原作は大好きなんだけど、抜きどころがあんまりない映画化だった(強いて挙げるなら鼠穴、コサック襲撃、村人狙撃あたり?)
ペニー・ワイズのコスプレ××連発!
スティーヴン・キングが出てくるシーン以外はだいたいおもしろくない。
鬱展開がどうのというよりお話のスケールに比して演出が鈍重なためフラストレーションを感じる部分が多々あった。
車のシートをとりつける、ちょっと飲みすぎて階段から足を踏み外す、普通なら笑い話で流れていく生活の細部がすべて裁判という奪い合いの争点になるところ。正視できないレベルで辛かった。
これまで観た映画でも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この人やっぱりホラーを撮りたいというよりは、家族との関係性のうえで生じたトラウマをいかにして浄化・昇華させるかに腐心している監督(すくなくとも物語では)だと思うんだよな。前作のあれもある意味、非常に風>>続きを読む
ひたすら重く辛い。が、こういう言い方はどうかという気がしないではないものの、意外にもエンターテインメントとして非常によくできている。
なにより素晴らしいのは日本人キャストの顔力。窪塚洋介、浅野忠信、>>続きを読む
『恋はデジャ・ブ』やんけ! と思っていたら最後にちゃんと言及されていた。
原作にある重要な一点がカットされているほかはかなり忠実な映画化。
コインをばらまく、女体盛り、紙幣を並べるなどのイメージが反復されるが、そもそも給仕たちがくるくるまわりながら歩くシーンだけでも映像と>>続きを読む
雪に血の赤を映させるためだけのエグ描写を観るためだけの映画だが、終わり方が奇妙にさっぱりしていてそこはよかった。
このレビューはネタバレを含みます
ぬこにもミュージカルにもぜんぜん思い入れがないので絶対に寝るだろうなと思っていたが、最後まで(途中ちょっと危なかったが)観られた。
これはミュージカルで観たらたしかにすごいんだろうけど、そもそも映画>>続きを読む
ポン・ジュノは全部好きだが、これと『パラサイト』が双璧ではないか。
物語の最序盤、道路の向こうでふざける息子の姿を店の暗がりから見つめる母親の視線に密着したカメラ・アイはきわめて狭く、限定されている>>続きを読む
一種のディストピア映画だが、普通、垂直の構造によって示されることの多い「階層」の図式を、列車という水平的な空間として描いている、まずはそのアイディアがおもしろい。
扉の先で待ち構える覆面男集団、トン>>続きを読む
怪物とか別にどうでもいいのだが、一家がカップラーメンを食べるシーンと最後の火炎瓶のくだりだけで大満足。
特に前者。ジョニー・トー『エグザイル/絆』に匹敵する食事シーンだろう。やはり天才か。
想像の斜め上をいく無茶苦茶さでびっくりした。脚本も役者陣のハマりっぷりも演出もすべてが完璧だが、すべての溝が決して埋まらない空白地帯がある。そこがまた絶妙。
特に長女役のパク・ソダムが素晴らしい。彼>>続きを読む
酒飲みながら観るにはサイコーの映画。
古今のヴァンパイアネタ(『吸血鬼ノスフェラトゥ』から『トワイライト』まで)が詰め込まれたゆるふわモキュメンタリー。最後にはちょっとだけ幸せな気持ちにさせられる。
ヘンリー・ジェイムズの原作を読んだのは中学生の頃なので、異様に倫理観の強い女教師がギャースカ騒ぐ話、という程度のあらすじしか覚えていなかった。
で、映画版もまた案に相違せず、異様に倫理観の強い女教師>>続きを読む
ケーキが食べたいおじいちゃん(故人)が父の日のパーティーに乱入して大混乱な「父の日」。
じぶんちの農場に落ちてきた隕石で一山当てようと目論むスティーヴン・キングがひどい目に遭う「草まみれの男」。>>続きを読む