このレビューはネタバレを含みます
社会的不平等を構造的に再生産し続ける今日の資本主義に向けられた風刺映画。だが映画それ自体は類比的な構造をスリラーっぽく提示するのみで、批判も徹底されていない。ラストは文字通り『ドン・キホーテ』を食べた>>続きを読む
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やはり興味深いのは三島と芥の論戦。一見したところ、飄々とした態度の芥に軍配が挙がるように見えるが、彼の論理が破綻していることは(少なくとも現代の視点から見れば)明らかであり、そうした彼の態度こそが全共>>続きを読む
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幸一郎という存在は「憧れの東京」そのものであり、まさに東京タワーだった。
映像表現固有の記号的暗示が秀逸で、読み解きの楽しさがある。階段、指輪、傘、ビール、タクシー、東京タワー(と東京駅)などに注目し>>続きを読む
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「水槽の外でどれだけ苦しい思いをしたか......」
先生はそう言うけれども、水槽の内だって、いや水槽の内だからこそ苦しいときもある。
物語終盤、みどりと風太はそれぞれの「水槽」を辛うじて僅かに抜け出>>続きを読む
諸悪の根源はヘビみたいにわざとらしくフワフワ動くシッポだと思う。「マンゴジェリーとランペルティーザ」あたりから慣れてくるかも。