山崎メトロノームさんの映画レビュー・感想・評価

山崎メトロノーム

山崎メトロノーム

見えない恐怖(1971年製作の映画)

4.1

サスペンス作りが抜群に上手い。
主人公が盲目であることを多分に生かしたシーンの数々。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

完全なニュークラッシック。

再鑑賞。
重ねる事をこんなに官能的、刹那的に撮れる、かつ何故か爽やかさがある。こんな映画後にも先にも中々出会えない。
緑、自転車、滝。どれも素晴らしい色彩で撮ってる。
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ALIVEHOON アライブフーン(2022年製作の映画)

3.0

奇怪な傑作。

適当すぎる人情DRAMAパートと対比するかのように迫力のあるドリフトレースシーン。

見せたいのが後者であることは明白だがそれにしてももうちょっとさぁ、、な作品ではあるが中々嫌いになれ
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリー作家として好きな森達也の初監督作品。

ちょっと説明しすぎではあるがちゃんとATG映画。初監督感が全然ない笑

恐怖に負けた市民の暴走。日本だけじゃなくて全然社会って変わらないんすね。
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

流石に面白すぎる。

セット美術が眼福過ぎてずっと見惚れてた。
ディカプリオの情けなさが酷すぎてにもはや笑えてくるレベル。ケツシバかれるシーン良すぎな。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

そろそろ、熱も冷めてきた頃かと思うのでハッキリ言うと、全く好みじゃなかった。

情報過多な割にはずっと退屈だった。
とにかく、アクションもギャグも全部つまらない。。。マルチバースのわりにはずっとカンフ
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

思ってたよりもずっとブラックコメディ寄りだった印象。

フェミニズム的な部分より、バービーがアイデンティテを模索している部分が面白かった。
最後になんの解決もでなかった点も良い。

様々なポップスが絶
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

4.5

年間ベスト。

ケイト・ブランシェットが車内で号泣するシーン、そしてラストの南極基地でのシーンなど名シーンすぎる。泣きすぎて頭痛くなった。
多くを書く必要などない。見てない人は先ずは見るべきである。
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.4

圧倒的今年ベスト。

画面が結構暗いので劇場で見たほうが良いよね。
フィンチャーでこんな笑ったのはじめてだった。
そう簡単に状況が変わらない事をわかったうえでの範囲で抵抗。
ファイト・クラブを経ての進
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(2023年製作の映画)

3.0

アウトレイジのときよりさらにスプラッタコントって感じが増している。。

どう受け止めたらよいのやら。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.4

見に来てた人らの半分以上は70年代版の前日譚でなくバートン版の前日談と思ってそう。(そうやって見ると、バートン版とは話噛み合わない。)
シャラメさん、こんなに歌上手かったんすね。

パディントンシリー
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

5.0

今更見て
めちゃめちゃ良かくて、ニコニコで帰宅。

会話シーンはとにかく眠いが
とにかくトム・クルーズが走る。
これだけで目が覚める。

あり得ないシーンの連続でアクションシーンの度に大笑いだった。
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

何と言っても、圧倒的なビジュアルがグイングイン動くのが楽しすぎる笑
曲はメトロブーミンだし。

もう社会人5年目なので本作の敵キャラクターの言い分(ポットでの新人が輪を乱すのはやめてくれってヤツ)がわ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

そろそろ公開終わるんでネタバレ含むです。
皆様方は、今作をどの様に見たのでしょうか。

当方、高校3年で1(チョイダサかつスタイリッシュでナイーブさを持ちつつ明るく軽快な部分とグッドミュージックのグッ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

駿の後悔と責務。これが本作のテーマ。

自身の過去作紅のブタのオマージュ、フェリーニの81/2っぽい感じ。など目配せもあるがそんな事はどうでも良いくらいに結構何時もの駿、何時ものジブリに思える部分もあ
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血煙高田の馬場(1937年製作の映画)

5.0

乾いた西部劇の風格すらもある傑作時代劇。
ここ数日で2回見てしまった。

走る、動き回る阪東妻三郎。
それを追いかけるカメラ。
それだけでこんなにも心が動くのかと。傑作がすぎる。

ヒドゥン(1987年製作の映画)

4.5

ヤバい。
超面白いエンタメ映画。

物体Xや寄生獣好きは死んでも見るべし。

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.6

初の清順。
日本にもこんなカオスなあらすじがあるのかないのかよくわからん映画に大金を出す余力があったのか。。なんて事を思ってwiki見るとちゃんと当時から予算取りは苦労したっぽい。そりゃそうだ。
飯を
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パラダイム(1987年製作の映画)

3.0

うーん、痒い所に手が届かない感。
抜群の傑作を作り出せるのを知ってしまってから見てしまった為に煮えきらない思いが。。

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.0

実はトリュフォーは昔に恋愛映画である恋のエチュードが自分には合わなかった為に本作もスルーしようかと思ったが、予告を見ると面白そうなので拝見。
普通に主人公はトリュフォーの分身的なポジションなのだろうか
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.4

いやー。本当によく撮れてるし、ケイト・ブランシェットは名演だし、文句の付け所のない怪作なんではないだろうか。

映画の舞台を企画段階ではベンチャー企業だっけが舞台だったけど、プロデューサーがクラッシッ
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透明人間(1992年製作の映画)

4.5

ヤバい。
名作。

透明人間になってしまったというベタなワンアイデアをここまでよく使い切ったなぁというアイデア全開のシーンの連発で全く飽きない。

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

マジでキツい。
シンウルトラマンよりキツい映画になるとは。

コウモリのくだりとハチオーグのところで一旦帰ろうかと思った。
マジでどこに面白さがあるんだよ。

アニメだと、ダイナミズムを描写させると最
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.0

感動して思わず2回目を見に行ってしまった。

原作既読。
宮城という絶妙なポジションのキャラがメインなのかー、どうなんのかなーって思ってたらOPのバースデー×鉛筆アニメーションで号泣。
少ない見せ場で
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

話の展開はまぁなんでもありなので。という感じ。
ミニチュア撮影で撮ってると思うとやはり異常な作品。かなり眼福な映画。

音楽がほぼ全編鳴っているのもあり、長尺なPV見ている感がないでもない。
林田球と
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.7

音の捕り方に命かけてる。
聞いててこんなに心地よいミット打ちの音がこれまであっただろうか。

主人公の特性上、感情が分かりづらいのだがそれを汲み取る周囲の人間、日記の朗読シーンはとにかく良い。

話の
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

もはや秀逸な韓国ノワール。

そのレベルの撮影、脚本。
不謹慎だけど、殺人描写が本当によく撮れてる。

バービー(2011年製作の映画)

3.5

救いねぇなぁ。
おじさんの携帯の着メロの曲、BLACKPINKのshutdown のサンプリング元で笑った。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.5

最初のラジオドラマのような語り口にずっこけそうになったが流石に面白い。

タイトル通り階段を上がるシーンがすこぶる良い。
しかし、余りにも救いがなさすぎるのではないだろうか。理解者のいない孤独な人が結
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ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.7

めちゃ面白かった。

SMにハマって前の自分には戻れなくなる主人公、画面の中で起こってる事は悲惨なのに何故か笑えてくる。

圧倒的な特殊造形のビジュアルセンス。

弥太郎笠(1960年製作の映画)

4.7

マキノの映画で見たかったもの全部乗。

チャンバラにおける群衆、踊りのシーンにおける群衆。
全部がエモーシャルで良かった。他の映画では中々得られないんだよ。。。

一人で踊る丘さとみ。2人で踊る丘さと
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.5

子供の目線での絶望みたいなのを、こんなに上手く撮った映画他にないのでは。

街が暗くなるだけでも、路頭に迷うくらいの絶望感あった。
反復させる演出上手いなぁ。

シンプルな映画なのに一回見ただけでは処
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.0

綺麗で、美しくとても丁寧に作られている映画くらいにしか思ってなかったけど、BD同封の解説を読むと、
当時の政権の崩壊しかけてる脆さを象徴させ巧みに批判している事がわかる。

結構言われているけど窓ガラ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

彼が撮った映画で過去一で良いのではないだろうか。

日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

4.0

健さん✕長門裕之の掛け合いは素晴らしいなぁ。

民衆のカットで始まり民衆のカットで終わる。

*追記
弊社の繁忙期の為に、この前やってたフィルム上映会に行けなかったのが辛すぎる。
夏に再上映してくれー
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