“ドライヤー以降、映画は奇跡を起こさない”というセリフに込められた、映画への期待と諦念。
フィルム映画、テレビドキュメンタリー等と劇中劇が頻出し、メディアの移り変わりが丁寧に描かれる。
ミツバチのさ>>続きを読む
鑑賞後振り返ってみると、高峰秀子演じる主人公圭子が手にしようともがいたものは、何一つ得られていないことに気づく。
自分の店、幸せな家庭、金銭的成功…
圭子は雇われの身から独立するため、資金集めをす>>続きを読む
事前にNHKの映像の世紀バタフライエフェクトのオッペンハイマー回を見てから鑑賞することを推奨。特に説明もなく歴史に名を残した科学者たちが登場するため、知識があるとより深く楽しめる内容となっている。>>続きを読む
溥儀の映画的人生。
全てのセリフが英語で進むなど現在の倫理観には合わない演出も多々あるが、数と予算の暴力が心地よい作品。激動の中国史を素晴らしい音楽と共に楽しめる。
レスリーチャンの名演。
鑑賞直後は特に良い映画を見たという気もしなかったのに、数時間後からじわじわと凄いものを見たと圧倒されていく、映画ならではの特異な経験をした。中国激動の時代に振り回された、京劇役>>続きを読む
アニメ映画の域を越え、映画芸術にアニメという手法で挑んだ作品、というのが第一印象。
フェリーニやゴダールなどいわゆる”難解な”映画をよく見る観客はスルリと見れる作品だが、
今までのジブリ作品にあった心>>続きを読む
よくも悪くも予定調和的。
「人類全体が危機に陥る」という大前提があった分、教育的視点が強調されているようで残念だった。
映像や音響の美しさは卓越しているものがあったし、人文知へのリスペクトは近年稀に見>>続きを読む