Reaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ワールド・トゥ・カム 彼女たちの夜明け(2020年製作の映画)

4.2

始まった瞬間から、これは好きなやつだと確信。冬の凍てつく青みがかった木々、農場。1856年の元旦から語られる、粛々と生活を営む日々。まるで写実的な絵画を見ているかのよう。決して不幸だけでは無かったが(>>続きを読む

ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.8

改めてニコール・キッドマンとショーン・ペンの俳優力は物凄いなと感服しました。私はこの二人の、とりわけショーン・ペンの演技を観ているのすごく好きですね。シルヴィアとケラーの関係性、行き交う感情が心に響く>>続きを読む

回帰(2022年製作の映画)

3.0

強い女性の孤軍奮闘シリーズ。だけどアルゼンチンの地方都市が舞台というのが新鮮だった。フィクションでも知らない土地の知らない暮らしを垣間見れるのは刺激的だし、勉強になる。圧倒的な自然がひたすらに美しく、>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

ジム・ジャームッシュがゾンビ映画つくるとこうなる、分かる気がする。

INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

3.0

こんな無理ゲーある!?だけど敵が思いのほか無能(笑)特にびっくりする展開もなければ色々と穴はあるんだけど、それでもがっつり鍛えあげたエルサ・パタキーの格好良さが堪能できるので満足。ワイルド・スピードシ>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

1984年のデイヴィッド・リンチ作の、世界観は好きだしやりたいことは分かるけど、でもそれがやり切れてないみたいな物足りない感じが、全て解消されていると感じた。もちろん技術的な進歩は大きいと思うが、とに>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

ワンカットごとがアート写真のように、とにかく視覚で満足させてくれるウェス・アンダーソンの世界観は健在。みんな大好きグランドブタペストホテルもいいけど、こっちもいいよね…!ていう。

人生の、滑稽で悲し
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.4

とんでもないものを見せられてしまったという戸惑いと、映画ならではの自由さにほくそ笑んでしまうような気持ち。
終始不穏で不気味で詩的。何もかもが狂ってるので結局何が真実かは分からない。敢えて謎を残してい
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オールド・ナイブス(2022年製作の映画)

3.2

スコアはここでもアマプラでもあまり高く無いけど、私は好きですねー。まさに地味だけど静かなる良作というのが数字に出てる感じなのかも。

クリス・パインもタンディ・ニュートンも大好きな役者さんなので、二人
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

4.8

追う/追われるというシンプルな構図だが、それ故にスリリング。登場人物がそれぞれ素晴らしく、極限の状態でも''do the right thing''を選ぼうとする勇敢さを明示している。これは正義の物語>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

5.0

ヨカッターーーーー!!!!!

昨年久々に映画館に行くか〜!と浮かれていたんだけど、コロナが再拡大したので断念したんですよね…配信ありがたい。それでもめちゃくちゃ良かったのでお布施したい気持ちです。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.8

これ素晴らしいです。性被害にまつわる問題とそれに対する至極真っ当なメッセージが主軸にあって、だからこそ少し過激な手段を取ってて、男共(だけじゃないけど)はこれを観て反省しやがれって強火に思ってしまうけ>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.0

ジャン、ル・グリ、マルグリッド、3者の視点からみることで、真実が浮き彫りになっていく。この男たちは、自分の都合の良いようにしかみていないことが、よく分かる。現実というのはいかにバイアスがかかっているか>>続きを読む

ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

3.0

過去の因縁との決別といった正義の物語を想像するが、裏切られた。これは罪を抱えることとなった人間の弱さを描いた物語。それ故に、彼女を肯定的に見ることは難しいが、それでも人間そうならないようにストッパーを>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.2

第二次世界大戦を扱っているけど、戦争そのものにテーマを置いていないから評価を難しくさせる作品。
私は当然のことながら戦争映画は絶対的に反戦映画であるべきでそれ意外はあり得ない、日本軍がしてきた反吐が出
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博士と狂人(2018年製作の映画)

5.0

誰もが知るオックスフォード英語辞典の誕生の裏にあった真実を描いたとされる作品。まさかこんなドラマがあったとは。

観ている間に幾度となく涙が溢れ落ちるほど美しい映画だった。

ひとつは「言葉」というも
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運命のイタズラ(2022年製作の映画)

3.4

あんまり…って評価が多いけど、私はこういうの結構好きです。成り行き任せの強盗犯に全然堪えてない金持ちの男、そしてその妻。ブラックコメディの要素もありつつ、会話や行動から浮かび上がってくる3人の人物像や>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.2

イメージ的にB級ホラーみたいで何かグロそうで、めっちゃ面白いと聞きつつも手が出せなかったのですが、結果嬉しすぎる勘違いで最高だった、何だこれーーー!どうしてもっと早く観なかったんだ……

本当に何回吹
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ペイド・バック(2010年製作の映画)

3.2

地味だけど渋い良さがある。3人の関係性やストーリーと、とにかく終始ヒリヒリするような作品。この絶妙な空気感はさすが俳優陣の手腕と言ったところ。
こういう類の話は本当にあるんだろうなって感じた。文字通り
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ビルド・ア・ガール(2019年製作の映画)

4.0

冴えない自分、成功と挫折、自惚れや過ちに気付き再起すること。サクセスストーリーとしては王道なのだが、ビーニー・フェルドスタイン演じるジョアンナのキャラクター勝ちというかユニークでチャーミングでとても良>>続きを読む

ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

4.2

誇り高き革命家、フレッド・ハンプトンの伝記作品。ラスト27分くらいからもう感情をぐっちゃぐちゃにされました。慈悲や愛、喪失と絶望、哀しみに怒り。ハンプトンが自分の為でなく、「people」の為に選択し>>続きを読む

インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.6

スパイク・リーの元にこのキャストが集結したら面白くないわけがない!さすがです。
こういう知的で完全悪ではない悪役と、追う側との駆け引き、それによって生まれる関係性、諸々すごく好きなやつなのでツボでした
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PASSING -白い黒人-(2021年製作の映画)

3.8

自分を偽って生きることの苦しさや持てざるものへの羨望は、多かれ少なかれ誰もが共感できるテーマだと思うが、この作品の本質は言うまでもなく、それが根深く残酷な人種差別が生み出したpassing(=混血で肌>>続きを読む

パニック・フライト(2005年製作の映画)

3.2

展開はシンプルだけど攻防戦は緊張感があってその明快さが良いし、今思うとフェミニズム的でもある。リサ、素敵。もはや憎らしさしか感じさせないキリアン・マーフィの手腕が最高。サクッと観れて楽しめた。

ミュンヘン:戦火燃ゆる前に(2021年製作の映画)

3.2

ミュンヘン会談を題材にした創作作品。今回は創作って分かっているけど、こういう題材の作品は、自分はそこまで当時の国毎の情勢まで詳しくないので、ファクトチェック含め内容云々に言及するのはとてもデリケートで>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

4.5

手腕を余すところなく発揮したマギー・ジレンホールに拍手喝采を贈りたい!これ素晴らしいです、本当。画の質感、余白のつくり方、衣装やカメラワーク等撮り方がとても好きな感じだった。空気感がいい。
オリヴィア
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.8

「因と縁」という副題の通り、使者たちの前世が明らかになる第2章。いや〜〜面白かった。全然読める展開なんだけど、それ以上にそれぞれの俳優さんたちのキャラクターの作り込み様が素晴らしくて、その人物像に引き>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

バリバリに設定を盛り込んだ冥界ファンタジーもの。死後49日間の間に7つの罪に関する裁判を受けて、無罪なら生まれ変わることができる、というもの。貧しい家庭環境と家族愛で涙を誘う筋書きは韓国作品のお決まり>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.2

“極上のプレイリスト・ムービー”という謳い文句に現在を捉えたトラックと美しくハイセンスな映像で、スタイリッシュな映像作品として広告されていたような印象が強いのだが、とんでもない。いや、そこに関してはま>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

アダム・マッケイ節炸裂のブラック・コメディ。今回も本当に笑えるけど笑えないやつですが、バイスよりも数十倍「ブラック・コメディ」感がパワーアップしてるように感じた。超絶演技派のみなさんがその巧みさをもっ>>続きを読む

リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

デンゼルとラミのバディが期待を軽々と超えるほど最高…!この2人の深みのある静かな演技(本当に素晴らしい!)とそれと同じくする演出が硬派でいい。ジャレッド・レトの気味悪さや腹立だしさの説得力も凄い。
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.0

アクション格好良いし、強いステイサムはどんな強いステイサムでも良い。だけどあまりに容赦ない非情な展開なので(ある意味これが現実なのかもしれないけども)結構ヘコみます。そのダメージを強いステイサムが何と>>続きを読む