舞帝さんの映画レビュー・感想・評価

舞帝

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ポーラX(1999年製作の映画)

3.2

登場人物みんな生理的に無理という大変珍しい作品に遭遇。
35mmで見られたけれど、所々編集に違和感。ディレクターズカット版とかありそうだ。

あらすじと結末は論ずる気にもならない一方で、卓越したカメラ
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美しき仕事 4Kレストア版(1999年製作の映画)

2.6

美しき仕事って丁寧なアイロンがけのことですか?





…と思うぐらい自分には合わなかった。
僻地の外国人部隊という特殊な閉鎖環境における風変わりな主人公の回想録という懺悔を見させられ辟易。
映像の
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本日公休(2023年製作の映画)

4.0

(おそらく)人生初の台湾映画。





ベテラン理髪師の中年女性を主人公に、その子供や元婿、常連たちの人間模様を描く。
中盤にかけてはロードムービーの側面が、物語全般を通しては群像劇の様相を呈する。
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マルホランド・ドライブ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「ブルー・ベルベット」が思いの外自分に合わず、さりとて「DUNE」は結構好き。そんなデヴィッド・リンチ作品3作目。




今回リバイバル版ということで、10のヒントなるものを与えられた上での鑑賞。
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パリのちいさなオーケストラ(2022年製作の映画)

3.8

世界中で指揮者を務める女性はほんの一握り、そんな世界に飛び込んでいく主人公の物語。




アルジェリア?移民の両親のもとに育った双子の姉妹。晴れて念願のパリの音楽学校に転入するが、待っていたのは厳し
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ストレート・トゥ・ヘル:リターンズ(2010年製作の映画)

3.5

観る前「なんやこれ?」
鑑賞中「なんやこれ??」
観た後「なんやこれ???」





スラップスティック、グロテスク、バイオレンス、そしてナンセンスな謎の映画。
とにかく展開が早く最初は面食らったが
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.3

※デジタルリマスター版を鑑賞。
サイエンス・フィクションではなくスコシフシギな方のSF映画だった。





地球上での序章と宇宙ステーションにたどり着いてからの後半の二部構成。
前半の方がタルコフス
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

3.6

始めから最後まで噛み合わない男女の関係の無常さを考える。





チャイコフスキーが同性愛者であること、悪妻と呼ばれた存在がいたこと、ぐらいの予備知識で鑑賞。
まずアントニーナの愛しているという気持
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美食家ダリのレストラン(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

娯楽作品としてはそれなりに楽しめたが、だからこそ不満な点もちらほら。





フランコ政権末期の不安定な政情、カウンターカルチャーの描写はおそらく制作サイドの希望だろうが、あまり引き込まれず。これは
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きみの色(2024年製作の映画)

3.7

※昨今流行りのバンドもの、成長物語とは異なるテイストなので、そこは念頭に置くべきかと思う。

ポスターと予告編が好感触だったので気になっていたが、有名なスタッフによる作品らしいことを公開してから知った
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

時々、何を考える?



オレゴン州の辺鄙な港町で生まれ育った内向的な主人公フランの小さな成長。
希死念慮というよりも死という概念についての無邪気な関心を抱いている印象。
従って悲壮感はそこまでなく、
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夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

3.7

夏の終わりに何を願うか。




中南米、おそらくメキシコのある家族の一日を描く。
病床に伏す末弟の誕生日を祝う為に親戚や友人が皆集まってくるなか、一人娘のソルだけは、異なるものを見ている。
長姉は奇
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デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

3.2

※コンディションが悪くしっかりと楽しめなかったのでまたいつかリベンジしたい。




ワンカットで現実と過去(あるいは妄想?)の切り替えを表現する手法は洗練されていて、このぐらいの演出が自分は好み。
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季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

3.5

今年に入って様々なミニシアターで公開され、悉く予定が合わずもう無理かもと思ったが、なんとか劇場で観ることができた。



人間誰しも原風景というか、幼少期に人格を形成するうえで重大な役割を果たした体験
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モーターサイクル・ダイアリーズ(2004年製作の映画)

3.8

大昔、ヒューマントラスト有楽町?にて「チェ 28歳の革命」を見たのが懐かしい。大体の予備知識は備わった状態で鑑賞。




チェ・ゲバラといえば誰もが知る第三世界のシンボルの革命家であり、その肖像はサ
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ボレロ 永遠の旋律(2024年製作の映画)

3.2

ボレロよりもラヴェルという人物に興味があり鑑賞。




結果的にこれが裏目。
ラヴェルの自伝的な話を期待していたが、あくまで主題はボレロの完成にまつわる苦闘に様々な時系列のエピソードを絡めていく構成
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デビルクイーン(1974年製作の映画)

3.3

もみあげの濃いアル・グリーン似のギャングスタ?しかもゲイ?そしてポスターがイカしてるぜ!という感じで(?)鑑賞。




あまり物語の構成や展開には口を挟まず、流れと勢いと音楽に身を委ねて鑑賞するのが
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.5

パイソンズの面々が登場しないギリアム作品は初めて鑑賞するかも。




聖杯をめぐる物語はキリスト教圏、そしてギリアムお得意の題材だが、その真意が我々日本人にどこまで伝わっているのかも正直むずかしいと
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めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.1

村上春樹ファンでもなんでもなく、単純にポスターのインパクトに惹かれて鑑賞。





...カエルくんの出番少なすぎるだろ!!!

そもそも村上春樹の短編をいくつか再編集してアニメ化したものらしい。
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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

3.1

前作と続けての鑑賞。



前作は資料的価値や側面を感じたが、今作はそれが弱まってエンタメにより寄せてきている印象。
したがって合わない人間にはなかなか辛い。
登場人物たちも小粒になり、映画に対する情
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.2

若松孝二は「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」のみ大昔に鑑賞した程度の認知。



まず大前提として、自分は日本左翼及び学生運動の貧乏臭くしみったれた雰囲気が嫌い。
したがって若松プロの人々の心情には
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

3.2

ポスター(母国版)に一目惚れ。
イザベラ・ロッセリーニも立派なおばあちゃんだな〜



冒頭の電車内のシーンこそ引き込まれたが、序盤から中盤にかけては少々冗長で退屈。
夜の海辺でのイベント?あたりから
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ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン(2023年製作の映画)

3.5

予告編とフライヤーの情報で良さげだったので鑑賞。



幼少期のトラウマで吸血行為を忌避する女吸血鬼と希死念慮持ちの冴えない男子学生の交流を描く。
演出や作風は大衆向けに寄せてきている印象で、多少の出
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SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

3.0

テーマに惹かれて見たけれど………

大人びているという表現以上に達観し逞しい娘と、これまで全く姿を見せなかった父の絆の再生物語。
映像の撮り方がとにかく自分には合わず、目が回るコマ回しとブレまくるアン
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スモーク(1995年製作の映画)

3.0

掴みどころのない群像劇で、煙に巻かれたのは真実よりも自分の方だった。
テーマ性は分かるし内容に不満があるわけてもないが、今の自分には合わず。
いい話の域を出ず。10年ぐらい経ったらリベンジしたい。

フェラーリ(2023年製作の映画)

3.9

「フォードvsフェラーリ」にて"絶対王者"と称されたフェラーリ、そしてエンツォ自身に興味があり鑑賞。

自らもドライバー出身の叩き上げで、レースに勝つことを純粋に追い求めるエンツォ。
それは愛息の死の
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.3

あまり期待していなかったが、今年の新作の中では相当面白い作品だった。
70年代のテイストで描かれている一方、内容は現代向けで、そのギャップすらも味わい深い。
唯一の不満は夏に公開したこと。ぜひ冬にまた
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浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

不況下のフィンランドを舞台に、逆境にめげず生きる夫婦の姿を描く。

まずフィンランドという全く未知の異国の生活が細かいところまで興味深い。時期もおよそ四半世紀前ということで、カラーテレビがまだ珍しかっ
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オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター(2004年製作の映画)

3.3

誰もが名前ぐらいは聞いたことのある圧倒的なネームバリューの作品なので一度見てみたかった。

ゴリゴリのミュージカル作品で、かつ歌の中で登場人物の心情やら何やらを代弁させるスタイル。合わないと結構キツい
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.6

貧困と薬物に苦しむ主人公の再生と挫折の過程、その結末を描く。

正直、序盤の展開はトントン拍子すぎる。
風変わりな刑事と出会い、更生と経済的自立の手段と方法を学び、家庭からも脱出に成功。その最大の要因
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HOW TO BLOW UP(2022年製作の映画)

3.5

人種も出自も異なるが、環境保護の理想に燃える人々が結束して臨む直接行動を描く。

原題は「パイプラインの爆破方法」とでも言うべきなかなか大胆なもので、爆発物の制作から証拠隠滅、更に実行後のプランまで周
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

4.5

海外のアニメーション作品で一番のお気に入り。

フランス製らしいエスプリの効いた作風とクセの強い絵柄、軽妙洒脱でいてどこか退廃的な音楽。
好みは選ぶがハマる人にはとことんハマる。
色々なカットが夢に出
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緑の光線(1986年製作の映画)

2.5

ラスト20分を見るために、孤独に苛まれる一人の女の苦悶の休暇の様子を見させられるのはこちらも苦痛だった。
一人で過ごしたくないと言っておいて、周りの善意を無下にして”お高く止まっている”デルフィーヌ。
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.0

一度エリック・ロメール作品は見てみたかった。

...え?喜劇要素どこ?
主要登場人物6人、全員どうしようもない。(ポーリーヌはまだマシか)
序盤の恋愛観を語り合うシーンで意識が飛んだせいでもあるかも
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ティファニーで朝食を 4K(1961年製作の映画)

3.3

原作も含めて一度触れてみたかった作品。
「ローマの休日」から続いて鑑賞すると、その作風のギャップに正直驚かされた。
清純無垢なオードリーのイメージが一変、今作では自由奔放なプレイガールとして刹那的に生
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

3.7

正直予想以上に素晴らしかった。
ローマの街並みをフルに活用し、敗戦から10年ほどとは思えない美しいロケーションが冴える。
そこで暮らす人々の営みも陽気でポジティブに描かれていて嫌味がなく、全編通して爽
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