真面目にそれぞれがアホらしくて
まだ日本映画は捨てたもんじゃないなと笑った。
二階堂ふみがダントツにいい。
過酷な環境を家族を守るために生き抜く
10代の女性が主役とは思えないほど静かで骨太な作品。
驚いたのがリスを食べるシーン。
身が少ないけれど食べられるのか、、
辛い。とにかく直視が辛すぎた。
いつまでも頼りになると思っていた
両親の老い、中でも愛する母の認知症により
どこかへいってしまった母の面影とその介護をする
父親との関係と。
年老いた家族はなぜあれ>>続きを読む
圧倒的な美と死臭漂う甘美なグロテスク。
貧困でありながら誰も観たことがない
無限のアートを生み出し世界に投げかけた天才。
映画『ザ・セル(The Cell)』の石岡瑛子さんの
衣装かと思うほどイン>>続きを読む
ファシズムが溢れるパリから
マルセイユまで逃げ出したものの
一縷の望みは他人のビザで船に乗ること。
その日まで緊張しながら息をひそめて
生活するも、不思議な出会いが様々あり
気持ちの変化で決心が変わ>>続きを読む
仕事ばかりの娘を案じ、
彼女の住む街に訪れたものの
殺意がわくほどの(マジで)悪ふざけを
繰り返し行う父親。
結果、この親にしてこの娘ありな
感じだったけれど最初入りにくい作品だった。
脛に傷を持つクリスティアンが得た職は
大型スーパーマーケットの品出し係。
無駄口をたたかず自己開示をしないけれど
同僚たちはつかず離れずいい関係である。
それぞれが誰にも言えない事情をかかえ
それで>>続きを読む
当時のパリを包み隠さず
映し出したお洒落系な作品。
愛猫グリグリ、名前も可愛かったな。
主演のギャランス・クラヴェル、
サイン会に行ってみたらカヒミ・カリイぽくて
可愛かった。ずっとタバコ吸いながら>>続きを読む
久々のセドリック・クラピッシュ作品。
父が手塩にかけ大切に育てたワイン畑を
兄・妹・弟の三兄弟が引き継ぐか否か、
それまでの人生とこれからを考える物語。
ワイン醸造をめぐりそれぞれの思いや
苦労、>>続きを読む
実話。10代で身籠り、産んだはいいものの
その子を手放した後悔の念に押しつぶされる前に
行動にでた老女フィロミナ。
最後にどうしても愛するあの子に会いたくて。
結末が何とも言えない気持ちになるけれど>>続きを読む
不況により長年勤めあげた銀行から
あっさりと解雇され職を失い、
生活の為に妙齢の金持ちの女性たちを
たぶらかしては殺害する。
とうとう捕まるも、その様子は
ホッとしているようにも見えた。
決して肯>>続きを読む
貧しいながらも人を愛し
その人の為、身を粉にして働き
目の手術のために奮闘する。
そんなことは露知らず、
無事手術が成功した当の女性は
笑いの種にしていた相手の手に触れたとき
思い出した。この人だ、>>続きを読む
貧困層が多く住む地域の様々な犯罪と
それを取り巻く人々。
取り締まる側の警察官も
街の酷さに辟易しながらも淡々と
職務をこなし、自供させていく。
地味だけれども、どこにでもある
様子が逆に身近に感じら>>続きを読む
久々に観返してみたら
今のコロナの状況と符号しまくっていた。
サルによる血液で感染し、
スピード感ある走りをする
ゾンビっぽいものはえらく耳がよく、
走るための筋肉もあり健康そうだ。
驚くほど閑散>>続きを読む
それぞれ馬の乗りこなし方がかっこよかった。
イーサン・ホークとイ・ビョンホンの関係は
ご馳走レベルで良きものだった
因果応報。
片足を泥沼につっこんで
身動き取れない兄と弟、それぞれの配偶者。
そんな状況も金さえあれば、、と
強盗を計画するも、もともとヘタレな弟に
任せてもいいことはなかった。
抜け出せるはず>>続きを読む
英雄として死んだ父の最後の真相を知るため
ある土地に降り立った息子。
かつての父の愛人、親友たち、そして銅像。
反ファシスト活動とこの悲劇を消して風化させない
複雑な思いが絡み合うことを知るまで、視>>続きを読む
主要の登場人物は数名、わずか2部屋。
電話ではじまり電話で終わる。
翌日自身の事件の釈明をする必要があるのに
罪の意識が根底にあり、電話の向こうの
人物に肩入れし懸命に救出しようとする。
上映中画>>続きを読む
頑ななまでに頑固を押し通した父と、
それらに振り回されながら
なんとか形を保っていた家族。
それもこれも誇りに思う自分の仕事と
愛する家族を守るためだった。
時代に変化の兆しが見え始め
家族それぞ>>続きを読む
随分昔に観ていたけれど、改めて
鑑賞したところこれほどまでに
宗教色の強い作品とは気づかなかった。
イエス・キリストが誕生し、東方の三博士が
乳香、没薬、黄金を贈り物をして救世主を
称えた話からはじま>>続きを読む
実際にパートナーである
ポール・ダノ&ゾーイ・カザンの
とびきりキュートで愛が溢れている作品。
ほんと好き。
一目でお互い好意を持ち、順調に未来へ
進みたかったのに阻むのはパキスタンに
ルーツを持つ男性クメイルの意識だった。
親密な関係に単なる及び腰ではなく、
宗教を含む家族の問題は長年伝統として
深く考え>>続きを読む
最初から最後まで美しい色合いと構図だった。
特に印象に残ったのは銀杏のような葉の黄色と
誠実なイメージの青。ともに補色のような関係は
彼ら自身を象徴するようだった。
圧倒的白人による支配がまかり通る>>続きを読む
洗練された美しいドレスを紡ぎ出す
繊細な指(そのわりに指先は血や皮むけがあり
とことん苦労しているのもわかる)で
数々の女性を魅了してきたレイノルズ。
あるとき知り合ったおぼこいウエイトレスに
何か>>続きを読む
「1984」なみに、富を持つものであり
管理する側のビッグブラザーと、労働者で
管理される側の末端の人間を見事に皮肉った
極上の風刺作品。
コスト優先で人をただの労働者としか
認識していない資本主義>>続きを読む
どいつもこいつも金の魔力に浮かされた
勢いのある最高のブラックコメディ。
登場人物が口を開くたび
面白いように二転三転するから
飽きることなく食いついて観てられる。
それぞれのカットもユニークだし>>続きを読む
かつて武術で名を馳せた男と
復習を含め、今一度戦う必要があると思う男。
ドニーさんがいつもカッコイイから良し。
今もよく耳にする聖職者たちによる
少年への性虐待を軸に、その被害にあった
男性が消えない過去の思いに苦悩する。
ある時加害者である張本人の司祭に
再会し、、となるからぶちのめすのかと
思ったら彼が相>>続きを読む
実在の人物、数学者で哲学者でもある
天文学者ヒュパティアの人生。
ヒュパティアを演じるレイチェル・ワイズの
芯の強さと目の輝きが素晴らしい。
博識で聡明な「女性」であったため
差別を受け、様々な努>>続きを読む
自分の息子のように人形を可愛がり
そのベビーシッターを雇うヤバめな老夫婦。
オカルトにいきそうだけど
まさかそこか、な内容だった。
夫妻も結局は持て余していたのか、、
家も人も全体が不気味でよかった>>続きを読む
これぞ不朽の名作。
広大な土地タラを背景に
忍び寄る南北戦争の影、それに
巻き込まれる人々。
その中で巡り合いすれ違う愛。
何度でも繰り返し見るほど好き。
スカーレットの気丈な美しさも
メラニー>>続きを読む
最初は神経質なソーヤー(クレア・フォイ)が
どこかおかしくて強制入院させられたのかと
思っていたら、病院による保険詐欺がまかり通り
あげくにストーカーが勤務しているときたもんだ。
自分のことを誰も信>>続きを読む
女性だってセクシーな男性たちを見て
きゃあきゃあいいたい!ってことで
にや付きながら自宅で鑑賞したけど、
映画館だったらもっと盛り上がったかもな~
まさかの二人がノリノリで楽しんで
演じている姿はなんだか良かったな。
いろいろな人がそれぞれ得意なことで活躍して
世界は明るく回っているんだな~と実感する。
青函トンネル開通までの
数ある困難と現実の流れ。
それぞれが抑えた演技で
良い作品だった。