坂本安美さんの映画レビュー・感想・評価

坂本安美

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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

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恵比寿映像祭でまず『ワールド・ツアー』という三宅唱監督が山口のYCAMで制作し、山口、京都と巡回してきたインスタレーションを見る。三面のスクリーンに次々に映し出される画像を映画館のような暗闇ではなく、>>続きを読む

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

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ナチの恐怖を現在に呼び起こし、 それがさほど遠い過去のことではなく、そんなに遠い未来でもなく、ある意味、時間が入子状態になっているとさえいえる見事なドラマトゥルギー。それが、いくつかの街角、店、部屋、>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

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これはやはり大きなスクリーンで観るために作られたものだと思ったが、我が家のテレビ画面でその迫力を想像しながらなんとか気持ちを盛り上げた。最新技術によるその「迫力」は、見せ物としての迫力ではなく、クレア>>続きを読む

ひかりの歌(2017年製作の映画)

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いまを生きるため、いまを確認するため、人々や場所、ものと取る距離、角度。あるいは時として、少し勇気を出して、そこに触れ、そこに光を当て、それを愛で、それを歌い、そこを駆け抜ける。そうしたすべての行い、>>続きを読む

たそがれ酒場(1955年製作の映画)

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『アリスの恋』と引き続き、酒場と歌の映画。酒場という空間=セットだけで撮られていて、その空間、世界のなんとも豊かなこと、カメラがなんと自由に彼らの間を往来することか。鑑賞後はやはり大衆酒場に行きたくな>>続きを読む

アリスの恋(1974年製作の映画)

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大きなスクリーンで35で見れて、嬉しく、またいろんな意味で心かき乱され、ちょっとアブない状態になった。映画を作ることの喜びに満ちた作品でもあるな、と。クリス・クリストファーソン特集したい♡

略称・連続射殺魔(1975年製作の映画)

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足立正男は、上映後のトークで、撮っているうちにカメラの後ろで永山則夫の視線に自分たちがなっているような、それは錯覚、そんな思いで撮っていた、と述べていたが、永山が幼少期を過ごした掘建て小屋をとらえた最>>続きを読む

夜明け前の子どもたち(1968年製作の映画)

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『ぼくのなかの夜と朝』や『富士山観測所』も見れた。柳澤さんの映画を観ていると、ジョン・フォードの映画を思う。とにかく映っている人たちが、惚れてしまうほど生き生き、輝いているのだ。障害を持っている、とか>>続きを読む