ゆさんの映画レビュー・感想・評価

ゆ

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The Red and the White(英題)(1967年製作の映画)

4.5

立派な身なりをした男性達と、ワイルドオーガニックな身なりをした男性達が武器を使って殺し合っている。女性と馬は闘いから排除されていた。
たまに流れる音楽、唄
感情移入できなくなるくらい完成された構図
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Sparkling Winds(英題)(1969年製作の映画)

4.2

馬車馬のように踊り続ける若者たち
紙のとんがり帽
「形式は楽だ」

めちゃめちゃ寝てしまったけど、会話のシーンが深くて、またしっかり鑑賞し直したい。ラストの長回しがすごく美しかった

My Way Home(英題)(1965年製作の映画)

4.1

ミルク農場で真っ白なフワフワの旨そうなものに貪りついていた。
発光しているような牛の群
石膏の女神とダンス

踏んだり蹴ったりのラスト

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.0

「あなたの音楽に打ちのめされてここにいる」
気だるくて色気がすごい。心を許して人と時を共にすること、夢中になって物を作ること、やりたいことを純粋に突き詰めること。最後のフォークフェスでのエレキギターの
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Loulou(1980年製作の映画)

4.3

生命力と解放感すごい
責任から逃れて精一杯楽しむ無敵の人たちの光と影、疾走と哀愁。
ネリーのブロンドの髪ととルルのアッシュブラウンの髪が枕の上で一つになる。衝動と至福の塊、愛おしくて可愛かった。
ネリ
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パパと呼ばないで(1995年製作の映画)

4.1

けろけろけろっぴのボールペン

トランク一個に収まる遺品

裸で寝る奥さんのイビキ

ビョーク

無邪気な子供がとにかく可愛かった

ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー(2023年製作の映画)

4.4

成功とは神経症の副産物なのだ。
幼い頃に負った傷は見返すための努力になる。

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.9

暴力的にハッピーでカラフルな作品。音楽とリズムの洪水に、身体が勝手に楽しくなる。鑑賞者も体力が必要なほどの自由で底抜けに明るいミュージカル。エンディングの音楽にずっと溺れていたいと思った。

開いた口(1974年製作の映画)

4.7

気まずくて逃げたい瞬間を引き延ばした長い時間。
自分と向き合わされるような、深くて辛い場面なのに何故か懐かしく優しい気持ちになった。静かな迫力に圧倒された。

全身カットまじでスタイリッシュで素敵、チ
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まずは卒業して(1978年製作の映画)

4.5

下品でたいくつ
それが人生さ。

若さと喧騒と装い、海と馬。

婚約者たち(1963年製作の映画)

4.1

別の星のような色のない街を、漂流者のように心許ない表情で彷徨う男性。
狂気じみたカーニバル、火祭りとダンス
教会に紛れ込んだ犬と喜ぶ子供たちに微笑んだりするけど終始窮屈そう。
婚約者の切ない目つきやキ
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定職/就職(1961年製作の映画)

4.0

瑞々しい作品。珍妙な就職試験や仕事内容、同僚たちのトンチキさがなんとも言えずチャーミングで胸がキュンとした。

関心領域(2023年製作の映画)

3.9

終始不穏。
シンメトリーに切り取られた世界の中で兵隊たちも家族たちも影が薄くなっていた。縦横無尽に駆け回るペットの犬だけが黒々とした影の象徴になり傍観しているようだった。
途中で差し込まれる謎のカット
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i ai(2022年製作の映画)

4.6

内省的なシーンや風景カットが綺麗だった。光が柔らかくて優しいと思った。
衝動的で恥ずかしくてカッコよくてキモくてエモくてそれな、イェなところもあってめっちゃ感情かき乱されて悔しいと思った。
鑑賞後の帰
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.5

小明めっちゃ可愛くて生意気。おじさんたちが飲んでる蓋付きグラスのお茶が美味そうだった。
リトル・プレスリーの天使の歌声。
暴力シーン、日本刀、血みどろ、怒声、活気があって登場人物みんなに生活の奥行きを
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.2

小さなヤンヤンのつぶらな瞳は監視カメラのように真っ直ぐ世界を映し出す。昔の恋人と青春のやり直し熱海旅館。何度やり直しても結果は同じだった。どれだけ大人になっても、会っていると子供に戻ってしまう相手。タ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

前半の、トリニティ実験までの疾走感と戦後の密室の閉塞感の長さ。
閉塞感の長さが居心地悪くて扁平で、現実みたいだった。
アインシュタインとの会話。
長くて複雑で色んな表情を持った作品だった。

愛していると伝えて(1977年製作の映画)

5.0

ずっと閉塞感あって苦しくて本当に辛い映画だったのにラストシーンが美しすぎて…本当に衝撃で感動して、、、、、、
あの一瞬に永遠に閉じ込められれば良いのにって思った

夢二 4Kデジタル完全修復版(1991年製作の映画)

4.2

グロテスクで卑猥な景色と、何人も分裂した自分に苦しめられる。
創作の苦しみが全面に伝わってくる。

ブルーイマジン(2024年製作の映画)

5.0

深くて重いテーマが軸となっていて決して軽い気持ちで楽しめる作品ではありません。
主人公の靄がかったブルーな気持ちが映画全体を覆っています。

たった1シーンだけ主人公の着ているお洋服がとても可愛くて印
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.3

鮮やかでとにかくカッコよくて洒落てた。不死鳥のテツ

北の橋(1981年製作の映画)

4.8

白毛の馬と黒毛の馬と善と悪
すごろくの墓は振り出しに戻る
火を噴く竜の滑り台と格闘
寒そうで心許ない余所者同士
路上駐車の車で眠る

現実なんて恐怖政治と同じよ

ジャガーの眼(1965年製作の映画)

5.0

暴力シーンがわかりやすく平和で、コミカルでおしゃれですっごいチャーミングな映画だった。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.8

評判の期待を裏切らない面白い作品だった。物語の成り立ちがしっかりしていてちゃんと怖い。戦争の悲劇、目を背けたくなるような描写もあって絵のタッチや動きもシンプルで無駄がなく、丁寧に作り込まれた世界に安心>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.0

3人の女の子の人生がパリの舞台美術制作倉庫を中心に交差する。
疾走感、軽やかなダンス、親密な会話と孤独な自室。都会の光と影が淡々とリズミカルに描写されている。
ファッション、インテリアが本当にオシャレ
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彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.5

ルームシェアする女の子たちのドタバタの一瞬一瞬が眩しくて鮮やかでかけがえのないものだった。
夜を共有する人がいることの心強さ。
アンナは寝てる時もネックレスと指輪をつけているし、クロードは満月の夜は眠
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地に堕ちた愛(1984年製作の映画)

4.4

割れた翼、キューピットの埋葬
起きてる時に悪夢を見たくない
ジェーン・バーキンの宝石のような瞳と、全身バネのように飛び跳ねる少年のようなジェラルディン・チャップリンがすごく魅力的で画面に釘付けになった
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.8

どう抗っても刑務所にぶち込まれる主人公。運命の出会い、深夜の百貨店でローラースケート、逃避行、ダンス、何があっても笑っていれば大丈夫なのかもと思える心強い作品だった。

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.4

雪の中空腹で人間が鶏に見えるシーン、鶏の形態模写が最高だった。
人生にとって何が幸せなのか?変わってゆく主人公のステージと処遇、地獄、天国のような境遇でも心の中が暖かいのが一番良いと思った。