ヘラルドスクエアさんの映画レビュー・感想・評価

ヘラルドスクエア

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チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.0

スタイリッシュな三角関係。
映像もかなりイケてます。
味付けでスポット的に流れるハードコアテクノがちょい時代を感じさせますが…なぜこうなったのか??
ナインインチネイルズなのに?

女王ゼンデイヤさん
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陪審員2番(2024年製作の映画)

3.0

監督の作品の中では硬派な部類。
ユーモアは全く排除してテンポ良く物語を進めて行きます。
エンタメ職人として年季の入った映画的ナラティブは流石で、至極単純なストーリーですが最後まで引き込まれます。
ただ
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憎いあンちくしょう(1962年製作の映画)

3.1

蔵原惟繕監督の大胆なアングルが冴え渡る、若者の生態&ロードムービー。
ヌーヴェルバーグ、特に『勝手にしやがれ』の影響をもろに受けたことを隠さない、若々しい作品です。
アバンからオープニングロールがめっ
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レッド・バージン(2024年製作の映画)

3.4

女性は弱い。でも弱さは強さなので…。
内面にある政治的人間と性的人間の対立を、個人的な視点で正面から描いた作品です。
今となってはほぼ無名と言える一人の女性の実話を掘り起こした意味は大きいと思います。
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.5

敬愛するデヴィッド リンチ監督の中でも一番好きな作品。
過激さとメッセージはいま見てもまったく色褪せていません。
当時は最先端中の最先端を突っ走っていたことに間違いありません。
映画人はもれなく憧れて
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

3.3

骨のあるマルチバース。
どのイフもそれぞれが深みのある人生を描いていて見ごたえがあります。
脚本・演出はシリアス、シニカルでありながらファンタジーでもあるという優れもの。
1989年ベルリンの壁崩壊が
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ワーキング・ガール(1988年製作の映画)

3.1

ど定番を見たい!ということで
このチョイス。

オープニングの自由の女神からテンション上げあげです!
バプリーなヘアスタイルも!
みんな上昇志向で夢のある日々でした…。
カーリー サイモンさんの主題歌
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.0

タイトルの通り。
こじらせ女性の生きざまをシニカルに描いた作品。意外と重い。

日本人の習俗や道徳観からすると、主人公の女性に共感するのにはなかなかハードルが高いです。まぁあまり「日本人」などと振りか
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

2.8

下北沢トリウッドで上映されて話題だった
ヨーロッパ企画のループ物。
ミニシアター界隈では絶賛だったので『カメラを止めるな』に続くかと、一瞬期待しました。

このノリは最高ですね〜。
身の回りの小ネタだ
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カジノ(1995年製作の映画)

5.0

『タクシードライバー』と双璧をなす
スコセッシ監督の最高傑作。

とにかくこの作品はメインキャスト3人のための映画です。
三者三様これぞ役者だ!という究極の演技。
名匠の切れ味のあるストーリーテリング
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あまろっく(2024年製作の映画)

1.8

参ったねこりゃ。
これってホントに劇場公開されたんですか??
三連休にゴロゴロしながらアマプラなら許せますね。面白く見ました。
ゆる〜くて、丁度いい。
まぁこれは映画というよりNHK朝ドラです。
ツッ
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ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.8

あれから24年ですか…遠い目。
名作は色褪せません。
『タイタニック』後のイケてる時期のレオさまが輝いています。
レオさまがゲームボーイしてたり、5色のiMacの設置されたインターネットカフェ(死語)
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あんのこと(2023年製作の映画)

3.3

最底辺のリアル。

入江悠監督はこういう作品も撮れるんですね。
ちょっとびっくりしました。これだけシリアスな路線は初めてですよね。
とてもリアリティのある演出でした。
手持ちで寄りを多用したカメラワー
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地上の星たち(2007年製作の映画)

2.5

非常に恵まれた小学生男子の話。
いじめられようが、先生に叱られようがちっとも意に関せずへこたれない自由奔放、わがままな男の子。
学習障害、ADHDだとしてもこの状況にあまり納得感は得られません。

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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.3

この監督デビュー作から、すでに練られていますね。
いろいろ深読みを許す奥行きのある構成。
家族の食卓で何度も繰り広げられる重層的な人間模様はかなりの出来です。
『寺内貫太郎一家』や『家族ゲーム』の食卓
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パリタクシー(2022年製作の映画)

2.6

タクシードライバーとおばあちゃんの人生の人情劇。
素敵やん。
コンパクトにまとまった気軽に見られる作品です。
さすがおフランス。こんなにおしゃれな景色ならタクシーを流しているだけで幸せです。
絶対に字
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.2

これぞデカダンス!
白黒映画はいいなぁ。
戦後の焼け跡がこんなにも映える作品はなかなかありません。
どのカットもおしゃれで美しい。
デザイナー和田誠監督のセンスが炸裂していますね。
戦後どさくさをヤケ
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すれ違い(2015年製作の映画)

3.6

ウクライナ美少女は罪深い。
ごっつう若くてぺっピンさん。おまけにスタイル抜群。
それが訳あり元売春婦なんだからタチが悪い。
なんだかんだみんな狂わされていきます。
金持ち夫婦も上から目線でいい気持ちに
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.7

なかなか神経衰弱な戦争ロードムービー。
心臓にはあまり良くない。
パラレルワールド(マルチバースか…)を、よくここまでリアリズムを追求した作品に仕上げたと思います。
合衆国が内戦状態ですが、何で戦争に
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波紋(2023年製作の映画)

4.0

荻上直子監督の最高傑作と言ってもいいです。
ここ何作かはストーリー性重視でしたが、本作はさらにストーリーが練られています。
日常に潜む不協和音や奇妙なズレを丁寧に積み上げて、監督の目指すひとつの到達点
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私というパズル(2020年製作の映画)

3.5

重厚で迫力の演出。
長回しの移動撮影しかり、アーティスティックショットの連続です。
ヴァネッサ カービーさんがまぁ凄いのなんのって。つくづく女優さんって大変なお仕事…。
迫力の大部分は彼女の功績でしょ
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

超大作。
万物事象の意味を無意味化して、観客を地獄の底に突き落とす。
いま自分が踏みしめているこの地面が本当に地面なのか。不条理劇が延々と続きます。
不快で不安で面白い。
世界の面白映像にホラーとスプ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

2.7

面白くて最後まで釘づけでしたが…実はよく意味が分からなかったです。
つまり家族の物語だったんですか。
撮りたい映画を撮る話ではなかったんですか。
それともお父さんの話だったのか。
どーでもいいような小
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.4

骨太な法廷劇。
とはいえ、むしろ夫婦が罵り合うジャンルの映画として見る方が納得できるかもしれません。
というのも、ミステリアスな展開をモヤる形でしか判決しなかったり、また判決後に思わせぶりなやりとりが
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

2.9

爽やかだけど悲しみの残る作品。
俳優さんたちの素朴な演技に好感度。
みんなピュアなのが良かったです。
韓国の田舎の風景が美しく撮れていたり、画面を構成する様々が、ストーリーにぴったりとハマりました。

ニライカナイからの手紙(2005年製作の映画)

2.5

手紙なだけに、特定郵便局が全面協力ですか。
郵便局マニアにはたまりません。??。

まあなんだか落ち着きがないというか
不安定なというか…撮影が好きではなかったです。ほぼ固定なしで手持ちのぐらぐら。そ
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

2.5

普通に面白い。
竹内結子さんRIP
ピクサー=ジョン ラセターさん臭がプンプン。
キャラクターに魅力が薄かったです。
いかにもアメリカンなキャラに感情移入するのはなかなか難しかった。
感情を具現化して
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ホームレス ある家族の選択(2020年製作の映画)

2.6

この出口が見えない感じがとても苦しいです。
韓国の現状、と人ごとにできない危機感が自分たちにもあります。
いやこれよりももっと悪い状況かもしれません。
レールに乗っているうちはとりあえず順調で平和です
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マチルダ(1996年製作の映画)

3.7

かなり面白い。
最初から最後まで釘付け。
さすがロアルド ダール原作に忠実なだけあって、奇妙で抱腹絶倒な世界観は見事に表現されています。
プロダクションデザインとカメラワークは秀逸。
ダニー デヴィー
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心のカルテ(2017年製作の映画)

2.6

拒食症を扱っているにしてはずいぶん綺麗でした。
エグいシーンはほとんどなく、お茶の間でも安心して見ることができます。
リリー コリンズさんは肉体改造も辞さない迫真の演技。
何か問題提起のようなものがあ
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縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

2.7

大きな歴史の中の、ほんの小さな個人的エピソードを上手に作品にしています。
とはいえこれ以上ない重いテーマ。
それを良心の作家マーク ハーマン監督が、決して重厚長大にならない語り口で、コンパクトにまとめ
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旅立ちの島唄 ~十五の春~(2013年製作の映画)

2.8

島の話いいですね〜。
問題を抱えながらも清々しいエンディングは青春映画の条件をしっかり満たしてくれています。
島唄を意外とちゃんと聴かせてくれました。
役者さんがみんな良かった!
三吉彩花さんもがんば
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.2

面白かった〜。
よくできてました。

目黒蓮さんが、なんとまぁかっこいいこと。
カッコつけてなんぼの役でしたね。
今田美桜さんはもちろんいいし。
ピュアで健気なイメージが彼女にはまり役でした。
蟲(原
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すべてはその朝始まった(2005年製作の映画)

2.8

よくできた火曜サスペンス劇場。
あ、ほめてますよ。
そのくらいに気楽に十分面白いです。

峰不二子ばりのジェニファー アニストンさんが美人局一味で奮闘します。
ところがこの美人局集団が間抜けもいいとこ
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ヘンリエッタに降る星(1995年製作の映画)

3.2

軽快なアメリカンドリームとノスタルジー。
予定調和な安心感がとってもいいです。
恐慌時代のテキサス州で一発当てようとして、夢が叶うという、そのまんまが楽しいです。
ネタバレでもなんでもなく、展開が分か
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