Cinemanさんの映画レビュー・感想・評価

Cineman

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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.2

もう一つの自分(オルター・エゴ)は、現代の時代精神(ツァイトガイスト)なのか?

いやあ、とっつきにくい!
原作ありきで完璧なる調和で撮られた『哀れなるものたち』がある意味ランティモス映画の優等生だっ
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メロディー・タイム(1948年製作の映画)

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2022.6.3
ディズニーのこの作品、メインになるドナルドの幕はサンバがテーマで、ラテンアメリカの好ましさ全開。
これは、チキータバナナにも見られたように、この年代のラテンアメリカへの善隣外交のイメ
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失われた地平線(1973年製作の映画)

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2021.11.13
・もともと反戦映画だったのだなあ
・ラマに帰依すると思いきや、やはりそこは、高僧が実は神父であった設定を持ち込んで、勝手にfatherつまりキリスト教世界の理想郷にすることで信仰
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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この女性の語りの男性版があるとしたら、ユアンマクレガー
冒頭を見てすぐ、マイク・ミルズは、この監督の作風に影響されてると思った。
そして、これ、プランb作品なのね!ブラピのイメージが強いので、200
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グリズリーマン(2005年製作の映画)

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ラストの監督のナレーション。

“私たちは彼の映像に我々の内面と自然を見た。”

普通だと、こういう総括は蛇足に思えてしまうけど、見るほどにしっくりくる。
彼の行動に現れた内面性。
彼の映像を通して見
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AND JUST LIKE THAT... / ザ・ドキュメンタリー(2022年製作の映画)

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ドラマ作品で、ここまで細部を詰められる余裕と方針に感動。

繊細であり、かつそれを実現するまでにかかるお金と労力、時間がきっちりかかってる。
ファッションなんか特にわかりやすいけど。

それはマスター
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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この映画を初めて見たのは高校生の頃で。
映画館で見るのは初めて。
これは映画館で見てこそ細部と同時に、作品の全容が見えてくる映画だった。

記憶よりカット数が多くテンポも早い。これでは情感の蓄積がない
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本日公休(2023年製作の映画)

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自営業の主人公の休業日に起きる出来事を描くコンセプトは日本映画「本日休診」(1952)を思わせる。

ヒドゥン(1987年製作の映画)

3.2

これが究極の愛でなくて何でしょう‼︎

この世のものでないと一目で信じさせるカイルの神々しさよ...
一歩間違えると不気味になりそうなんだけど、そこは彼の造形美と柔らかい神々しさが..

この頃のカイ
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ライリーの初デート?(2015年製作の映画)

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ライリーの初デートっていうより、パパとママのラブラブについての話w

最後のパパとママのキスの脳内が1番ティーンの恋人っぽかったよw

当たり前だけど世代が降って、パパとママの服装がより今日っぽいのに
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ショーガール(1995年製作の映画)

3.0

ラズベリー賞までとって下品だ下品だと言われたらしいけど..
これ、すごく評価できる作品だと思いました。
意外にシスターフッドに向き合ってる気がする。

最近の作品でいうと、HBOドラマDEUSに近いか
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旅するジーンズと19歳の旅立ち(2008年製作の映画)

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こういうのは観る時期が肝心で。

開放的な気分の夏休みに向いてる。

Y2Kの懐かしさもある。

バウンティー・ハンター(2010年製作の映画)

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まさかのジェラルド・バトラー初見の一本。
熊さん化したバトラーです。

なんか設定はぶっ飛んでるけど、意外に細部は詰めて理屈が合うようになってる、みたいな不思議なアンバランスがある作品。

このバトラ
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なんちゃって家族(2013年製作の映画)

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結局なんだかんだ見ちゃうんだけど..

ジェニファーたち女性陣のキャラと設定が薄い‼︎
巻き込まれ型よか、もっと全員癖強いのがみたいなー
これだと麻薬取締局夫婦の方が圧倒的にキャラガ勝ちだなー

サダ
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フレンズ:ザ・リユニオン(2021年製作の映画)

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嬉し懐かしなはずのリユニオンだったけど、マシューが亡くなって...そしてガンターも亡くなって...
もうこのリユニオンからの年月も感じて..
しかも今度は絶対に6人一緒には戻れない時間の経過で...涙
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流麻溝十五号(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映画としての完成度の高さ。

🌟ちょっとメロドラマ感はあるが、東アジアの映画の中では押さえ気味に描かれた方ではないかな。
ナチスの独裁に関する映画たちと比較すると、台湾の場合まだ描けるようになった時代
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

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ゾンビ映画自体がそうだけど、ゾンビの発生をよそにだいぶ呑気に暮らしてるところとか、離れて暮らしてる家族はどうしよ??一緒に住んでる感染者の隔離は??とか、やっぱりリアルにコロナ思い出すよなあ。

Miller's Girl(原題)(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これは恋愛映画のオールタイムベストに入るかも!

あー女性監督の作品だろうな、これは!と見ながら思ってた。
やっぱり監督脚本共に女性。

レミニセンスとかthe OAとか、マッドメンとか...女性監督
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

うーこれはドラマ形式でもっとじっくり見たかったかも‼︎

役者さんたちは非常に上手いので、感情や関係に変化はちゃんと伝わってくるんだけど、ドラマ形式だったらもっとエピソード挟み込んで厚み出せたよね..
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カサブランカ(1942年製作の映画)

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奇しくも、織姫牽牛が再会する七夕に...

悲恋ものという触れ込みが強かったせいか、観て見たら割と爽快ラストでびっくり。
当時のこの映画の制作主旨からしたら終わり方が悲しいまんまでは困るわけだけど、シ
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セックス・アンド・ザ・シティ2(2010年製作の映画)

3.0

キャリーたちの物語としては楽しめた!
いつもと違って、舞台がド派手な分、話がキャリーとシャーロットに偏った気もしたけど..

でもキャリーの部屋が最後にみんなの「必要の部屋」として開かれる展開はさすが
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

いやー久しぶりに気持ちのいい作品を観ました。
サイドウェイが大好きなので、アレクサンダー・ペイン✖️ポール・ジアマッティということで楽しみでした。
女性の描き方がうまくなりましたねー。

全寮制の居残
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お!バカんす家族(2015年製作の映画)

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どこかで見た?と思ったら、ジェームズくんはジェムストーン家シリーズの長男家長男!
彼自身のイメージは朴訥少年なのに、それだけに?おばか家族に放り込まれがちなのか?笑

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

今回のMVPはクリヘム演じるディメンタス将軍。

圧倒的迫力の映像は健在だけど、心なしか物語は道徳の教科書とか...小説みたいになっちゃった?? チャプター分けのせいかな..

こちらをみて再認識した
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彼女のアリバイ(1985年製作の映画)

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トムセレックが可愛い笑
作家なんだけど、当時出たばかりのパソコンで一生懸命両手人差し指だけでタイプしてるのとか笑 あの大きな体で笑

と言うか、この内容トムじゃなかったら今時見てられない。
例の如くこ
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関心領域(2023年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

物語を描き切らずに終わったのが非常に残念な作品。

物語の効能の一つは、「見えなかった角度」、大きな物語では語られなかった人々を視覚を描き出すことだと思う。
ではこの作品、それができていたのかというと
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31年目の夫婦げんか(2012年製作の映画)

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Bossのおじさんで(?)無口でスルメみたいに噛むほど味出る渋爺のトミーと、マンマミーアのポップで明るいお母さんというイメージが強かったメリル。

大物同士のタッグが災いして、なんというか...よくい
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タマラ・ドゥルー〜恋のさや当て〜(2010年製作の映画)

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中学生二人組が1番いい味出してた。
小説家要素は要らなかったかな。

ジェマを以てしても一向に伝わってこないタマラの魅力...
ファザコン気味にならざるを得なかった過去はまだしも、現在のタマラの人物像
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フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

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キリアン髭似合わないなー笑

CIA役で綺麗なアメリカ英語のキリアンを直前に観てたのでギャップが良き。

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“Never put a faith in men, put a faith in yourself”

これに尽きる映画。完成度の高いサスペンス。そして女が熟した人格を持った一人間としてサスペンスの
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

2.0

特異設定の世界観だけに、これを映画一本で終わらせるためにだいぶ展開先行になってしまったかな。
ゲームの進行の仕方のよう。

いっそショートフィルムかドラマでやった方が良さそう。
そういう意味でポテンシ
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.7

これほどレッドローズ🥀が効果的だった映画って他に知らない。

いやあー、こんなに映画にぐさっとやられたのはいつぶりだろう...

ストーリーの展開とか、台詞だけだったら...それこそシナリオだけ読んで
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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LGBTQに関して「理解増進法」なんてものが通ってしまう国でこれをどうみたらいいのか。

ラブレター/誰かが私に恋してる?(1999年製作の映画)

2.3

髭なしで不憫なトムセレック。
そんな時でもやっぱり彼は人間できてる役。

「人間でいることを責めろっていうの?」はよかった。
ちびっこの双子ちゃんといるところもっとみたかった〜

でも残念ながら、あま
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大いなる遺産(1998年製作の映画)

2.0

あーキュアロンか..どうしちゃったのキュアロンな作品。
彼の作風であるノスタルジーが悪目立ちしたとでもいうか。

翻弄されるイーサンは相変わらず適役だけど、田舎ボーイにしてはNYがしっくり来すぎるw
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