亜済公さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

亜済公

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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

最後の5分はめちゃめちゃ面白かった。映像は良いが、ストーリーが良くない。詰め込みすぎだし、レトリックに頼って物語がおざなりになっている感じがした。あと、本郷猛より2号のキャラがはるかに魅力的なのが残念>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.5

非常に上手く作られたストーリー。自立していた者が支えられる側になり、支えられていた者が自立を迫られる。その過程で、救済する/される関係が真に対等なものとなる。本作においては、健常者と障害者の分断にしば>>続きを読む

カリスマ(1999年製作の映画)

3.5

学生運動の影響を色濃く感じる。「あるがまま」好き勝手やる主人公と、無茶苦茶に狂っていく周りとが、対照的で良かった。

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.0

最近、こういう曖昧な構造の物語に惹かれる。作品論的な読み方は、今更私が言及するまでもないので、割愛。

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(1999年製作の映画)

3.0

TVアニメ版視聴後であれば評価は変わるのかもしれないが、とにかく比喩的すぎる。理解はできるが、物語としてはあまり面白くない。演出は面白い。

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.0

不思議な構造をしている。登場人物のキャラクターも良い。

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.4

千夜一夜物語みたいだった。楽しかった。シリアスなシーンにうまくノれなかったのがちょっと残念。

トップガンナー(2020年製作の映画)

1.0

幸福の科学のアニメを見た時、史上最低だと思った。この作品はその下を行った。

ローマの休日(1953年製作の映画)

5.0

愛おしい。
ただ、愛おしい。
オードリー・ヘプバーンのファンになりました。

プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

2.0

どうプロデュースしたらこれを面白くできるか考えると、楽しめる。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

禁忌の子を媒介として、羊の母→人間の母/人間の父→悪魔の父、みたいな殺しと強奪の連鎖がある。そこに、動物を家畜化・支配して、何の疑問もなく生殺与奪の権を握っているヒトへの批判を見るのは、妥当か否か……>>続きを読む

アンハサウェイ/裸の天使(2005年製作の映画)

2.8

純文学っぽい作品。アメリカ版『蛇にピアス』、といった印象を受けた。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

文句のつけようがない。
喜劇かくあるべし。
面白くて深い。

井上ひさしの「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そ
>>続きを読む

ハーモニー(2015年製作の映画)

3.0

改変した割に、原作を超えられなかった。芸術的ではある。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

5.0

これほどまでに美しく衝撃的な異界を描く映画があっただろうか。カルト的な共同体における、個の消滅と同化。原始宗教的なエロスとタナトス/ハレとケガレの共存。近代人が忘れてしまった切実な「生」がここにはある>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.7

身近なはずの死が、実感から乖離している。殺伐ロマンス。

呪怨(1999年製作の映画)

3.4

ホラー演出の古さは否めない。
気持ち悪さはなかなか。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

暴れチンパンジーの話は面白かった。
宇宙人やUFOが恐怖の対象になる時代は終わった、というのが自論。
UFOの造形はエヴァっぽくて好き。

シャイニング(1980年製作の映画)

3.5

ホラー要素が散りばめられながら回収らしい回収がなされない(だがそれが良い)。その不完全さが、ある種の独特な雰囲気に昇華されている。原作者には同情を禁じ得ないけれど。

ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.5

安部公房的なシュルレアリスムを感じた。「新自由心理学」というワードが展開されただけで満足。

驚異のドキュメント 日本浴場物語(1971年製作の映画)

3.8

凄い映画だった。高度経済成長期の貴重な史料。万博の人間洗濯機、全国の温泉地巡り、死んだ母親とのセックス、下品なお座敷遊び、男根に一升瓶ぶら下げる性の特訓、引用されるトルコ風呂の統計資料、唐突に始まるS>>続きを読む