を殺すのは、人間味を感じさせない組織やそ
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

戦争の傷跡が未だ残る当時の価値観、演出の味わい深さ。資料的価値が高く観ていて飽きない

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

2.8

曲は良かったが、実際の演奏に劇中ほどの表現、熱量がこもるはずはなく、それを補うために様々な演出やモブの反応で誤魔化している形になってしまっている

音のない漫画でのみ許される、そうするしかない表現を映
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黄龍の村(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ホラーと思いきや後半からアクションにというギミックの映画。それならアクション部分に力を入れないと意味がない。申し訳程度にジョン・ウィック、トニー・ジャー要素を添えただけの特撮っぽいとっ散らかったアクシ>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.3

映画内のどこを切り取っても面白い。映像作品として◎
今敏を追っている者にとっては、千年女優、妄想代理人の再生産+平成狸合戦ぽんぽこくらいのもので特に見るべきものは無し

個人的な好みで言うと品格、もし
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アンダーカバー・ブラザー(2002年製作の映画)

5.0

黒人文化とブルース・リーと天才少年ドギー・ハウザーが好きな自分には最高の映画

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.5

嫌いじゃないけど狙いすぎね。まぁ観れてよかった

[Focus](1996年製作の映画)

4.0

浅野忠信の演技だけで5点
映画自体の陳腐さで-1点
その人の持ち合わせた資質、そこから生まれた演技の凄まじさたるや

ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.5

いかにも向こうのナードが好きそうなゾンビ映画。短くてポップで良い

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.2

ホラー映画かと思いきやゴリゴリの黒人映画で懐かしい気持ちになった
アンダーカバー・ブラザーを観返したくなった

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.3

典型的なおフランスのお下品な映画。クスッと笑えてそれ以上のことはない

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

2.8

色んな要素が少しずつズレてハマってない感じ
キャスト、演技はいいけど演出が微妙
動きはいいけど殺陣が微妙
シナリオは悪くないけど細部の設定が微妙

主演二人の演技は素晴らしかったが、アドリブっぽさ、生
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

凱旋門でのバトルは新しくてワチャワチャしてて最高
馬鹿映画として観るならこれでいいんだけど個人的にもう少しロジックと哀愁が欲しかった
妻への愛を証明するため、あまりにも長く続いた戦い
最後はジョンにお
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映像体験としては興味深かったが、世界観や設定が悪さをしていていまいちのめり込めなかった。教育用ビデオならそういうつくりにはならんだろ
同時上映の骨もそう。実在の人物がモデルになっていることや、時代設定
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかくステファニー・スーの魅力が爆発している
話自体は「天使のくれた時間」のような、自らの人生を拾い直すよくある話
それを突き詰めきってみせたのも素晴らしいが、細かい台詞回しや劇中におけるアクション
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.6

まぁ普通に面白かったし、良い意味で余計な台詞やシーンが挿入されるのも余裕を感じて好ましかった。終盤の急展開にはびっくりしたけどまぁこんなもんかって感じ
キャストは皆良かった

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.4

小説を映画にしたせいなのか、全ての台詞が説明的に感じた
3時間の割にはスッと観てしまえる。スッと観てしまえるから、心には何も残らない

ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

安定したおバカ加減がとてもよいがお話自体に観るべきところは特になし
ベティ・ギルピンの怪演が良いスパイスになっていてそこそこ楽しめた

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

Into the wildを彷彿とさせる作品

映像も美しく、バランス感覚のあるメッセージ性も良い。個人的にはかなり好きな作品なんだけど…
音楽がうるさいのと仄かに恋愛要素を入れるのはなぜなんだ…in
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白いかどうかと言われれば面白いが、ほとんどの人間に共感できず、とにかく不快であった

退屈だと疎ましく思っていた男が紆余曲折の果てに譲れないものを抱え、己と並び立ち、同じものを見る。しかし、もう二度
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

現代日本のエンターテイメントとして、物語として、芸術として、すべての要素を損なうことなく、まさに「練り上げられた」作品
こんな映画を創っていただき、本当にありがとうございます

終盤のとある描写に誇張
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ライダーの知識ゼロで庵野ファンでもない(エヴァとシンシリーズは観てる)おじさんの感想

アクションに関しては怪人ごと、シーンごとに好きな演出と許せない演出が入り混じり、なんとも言えない気持ちに。対0号
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ハンナ(2011年製作の映画)

2.0

キャストも良い、設定も良いが、センスが悪い
登場人物のキャラ付けも気になるが、特にアクション。筋力が優れている設定にしても、体重の軽い16才の少女がどう大人を倒すのか、そこに工夫とセンスが欲しかった。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

ウルトラマンのアクションが凄いわけでも、人間ドラマがあるわけでもない。科学考証や政治的駆け引きが優れているわけでもない、物凄く中途半端な仕上がりの映画だな、というのが率直な感想

新解釈のアクションと
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

3.0

アメリカ人の空手家を倒せば反米反日感情を一挙に満足させられるという素晴らしい映画

ブルース・リーのファンが見たらすぐに粗が見える作品だが、ブルース・リーのファン以外に誰が観るのだろうか。今作は特に謎
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

あのソウルがこんな渋カッコよくなるとは
まぁ面白いよね。ドクが本当のおじいちゃんになってた。なんか悲しい

本当にこれは個人的な好みなんだけど、ちょっと話の規模が大きくなりすぎ、モヤモヤがすぐ解消され
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

んー。中盤までの退屈さと最後の平凡さ

特に最後、歌に手話を乗っけるのはコンサートの段階でやってくれ。大事な試験の会場になぜ家族が侵入する?なぜそこで驚きもせず手話を使う?
コンサートの無音の演出と父
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

スターウォーズやらナウシカやら、フォロワーの影がチラつく。この作品のせいではないんだけど、映像化が遅すぎたということか。上品な演出でカバーできてるけど

アクション好きとしては、シールドを破るための独
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空白(2021年製作の映画)

3.5

古田新太って演技上手いのかなぁ、と疑問に思ってしまった。少なくともこの役にはハマってない。多分優しい人なんだろね

マスコミがドラマにとっての都合の良い悪役という感じで下品だったなぁ。教師の葛藤も描く
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

たけしも大泉も好きだからこの点
どっちも好きじゃないなら3点くらい

柳楽優弥がちゃんとたけししてて良いね
師匠と弟子がボケ合うあの感じ、個人的に凄く感慨深かった

現在のたけしを特殊メイクでやったの
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

全編を通して重苦しい映像が続く
悲しい最後を予感させられて観るのが辛いのになぜか引き込まれる。そんな感情が呼び起こされた
キャスティングには粗もあるが総じて言えば悪くない。磯村勇斗は秀逸

それだけに
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ウェルメイドの皮を被った役所広司のファンムービー。それがいい
登場人物の7割が聖人かツンデレだが、ご都合主義と感じないのはキャストの素晴らしさ故か

ただし、終盤はちょっと安っぽさが目立つ
三上という
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セッション(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

劇中で散々描かれているのは、「善き演奏」を追い求める師弟の姿ではなく、「教師による生徒のコントロール」と、それに呑まれ、終わることのない対立が巻き起こる人間関係の闇だった
ラストシーン。フレッチャーと
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ゾッとする演出の数々、美しい美術、キャストの演技の力で2時間半を感じさせないくらいには楽しめた

序盤から至るところに伏線というか先行きの暗示があるんだけど、それがあるからどうした。という感じ。展開の
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シューテム・アップ(2007年製作の映画)

4.0

馬鹿馬鹿しいギミック満載のアクションが本当に笑える
時間も短いし、スナック感覚でサクッと観ちゃおう

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