あすなろ文化祭

戦争と平和のあすなろ文化祭のレビュー・感想・評価

戦争と平和(1956年製作の映画)
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当時1200万ドル前後の制作費が投入された文芸大作。ヘップバーンが可憐で美しい。これだけでも観る価値のある作品。ヴィダー監督後期の作品だがこの上品な絵作りは、やはりこの監督ならではの味わいがある。大作のため伊米合作映画であるが、制作者ラウレンティスの豪腕がスペクタクルな場面に遺憾なく発揮されている。特にモスクワ市内のオープンセット、ボロジノ戦、フランス軍の敗走場面等は、今日ではCG無くして再現は不可能である。後半1万人程度のエキストラを動員した場面もあり、ヴィダー監督畢生の大作であった。
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