Zaiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Zai

Zai

映画(151)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.0

アバンタイトルでやられてしまった。

美しい銀杏並木を歩く2人。
着ている服との、
紺と黄のコントラストが素晴らしい。

着ている服、車、家具などなど、
どれもとてもクールに思う。
主人公2人が着てい
>>続きを読む

ある船頭の話(2019年製作の映画)

3.0

オダギリジョー初監督作品

川に新しく橋が架けられる。
時代や環境に翻弄されるある村の船頭のお話。
本人の頑張りだけではどうしようも無いこと。
高速道路が発展し、
地方のドライブインが廃墟になっていく
>>続きを読む

ドッグマン(2018年製作の映画)

3.5

起こるべくして起きたのか。

主人公マルチェロは
善人の中の善人ではないと思う。
自分も悪に手を染めながらも、
悪になり切れない部分も。

結局、本人はどうしたかったのか?
何が彼をそうさせたのか?
>>続きを読む

家族にサルーテ!イスキア島は大騒動(2018年製作の映画)

2.5

なんていじわるな映画なんだ…。
「家族にサルーテ」
なんて、もういやらしさ満点のタイトル。

男、女、家族の見たくない部分をより集めた様な映画だった…。

誰も皆、最初は若い2人の様に相手のことを思い
>>続きを読む

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

3.5

インド映画の良いところをぎゅっとまとめ上げた映画という感じ。
分かりやすいストーリー、音楽、ダンス。

インド映画は長いからね…。

「愛、夢、希望」がテーマのロードムービー。

クローゼットがきっか
>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.0

この監督好きだ。

全編通して光の描き方がステキで観てて美しかった。
含みを持たせた、説明し過ぎない感じもとても良かった。

様々な人、街と出会うことで主人公 澪が成長していく。

「わたしは光をにぎ
>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

悲しい現実。

観終わった後、しばらく動くことが出来なかった。
あまりにも大人、社会が理不尽で、
それに振り回される主人公。

それでも、主人公が悪者になり切れず、
それを観てまた胸が痛くなる。

>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.0

これを映画館でR18指定で観ることができて良かった。
この映画の要となるシーン。

異様な雰囲気漂うビジュアルだったので、
心して観たが大人向けダークファンタジーといった印象。

萬話、昔話、神話を現
>>続きを読む

草間彌生∞INFINITY(2018年製作の映画)

3.0

全然こわい人じゃなかった。

というより、とてもキュートな方だった。
夢やぶれて日本に帰ってきて、
そんな過去があったなんて知らなかった。

直島でかぼちゃを見て名前を知ったくらいなので、
本当に晩年
>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.5

とてもCOOLな映画。

今のこの一瞬を全力で楽しむって感じ、あの頃じゃないと出来ないと思う。

子供から1歩大きくなる頃の儚さ危うさがとても良く描かれていると思う。

と、同時に女性特有のいざこざも
>>続きを読む

恐竜が教えてくれたこと(2019年製作の映画)

3.8

もっと小難しい内容かと思いきや、
映画みたいな映画でした。

サム12歳 ひと夏の経験って感じで、
ほっこり観ることが出来た。
じわーっと涙が出る、そんな映画。

深いセリフもたくさん散りばめられてお
>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.5

まさに体感型映画という感じ。
ダンスの打上パーティで用意されたサングリアにドラッグが入っており、
それを飲んだ参加者が徐々に壊れていく。

前半のダンスパートと
後半のパートでは趣が全然違う。

カメ
>>続きを読む

ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いや、完全にやられた。

緊張と緩和でラストシーンで思わず笑ってしまった。

ポスター通りの重たい雰囲気が全編を通して流れているが、
要所要所で監督が笑えるポイントを意識的に配置してるとしか考えられな
>>続きを読む

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.5

この映画をただの犯人探し映画と思うことなかれ。

前半部の結婚式でのばか騒ぎと、
後半部のコントラストが強烈。

あんなに楽しそうにしてたはずが、
事件をきっかけにぼろぼろと脆く崩れていく。
人間の弱
>>続きを読む

巡礼の約束(2018年製作の映画)

3.8

全体を通して多くを語らない。
それがまたチベットの壮麗な景色を色濃くさせる。

五体投地で聖地ラサを目指す物語。

“五体投地”という祈りの方法
“ラサ”という聖地

この映画で初めて知ることが出来た
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

「事実は小説よりも奇なり」

ってそんなことはまず少ないだろう。

それをまざまざと見せつけられた感じ。
実際に犯行を行った人物にインタビューを行い、
それを元に脚本を監督が執筆した作品。
劇中にも本
>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

3.5

ベタベタなストーリーだけど、
冴えないおじさんが眩い光の中で拍手に囲まれる場面にぐっとくる。

冒頭、四角と丸の話があるが、
それがいいフックになってじんわりする。

どうか、
「そんな展開ないでしょ
>>続きを読む

テルアビブ・オン・ファイア(2018年製作の映画)

3.0

コメディ色強めの作品かと思っていたが、
ロマンスあり人種問題ありと観ていて飽きなかった。

邦画「笑の大学」みたいな展開を想像していたが、
良い意味で裏切られた。

「占領のない土地」というセリフには
>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.0

予想以上に重たかった。

60’sのアメ車や風景から得られる印象とは別に。

男は夢を見て、女は現実を見る

父は自暴自棄になりながらも自分らしさを求め、自らを犠牲に奉仕活動へ。

母は寂しさを紛らわ
>>続きを読む

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.5

久しぶりに映画観てぶん殴られた感覚。

この映画、1シーン、1シーンの印象が強すぎるし、
回収できてないこのシーンいる?って場面が多すぎる。
奇跡的に撮れたシーンが数多くある様に感じる。
そして、衝撃
>>続きを読む

パパは奮闘中!(2018年製作の映画)

3.0

視聴後、
「マイハッピーファミリー」を思い出した。

マイハッピーファミリーは妻目線でのお話。

今作は残された家族のお話。

男性と女性では根本的な考え方が違うことを改めて痛感。
男には変なプライド
>>続きを読む

ナポリの隣人(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から何かひりひりとした緊迫した雰囲気が漂う映画。

結構早い段階で展開が起こる。


この映画の登場人物は皆埋められない穴を埋めようと人生を送っている。

親と子
妻と夫
男と愛人

愛情が足りな
>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

擦れた映画を観すぎて、
ラストがどうなるかどきどきしたが、
めでたしめでたしで終わった。

原題の
「the last suit」もいいが、
「家へ帰ろう」もじんわりくる。

自分の右脚に名前をつけ、
>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

4.0

アバンタイトルのクラシックに合わせてフォークリフトのダンス。
これだけでもう満足。

社会の流れによりスーパーマーケットで働くことになった人達の話。

こんなはずじゃなかった…

楽しそうなシーンとは
>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.5

戦争は悲しい。

同じ人間なのに、
産まれた場所がほんの少し違うだけで殺し合うことになる。

直接的に戦場を映すのでは無く、
間接的に戦争の影響を映しているのがリアルで恐かった。

日本にいると「戦争
>>続きを読む

天国でまた会おう(2017年製作の映画)

4.0

これがフランスのエンターテインメントだ。

アメリカが作ったらこうはならないだろう。
仮面のディテール、クラシカルな街並、衣装、音楽
どれを取ってもおフランス発って感じ。

勧善懲悪だがラストまでどき
>>続きを読む

ラフィキ:ふたりの夢(2018年製作の映画)

4.5

オープニングの映像から、もう好き。

BGM、アフリカ独特の色彩感覚が織りなす風景、肌の色とビビッドカラーの服。

報われない恋から生まれる切なさ。
全体的に説教くさくなく、爽やかな印象。
終わり方も
>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.0

子供の全てを理解しようとする親
親から離れようとする子供

親は子供のことをいつまでも子供と思い、
全てを理解しようとする。
しかし、子供は一人の人間として成長して行く。
その過程で絶対、親から離れな
>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.5

妻のために始めたことが世の中の女性のためになる。
女性を守るという信念を曲げず、
私利私欲に走ることなく、
その動きが女性の雇用、自立にまで発展する。

“リングリッシュ”でのスピーチ。
5日×12ヶ
>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.5

趣里ちゃんと菅田将暉、2人のための映画と言ってもいい映画。

鬱に対して生々しい描写が続くため、
観ていてだめな人もいると思う。


「いいな、ツナキは私と別れられて。
私は私と別れられない」
>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.5

インド映画と侮るなかれ。

音楽、映像と進化してるのを感じられた。

いやー、べたべたの展開が気持ちよい。
笑うとこで笑い、泣くとこで泣く。

ハリウッド作品を観てるより、
真っ直ぐな気持ちで気楽に鑑
>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

見終わってじーんとした。

ただの恋愛映画ではなく、
その「場所」で人がどう過ごして、
どう未来へ繋がっていくかを感じられる映画だった。

ゴーストの時間軸の表現がステキだった。

北の果ての小さな村で(2017年製作の映画)

4.0

とにかく画面いっぱいに広がる、グリーンランドの風景が観られただけで何も言うことはない。

荒々しく、それでいて清々しい風景。
グリーンランドが持つ明るさと暗さを表現している。

少年アサーの溢れ出る純
>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーもさることながら、
やはり、油絵でアニメを作ろうと思った監督の熱意、1枚1枚を描き上げた画家の熱意に敬意を表したい。

建物や空の描き方が特にゴッホタッチなので、最初は違和感があったが、それ
>>続きを読む