ねぎさんの映画レビュー・感想・評価

ねぎ

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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

甲高い声でお馴染みの目玉の親父の若かりし頃の話。

ひぐらしの声、青い里山、閉鎖された集落、朱い鳥居、冒頭から金田一のような世界観に一気に引き込まれます。

独特のやんわりしたタッチのアニメーションで
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

カオス🤯

マルチバース(多元宇宙)とは、選択の度に生きる宇宙が分岐していき、知覚できる現実は、生きている現実だけというもの。

無限に分岐した宇宙に生きる別の「私」を同時に知覚できるという難解で哲学
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Winny(2023年製作の映画)

3.8

winny開発者、金子勇の人物像に迫る作品。
この手の天才は得てして無垢である。

“暇なんでfreenetみたいだけど2chネラー向きのファイル共有ソフトつーのを作ってみるわ。もちろんWindows
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スマイル(2022年製作の映画)

4.0

パーカー・フィン監督のセンスが随所に光る怪作。

ミイラ取りがミイラになる様に、精神病院カウンセラーの主人公が、あるきっかけで落ちていく。

“不快になる不気味な笑顔”という不条理をシンプルなホラーに
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

「諦める」という言葉の語源は、「明らか見極める」だという。

では何を明らかにするのか?

不可能であるという事を徹底的に証明し、その理由を明らかにする、という事。

ワトニーはとにかく諦めなかった。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

嘘をつかない事。
好きな人に愛を伝える事。

All You Need Is Love

シンプルだけど、これが全てなんだな。

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

原作のファンだったので鑑賞。
狂児役は、もっと背が高くて、目元がセクシーなオダギリジョーや竹内涼真っぽい俳優をイメージを想像していましたが、緩急をつける演技力で綾野剛が見事に演じ切っていて良かったです
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GONIN(1995年製作の映画)

3.6

想像以上に狂気じみている。
血とゲイと銃弾。
そして、ちあきなおみの曲が心地いい。

顔に差し込む眩しい光りが、男達の狂気を巧く表現していて印象的だった。

ファウスト(1994年製作の映画)

-

便利な時代になりました。

まだ動画配信サービスが普及されるずっと前に、何かの雑誌でこの映画の存在を知り、それ以来ずっと観たくて観たくて、片っ端から蔦屋を巡り探し回りましたが、結局見つけられませんでし
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

とても興味深い映画だった。
思考回路に程よい刺激とストレスがかかる内容だった。

私たち日本人は母国語として日本語を使い、夢も日本語で見る。
アメリカ人は英語を使い英語で夢を見る。

言語的相対論を説
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

2時間弱で見られるサスペンス
スリリングで展開も早く解りやすいので、気分転換にちょうど良かったです

以下ネタバレです⚠️

催眠術で沼に沈んでいく描写が何とも上手く映像で表現されていてゾッとしました
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.2

原作から大好きな大阪編
ひっかけ橋で荒れ狂う天狗の迫力、岡八郎のスーツなど忠実再現で興奮

クサイクサイと不気味な台詞を発する、般若とオカメの2人組も見たかった

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

バタフライ効果というものがある。
「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与える」というもの。

この映画では未知のエネルギー生成機を作動させることによって、偶発的に並行世界へ
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.8

テンポよく進むし1時間半でサクッと見れる。
限られたセットと登場人物で、濃厚なストーリー展開。
短いながらも起承転結がしっかりしているし、キャラ立ても良い。

平日仕事終わりに見るにはこれ位の尺が丁度
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クローバーフィールド/HAKAISHA(2008年製作の映画)

4.2

臨場感MAX!

NY市街地。両脇には崩れたビル、炎と黒煙の中現れた米軍。慌てて車の影に身を隠す。
真横で次々と行われる米軍のロケット砲。
戦車攻撃、頭上を掠める戦闘機の高音。

1人称でこんなに面白
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

サイコパスな彼の癖は、、
好きな人の生爪を剥がして収集すること。

人を意のままに操るという特殊な才能に恵まれたが故に、暴力的でサディスティックな彼の病は増幅していく。

監督は孤狼の血の白石和彌監督
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

2.0

個人的には心霊が〜とか、怨念が〜とか、が解決の糸口になるものが好きではないので。

予知夢や、怨念、心霊現象など映画の世界だけに留めて置けばよいが、テレビの某企画で自称霊能者と言われる人が、行方不明の
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.9

壮絶。

生き物が住む場所ではない無慈悲な雪山には、
神もいない。

劇中で触れられていた通り、極限の中生きる事を選んだ者には間違いなく神が宿っていただろう。

山を越える事を信じ、歩き続けた救助隊2
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

SF作品の金字塔「トゥルーマン・ショー」を再視聴

初めて見たのは高校生の時。
近所のTSUTAYAでVHSを借りて見ました。

当たり前の日常が崩れた感覚。
もしかしたらこの世はハリボテなのかも知れ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

頻繁に起こる高齢者による自動車事故。
投票率多数派の高齢者層受けのいい政策。
高額な高齢者の延命治療費と保険料。
プライマリーバンスの悪化。
私達の日々の生活で、高齢者に対するネガティブな感情は間違い
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ラン・ラビット・ラン(2023年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

罪悪感、トラウマを抱えた母親が狂って行く映画。
娘の年齢がトリガーとなって、封印された過去の記憶が、現実を侵食し歪めていく。

これ系の映画は、主観が幻覚混じりなので理屈に合わない所が気持ち悪い。
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

久々にパルプフィクションのオープニング曲を聴きたい衝動に駆られて20数年ぶりに視聴

アメリカンカフェ、狂気たっぷりのハニーバニーがテーブルの上に飛び乗り、銃を構えるシーン。
流れてくるオープニング曲
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.9

フットボール場
無垢な少年の奏でる国歌独唱に人々は息を呑み静まり返る

少年の歌声が美しく響き渡る中、街中に仕掛けられた爆弾が一斉に火を吹いた

生き埋めになる数千の警察官

美しさと残忍さの対比が刹
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.8

“空と君とのあいだには今日も冷たい雨が降る”
“君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる”

中島みゆきの有名なフレーズ

とにかく見応えのある映画だった。
バットマン3部作の2作目
前作バットマンビギ
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

2.3

バットマン誕生の生い立ちなどを丁寧に説明した3部作の1作目。

貧困と混沌に渦巻くゴッサムシティ
夜を駆ける漆黒のバットモービル
黒い鎧を纏ったダークナイト

ビギンズなので、あれこれ詰め込まなければ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

2.9

折目正しい様式美が漂う殺し屋が、イレギュラーなミスを犯す

もっと常人場離れした殺し屋を期待してしまった

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

5点じゃ足りない
狂気、狂気、狂気、狂気、狂気の傑作

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

これはすごい

1973年にこんな凄まじいアニメが存在したなんて。
まず、異世界に対するイマジネーション力がすごい。睡眠の代わりに瞑想が必要な青い肌の巨大な異星人。生態系もかなりユニークで並の発想では
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