あすなろ文化祭さんの映画レビュー・感想・評価

あすなろ文化祭

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市民ケーン(1941年製作の映画)

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この作品が傑作であるとか無いとか名作であるとか無いとか映画史上のベストワンであるとか無いとか技法が凄いとか凄くないとか、過去の名作であるとか無いとかくだらないコメントが散見されるが、映画そのものを全く>>続きを読む

心の旅路(1942年製作の映画)

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タイトルもモノクロ画面も制作年代も、古色蒼然とした作品イメージを形作るが実際は、ハリウッドの名匠マーヴィン・ルロイ監督の名作であった。練られた脚本も素晴らしいが、やはりこれは、ルロイ監督独特の洗練と上>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

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黒沢天皇などと神格化されてきたが、所詮B級映画監督の域は出ない。これもそんな監督の水準作。だらだらと3時間マカロニ西部劇風物語をみせられる苦痛。ただ雨が降っているだけのアクション映画でもスペクタクル映>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

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当時1200万ドル前後の制作費が投入された大作。ドラマの背後にある砂漠の捉え方はリーン監督の独自の美意識が遺憾なく発揮されていて妖艶ですらある。その妖艶さはオトゥールの表情とシンクロしリアリズムにある>>続きを読む

戦争と平和(1965年製作の映画)

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一応制作費130億円と言われているが、動員された万単位のソ連陸軍兵士の費用は含まれておらず、実費は闇の中という文字通りの超大作の決定版。同監督には後年『ワーテルロー』がありこれも戦闘場面のもの凄さで映>>続きを読む

バラバ(1962年製作の映画)

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クイン主演でフライシャー監督とくれば、何やらB級映画というかマカロニ史劇のような想像をするが、実際は堂々たるローマ史劇である。制作者がラウレンティスなので、随所にスペクタクルな見せ場を配置し観客を飽き>>続きを読む

ソロモンとシバの女王(1959年製作の映画)

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サイレント時代からの巨匠キング・ヴィダー監督の重厚なスペクタクル史劇。この時代大味な史劇も少なくないがこれは堂々たる大作である。何よりもまず古代戦車の数が凄い。これはデミル監督の『十誡』を凌ぐ。100>>続きを読む

大地(1937年製作の映画)

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戦前の作品だが当時ハリウッド最先端の特撮技術で表現されたイナゴの大群が農地に襲いかかるクライマックス場面は迫力満点。もう一つのスペクタクルは農園が炎上する場面でカラーでは無いがモノクロでもその激しさは>>続きを読む

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

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この映画、平和ボケの「今の」日本人には不倫劇にしか見えないだろう。そしてただの不倫劇と公言する事で自分が如何に健全な感覚の持ち主であるかを証明出来たと盲信し心の平安を辛うじて保てることで貧しい自己満足>>続きを読む

白昼の決闘(1946年製作の映画)

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言わずと知れた西部劇版「風と共に去りぬ」。当時700万ドルの巨費が鉄道、騎兵隊、カウボーイの大群等にもふんだんに投入されている。ヴィダー監督といえば、「北西への道」「ソロモンとシバの女王」「ビッグ・パ>>続きを読む

國民の創生(1915年製作の映画)

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長編ではあるが超大作では無い、しかし一応は大作風の体。一千人規模のエキストラを動員して描くところのアメリカ南北戦争譚。後の大作「風と共に去りぬ」を彷彿とさせる雰囲気はあるが西部劇風といえなくも無い。ロ>>続きを読む

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

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1939年アメリカ映画。諸説あるが400万ドル程度の制作費が投入された文芸大作。ただし、制作者セルズニックは合成画面等を多用し膨れ上がるであろう制作費と制作日数を抑える才覚も持ち合わせていた。前半の山>>続きを読む

戦争と平和(1956年製作の映画)

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当時1200万ドル前後の制作費が投入された文芸大作。ヘップバーンが可憐で美しい。これだけでも観る価値のある作品。ヴィダー監督後期の作品だがこの上品な絵作りは、やはりこの監督ならではの味わいがある。大作>>続きを読む

ベン・ハー(1925年製作の映画)

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名高い戦車レースの闘技場全景もエキストラも合成ですが、レースは掛け値無く大迫力でヘストン版を凌ぐ。海戦場面も洋上でのリアル撮影で、こぼれ落ちる程の多数のエキストラの熱演も相俟ってド迫力映像となっている>>続きを読む

クレオパトラ(1963年製作の映画)

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様々なトラブルで結果的に制作費が4千万ドルに膨れ上がったバブリーな超大作風史劇。実際は半分だと思います。ただし戦闘シーンを追加したりセットを追加したりで、豪華史劇風にはまとめられています。加えてクレオ>>続きを読む

エル・シド(1961年製作の映画)

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当時1100万ドル程度の制作費が投入された大作史劇だがセットは現存する物を借用するなどして、その分人海戦術にお金をシフトしている。よってラストの比較的狭い海岸線に夥しいエキストラを動員した合戦シーンは>>続きを読む

クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)

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古代ローマ炎上、闘技場全景、神殿前の大群衆は見事な「合成」。それでも700万ドルの制作費が投入された当時としては堂々たる大作。マービン・ルロイ監督の上品な感性が人間模様に投影されロマン溢れる仕上がりと>>続きを読む

ローマ帝国の滅亡(1964年製作の映画)

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山師である制作者サミュエルL・ブロンストンが「北京の55日」のオープンセットを解体せず土台にして築き上げた古代ローマフォーラムのセットはおそらく百年後も語り草になるほど壮大。長尺であるがマン監督の繊細>>続きを読む

アラモ(1960年製作の映画)

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西部劇史上屈指の制作費と言われているが、アラモ砦で対峙する両軍は部分的に合成である。それでも戦闘場面は、千人単位のエキストラを動員し迫力は期待できている。2時間でまとめれば快作になっただろう。ジョン・>>続きを読む

スパルタカス(1960年製作の映画)

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クライマックスの平原での決戦におけるローマ軍行進は二倍合成で乗り切っている。決戦前夜の奴隷軍の大観衆も合成。古代ローマのセットもそれほどでは無い。がカーク・ダグラス畢生の力演と名も無いエキストラの熱演>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

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古代ローマ史劇の決定版。闘技場全景は部分的に合成。当然観衆も部分的に合成。それでも闘技場の巨大オープンセットはあのリドリー・スコット監督を驚かせた逸話あり。ドラマ前半のジョッパの門の大オープンセットに>>続きを読む

天地創造(1966年製作の映画)

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バベルの塔のどこからが「合成」なのか未だに論議される作品。が、この場面はスペクタクルでよく出来てはいる。「合成」を差し引いても巨大な物量が投入されていることがよく分かる。因みにノアの方舟の猛獣は一部合>>続きを読む

エクソダス:神と王(2014年製作の映画)

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百年後評価されるのは「十誡」「十戒」。この作品は稚拙なCGと酷評されるだろう。

十誡(1923年製作の映画)

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今日のCGでは表現出来ない、およそ百年前の特撮の味。当時100万ドル超の制作費を投入。古代エジプトを再現した大オープンセットと夥しい古代戦車の大群はヘストン版を凌ぐ迫力だ。ハイライトの海割れは、何度観>>続きを読む

十戒(1956年製作の映画)

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CG処理が無い、テンポが悪い等の理由でどんなに酷評されようが、これだけの人と物量を現実に投入し映画として完成させる事は、今日では不可能である。当時1350万ドルの制作費と8000人余りのエキストラが投>>続きを読む