Arimaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

ビー玉や乾電池、安全ピン等は喉越しが良さそうだ。また、喉元を通る苦しさを超えて、異物が体内にあると自覚しながら過ごすのはどれだけ心躍るだろう。以外にも共感値が高い。
人間が成長する過程で、いつから「自
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.0

子供の好奇心が事件の核心に迫ってゆく様なストーリーは大好物だし、その過程で懐かしいガジェットの登場が散りばめられていて、その度に涙が出た。
ゴーストをバスターする話なのに、バスターズのメンバーがゴース
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イーグル vs シャーク(2007年製作の映画)

4.5

オタクってやつは何時だってそうなんだ。
自己愛が強くて、何でも周りのせいにして、他者の愛情を受け止めず鬱憤発散の道具にする。それって俺じゃん?
ステレオタイプな滑稽なオタク像よりもう一歩踏み込んでいて
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.0

最低限の情報と登場人物でコンパクトにまとまっているので観易い。
ヴェノムが可愛い。最後の最後までダンに悪態を吐く所も、素直さが全面に出ていて微笑ましかった。

スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

劇中音楽が気になったので調べてみると、ハワード・ショアという映画音楽の巨匠だった。スキャナーズ以降のクローネンバーグ作品に多数関わっているそう。
ラスト、体内の圧力で血管破裂、内蔵破裂、ためてためて〜
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

AIが自己成長して自我を持つなんて話はよくあるSF界隈だけど、オープンワールドのモブキャラクターが主役のものは初めて観た。
自我を持ったAIを巡る開発者達の闘い、恋愛、一般プレイヤー等の現実と仮想空間
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.0

戦士の怒りではなく、父親としての怒りが振り切れるランボー。ハチマキを巻かないのは戦場から心が離れた証しだろうか。
エンドロールが最大の見せ場となったのがちょっと残念。

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

4.0

part1〜3までに登場した、一騎当千の英雄ランボーは出てこない。現実にそんな兵士は居らず、内紛はまだ続いているからだ。
難民はタイに溢れ、支援も十分でない現実は続いているからだ。
戦争のむごさの流布
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

4.0

ロシア要塞に侵入、牢獄を目指しながら爆弾を仕掛ける場面はさながらメタルギアソリッドの様でワクワクする。
怒りというポイントでは、前作の方が共感出来た。今作は、殺す為に怒っているように見えてしまった。
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

4.0

記憶の中に強く残っているのは今作のランボー。
昨今の作品と違って、発射から着弾までのレスポンスが速い速い。人の命が軽い軽い。爽快な作品。
ラストの乱射は口の曲がり方含めて真似してしまう事必至。

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

軍のジャケットが似合いすぎる若いスタローン。
保安官にムカついて自ら街を戦場に変えてゆくストーリーは破茶滅茶だけれど、ラスト、ランボーの悲痛の叫びを観ると良い映画感に包まれてしまう。

はちどり(2018年製作の映画)

4.0

 中学生だったら多くの人が経験する出来事が次々と起こる。大人になった我々が改めてそれを眺めてみると、子供が受け止めるにはあまりに不可解、理不尽であると気付く。大人はそれを忘れてはいけないし、その点で、>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

4.0

 事前に小説は読んでいた。
 脚本は原作に忠実だった。だからこそ疑問が残ったと思う。「何がいいたいの?」「ラストの意味は?」小説の後書きでその辺りの事も触れているのだけれど、小説でも同じ疑問が持たれて
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

 アンディ・サムバーグが好きだ。あんな風に笑ってみたい。
 同じ朝を繰り返す2人を見て気付いた。自分と変わらないという事実に。カレンダーは捲れてゆけど、日々はタイムリーパーの様に繰り返す。誰しもがダイ
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ストーリーを語ると陳腐になる映画の1つ。共感を促す作品ではない。
 これは女性の映画だ。一目惚れの女を追いかける為に、様々女性と関わりながら謎を追い、行き着いた先は女性に囲まれて死にたい金持ちだった
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

 登場人物の行動原理が利己的、且つ純粋である事で感情移入させなかったが、俯瞰的に2家族を見られたのでプラスに働いた。
 格差と分断を描いたと云えば簡潔の様だが、ドキュメンタリーには撮れない皮肉とユーモ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

 エンターテインメントとは言い難き残虐さはホラー映画と遜色ない。加えて、実話の様な設定で語られるので日本人としては余計に怖い。
 原作3部作の1部と2部の間に当る話だそう。前作より映画っぽくぶっ飛んだ
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.5

 恋人2人が「同じ所にいない。」と相互理解するまでの過程を、丁寧に時間を掛けて描く。これは、仕事、家族、性の問題を通して、己の立場を明確にしていく事と同義である。
 全てを乗り越えた後ロランスは問う。
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

 銃による凶行シーンは臨場感と緊張感があり目が離せない。クロスカッティングは、同時刻に凝縮された複数の感情を顕す際に有効。
 ヴィルヌーブ作品を観終わって(そんな観てないけど)何時も思うのは、「描くか
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ブリーダー(1999年製作の映画)

4.0

 男4人、女2人。
 ありがちな展開の中に、ドキッとさせる心理描写がたくさんある。
 主役とほぼ関係の無い所で主体となる事件が起こるも、あくまでレニーが主役である。
 教会まで来て葬式から逃げるレニー
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ロープ(1948年製作の映画)

4.0

 定期的に観たくなるのはヒッチコック作品故か、サスペンスの普遍的魅力か。
 キッチンの引き出しにロープを仕舞う殺人者。その姿は、揺れるスイングドアの向こう側にほんの一瞬しか認められないが脳裏に焼き付く
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

4.0

 優しさと厳しさの混在する映画。人生そのもの。タイトルに偽りなし。
 クレメンスの魔法は、ジョージの歩んだ足跡が悲しみだけでない事を短時間で劇的に解からせる賢い演出。

モンスターズ/地球外生命体(2010年製作の映画)

4.0

ここから4年でGODZILLA、6年でローグ・ワン。
豊かな表情とリアリティ。
トランプ政権以降においては、当時と対外評価が大きく変わりそうではある。

ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.0

メタが沢山散りばめられている様なのは、アポ毎に変わる撮り方、音楽で解ってゆく。
カメラ、目、自他。

ラブレス(2017年製作の映画)

4.5

ゆっくりと、現実味を持って向けられたカメラが登場人物全てに平等。
鑑賞後にそのレンズが自分に向いている事に気付く。