舞帝さんの映画レビュー・感想・評価

舞帝

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メメント(2000年製作の映画)

3.5

普段進んでサスペンスは観ないが、偶々リバイバルというタイミングで鑑賞。

BGMや独白などの演出がやや過剰ではあるが、時系列シャッフルに代表される演出は秀逸で、ある程度の高い完成度は示している。
スト
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マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

予告編で膨らんだ期待は泡となって弾けて消えた。
淡々とメリハリなく流れていく物語に見どころを見いだせず、何度か意識を手放す。
結局のところ小児性愛に目覚めた主人公と、介護依存(?)でやや外見もマニッシ
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ゴジラVSメカゴジラ(1993年製作の映画)

5.0

記憶のある限り初めて観た映画。今の自分を形成してくれた大切な作品の思い出として残す。

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.8

料理という題材をどこまでも真摯に丁寧に描いているな、というのが第一印象。
ほとんど舞台は切り替わらないし、淡々と進んでいくので退屈に感じる人もいるかも知れないが、自分は料理の過程も食事シーンも食い入る
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.4

ちょうど百年前の英国植民地の情景や、雄大なアフリカの風景が印象的。
人の営みに限れば戦後世界は均等になってどこも同じような生活になってしまったよな。豊かになったことの証左なのかもしれないが。

映画の
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

3.1

とんでもない環境で育っただけで、バビーは大きな子供に過ぎなかったのが最終的には救いになったな、という印象。
女性基準ではイケメン枠なのか分からないけど◯◯◯だけで解決していくようなシーンもあってそこは
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

謎解きミステリーでもスペクタクルな法廷ドラマでもなく、一つの事件をきっかけとする社会派ドラマ。
したがって序盤は退屈、開廷してから徐々に話が進み、夫婦の録音された会話の頃にはこちらも思わず前のめり。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

三時間が短く感じるし、誰が見ても損はない。
主義思想信条は個々人のものなので割愛。

個人的には、トルーマンのセリフが全て。

クラム(1994年製作の映画)

3.1

アメリカの著名な漫画家(絵師)らしいロバート・クラムに密着したドキュメンタリー。
正直彼のことも作品のことも一切知らなかったし、ドキュメンタリーということで過度な期待はせずに鑑賞。
そのためクリエイタ
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.7

予告編(特にナレーション)から、娯楽向けかと思いこんでいたが、序盤から青年期は社会派ドラマの様相を見せる。
欧州のヒップホップの実情は全くわからないが、祖国・移民・差別・宗教といったUSとは異なる土壌
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

2.5

二人が褌一丁で浜辺で二時間殴り合ったほうがまだ面白かった。
こういう映画を手放しで称賛できる成熟した人間にいつかなりたいもんですなぁ

オール・アイズ・オン・ミー(2017年製作の映画)

4.5

普段USのヒップホップを聴かない自分にとって名前しか知らない存在だった2PACの生涯を描いた作品。
まず単純に映画として面白い。ダレるところもなく、完成度の高いライブシーンも織り交ぜながら、彼の短すぎ
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RED SHOES/レッド・シューズ(2023年製作の映画)

3.2

挿入歌などの演出の味付けが濃く、俳優のセリフもやや棒感。
主人公に感情移入できなかったが、自分が登場人物たちと同世代であればもう少し楽しめたかも。
ただし最後の本番の演技と、指導者役の演技は良かった。
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.1

ユトランド半島の寒村の情景、豪華な晩餐はもちろん日々の質素な食事の様子、印象的なカットが多い。
あらすじを見聞きしたうえで鑑賞したが、良い意味で晩餐会にフォーカスを当てすぎずに、人々の暮らしと信仰、人
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アンダーグラウンド 4K デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

4.8

ここまで魂を揺さぶられる映画は久しぶりだった。この作品の素晴らしさをここで述べることは到底無理。いつか自分の中で整理できたらまとめたい。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

普段ミニシアターばかり通っているが、本作は大画面で音響にこだわったシアターで見て正解。
もともとリンチverのほうが好みだったが、part2まで通して見たことで、ヴィルヌーブverも満足のいく仕上がり
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セッション(2014年製作の映画)

4.2

音楽に限らず、勉強やスポーツで挫折した経験のある人間にとって、この作品は絶対に印象深いものになるはず。
才能も環境も経験も結果も愛情も二の次、ただ"やってやる"と自分自身に誓いを立てたことをどこまで突
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.7

オープニングシークエンスからスタイリッシュで「これから本当に宮廷伝記物語が始まるのか?」と思ったが、存外最後まで違和感なく駆け抜けられた。
前半は若きマリーの青春物語として、中盤は王子出産というプレッ
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

4.6

思ったよりもエンタメ要素が強く、特に序盤は面食らったが、中盤以降段々とリアリスティックな様相を見せる。
結末を見届けた後、日々しっかり生きなきゃなと思わせてくれた。

ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.1

冒頭のシーンがピークで中身はスフレ。若い頃に見ればまた違った感想だったかも。
鮮烈な白い下着、クラブでの陰影描写などカメラワークは凝っていて、音楽も良かった。雰囲気を楽しめたら面白く感じられそうだ。

テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

3.6

序盤のテルマにイライラしつつ、この二人だからこそ辿れた旅路と最後を想う。
純粋な比較はもちろんできないけど、最近見たばかりの「バニシング・ポイント」より楽しめた。
マイルドなアメリカン・ニューシネマと
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

5つの都市の夜をめぐるオムニバス作品。
30年以上前の夜の情景、街の息づかいに問答無用で引き込まれる。
車内の会話劇がメインとなるため、各々の俳優の挙動や仕草が映え、常に目が離せない。
いつ何時も街で
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

世相は違えど”正常な”人間になりたいと願い生きた主人公にどうしても自己を投影してしまい、同情してしまった。
己の生き方は自身で決めるのが肝心なんだろうな。
思わぬ掘り出し物だった。

演出や音響に時代
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.0

題材や話の展開は面白いが主人公のキャラ付けが好みに合わず

裸のランチ 4Kレストア版(1991年製作の映画)

4.0

何が良かったのかと人に尋ねられても返答に窮するが、なぜか心の深いところに刺さって忘れられない作品が誰しも一つ二つあると思う。自分にとってはまさにこれ。
一体何を見せられていたのだろうとしばし放心しスタ
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.5

圧倒的な映像美。脳に焼き付くショットの数々。この鮮烈な体験は劇場でのみ味わえる。

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.5

非血縁者が立ち入る隙のないマフィア社会における異端児の葛藤物語として見た。ウェットでもドライでもない不思議な人間関係が興味深い。

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