Reaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アド・アストラ(2019年製作の映画)

5.0

現実世界の先にある非現実、それが「こうなり得るだろう」というリアリティを持って作り込まれている世界観と美しい映像、無駄を削ぎ静謐に紡がれていくストーリーにグッと引き込まれた。めちゃくちゃ好きなやつです>>続きを読む

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

こういう話は映画として安心して観れるし、エンパワメントされるので良いですね。しかも実話なんだとか…ペイジ、格好良い!!!
父ニック・フロスト、母レナ・ヘディ、兄ジャック・ロウデン、妹フローレンス・ピュ
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バイス(2018年製作の映画)

4.0

政治家になるのに、野心だけはあるけど信条はない男。彼らの手中にあったアメリカという国が、偏った権力が、何を破壊し奪ったか。イラク戦争の是非を問う作品はいくつかあって語られる視点も違うので、合わせて観て>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.0

グレタ・ガーウィグ好きだし、4姉妹を演じた若手実力派俳優たちは素晴らしく(でもやっぱりローラ・ダーンがすごすぎる!)それぞれチャーミングで好感が持てるしストーリーの構成や魅せ方も良い!のだが、何なんだ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

登場した瞬間からトキシック・マスキュリニティを内包した嫌な感じ、それ故に拗らせているんだろう寂しさみたいなものを滲ませるカンバーバッチすごい。そこにテーマを置いたのも、今の時代ならではだと思う。美しく>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

4.5

いやーこれいいです。すごくいい。

レオンの件とか性的暴行とかあったので、本来だったらそういう監督の作品は絶対観ねぇ…と思うのですが、せめて配信にしようとずっと待ってました。だってこのキャスティングの
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.2

ずっと観たくて待っていたので、Netflix配信ありがたい!

後の#MeTooムーブメントに繋がることになる2016年に起きたFOXニュースのCEOに対するセクハラ訴訟について作品化したもの。

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炎の裁き/疑惑の炎(2018年製作の映画)

5.0

ものすごいものをみた…。
完膚なきまでに打ちのめされました。

これが運命というのなら何て残酷なんだろう。正義とは何なのか。

ローラ・ダーンがすごいのは言わずもがな、ジャック・オコンネルという才能の
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.2

今は亡きチャドウィック・ボーズマンの勇姿が拝める貴重作。ストーリーとしては珍しいこともなく予想も容易いのだが、無駄を削ぎコンパクトに纏め上げている無骨さはいい。決して正当な理由にはなり得ないが現実的な>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.5

もう何を言ってもネタバレになっちゃう気がするから、ただ一言。

これはいい。おもしろかった!!!


エンディングにInterpol使うところも心憎いし、この作品の全体的なトーンとかセンスが好き。犯人
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THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.8

オリジナル版がめちゃくちゃ良いと評判だったけど観れずにいたので、楽しみにしていました。
なるほどこれは面白い。設定に展開と結末まで作品として完璧だと思うし、会話のみで進めていく手法なだけに小説で読んで
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.5

3人とも強くてチャーミングで良い。さすがストレスを感じる描写やキャラの扱いがないので、心地良くゆるーく楽しめる。

かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.0

いい映画。思わずシナモンロールを買って食べました。小林聡美にハズレなしよね。登場人物たちの距離感というか、'敢えてそこは聞かない'やりとりも心地良くて優しい。'やりたくないことはやらないだけ'っていう>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.0

3部作構想で続編の企画が動き出したとのことで、鑑賞。
いいなぁ。こういう戦闘能力無双系主人公大好きだし、確かに愛は持っていた父親、弟との絆、デイナとの関係性の描き方にもグッとくる。しかも続編は弟とのバ
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リズム・セクション(2019年製作の映画)

3.0

いつも煌びやかなブレイクとは全く違う役どころにさすがだなぁと唸らされました。
簡単に「暗殺者」になれるわけなんてないのは明白で、黒幕の正体とかストーリーもシンプルに進むけど、でも普通の一般人だった主人
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ケイト(2021年製作の映画)

3.8

外から見た日本のこういう描写への違和感は拭えないものの(一般的な日常からかけ離れ過ぎていて、特定のフィルターを通して見られているのが大きいと思うが)、それにしては全体的に不快感はなくスタイリッシュに纏>>続きを読む

SAS:反逆のブラックスワン(2021年製作の映画)

3.0

これは圧倒的に格好良いルビー・ローズをみるための映画。

私というパズル(2020年製作の映画)

4.8

クラウンを観て以来ヴァネッサ・カービーにすっかり惚れ込んでいますが、もう圧巻の一言。気が強くて靡かないけど、繊細で弱さも持っている人物を演じさせたら右に出る者はいないほど。シャイアの一件があってからず>>続きを読む

ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

3.0

出ている役者さんたちみんな名演。あっという間に引き込まれた。
ビューティフル・ボーイを観た時も思ったけど、薬物依存は愛があれば救えるってことじゃないんだよなぁ。例え家族だから突き動かされるものがあった
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スイートガール(2021年製作の映画)

3.5

ストーリーもシンプルなので真相に迫っていく緊迫感は無く「あーそっちの方向行くのね」て感じで、その道のプロではないのでアクションも無骨。でもそこが何かいいと思わせる力がある。導入から一徹して詩的な空気感>>続きを読む

ベケット(2021年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃ面白い!って感じじゃないけど、骨組みはしっかりしていてジョン・デヴィッドの演技も良いので、程良く最後まで観切れる。やはり彼は表情というか感情の纏い方が上手。一般市民で少し野暮ったい感じ、罪>>続きを読む

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

5.0

遂にNetflixきたので念願叶っての鑑賞。評判は聞いていたが、これはすごい…傑作だった……間違いなく全人類必修の作品。

K・ラマーやNasのようなポエティックでもあるラップミュージックのビデオを観
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サラブレッド(2017年製作の映画)

4.0

ティーンエイジャー特有の歪さ、抑圧、アンモラル。そのなかで築かれていくある意味非常に真っ直ぐで偽りのないアマンダとリリーの関係性がとても美しくみえる。本当に根源的な部分で互いを解っているからこその終着>>続きを読む

アサシネーション・ネーション(2018年製作の映画)

3.8

どえらいもんを観た…。サイバークライムとIT社会の闇、人間の持つ汚い部分とか過剰な集団心理のような「怖さ」をわざと極端に描くからこその面白さ。そう、これわざとやってるから背筋がゾッとするし、面白いのよ>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.2

いや〜〜〜これ面白かった!!!あらゆる「画面」のみで見せていく手法はネット社会なればこそ。だからこそリアリティと終始一緒に事件を追っているような緊迫感がある。そして真実へ辿り着く急展開が凄まじくて鳥肌>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.8

この淡々と不穏を描ききるところが痛烈で最後まで緊張感があった。不快感を覚えさせるほどの心の闇の部分と、人間が本質的に抱える孤独の美しさにも似た儚さ。そしてそこに対峙しないからこそ生まれ癒えることのない>>続きを読む

ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.8

愛犬家・動物好きな人にとっては殊更「何してくれてんじゃい!」て感じの内容ではあるのですが、ポンジュノ監督らしい辛辣さを盛り込んだ良質なコメディ。最後まで観た時の余韻、そして最高に「撮り方」がいい。21>>続きを読む

ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり(2021年製作の映画)

4.0

コメディアンらしい社会への風刺的な視点と、コロナ禍のロックダウンによる孤独や憂鬱感を盛り込みつつも、基本的にはとても優しいというかfluffyな世界観。そのバランス感覚と、歌と音楽、映像のセンスが抜群>>続きを読む

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.2

これ想像してたよりもおもしろかったのでもっと早く観れば良かった〜。
言ってしまえば「いい歳して子供なまま」の2人がひょんなことからユーロビジョンの本大会に出場することになる話。でもそんなピュアなモチベ
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

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多額の製作費をかけながら商業的に大コケしまったとのことで、何か色々なものの寄せ集めであるとか、原作に対して掘り下げが全く出来ていないとか批判の数々にも納得せざるを得ないし、確かに意気込んで映画館で観た>>続きを読む

砂の惑星(1984年製作の映画)

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リブート版の公開を楽しみにしているため観てみました。正直あんまり乗り切れなかったな…。初期スターウォーズやブレードランナーという素晴らしい作品と比べるとどうしても見劣りしてしまった。ストーリーもなんか>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

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未だ色褪せることのないSF映画の金字塔として語り継がれ続けている本作。観ればどれほど革新的で圧巻かが分かる。情景が美しく、宇宙船の作り込みもすごい。詩的で抽象的に提示されていく、物語とも呼び難い物語。>>続きを読む

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.8

タイのライジングスター、チュティモン・ジョンジャルーンスックジン。バッド・ジーニアスでキレッキレだった彼女、今作も素晴らしくて本当に良い俳優さんですね。

物を捨てるって、ただ物を捨てることじゃない。
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エイブのキッチンストーリー(2019年製作の映画)

3.5

同じ習慣や環境で育ったとしても分かり合えないことさえあるのが人間。ましてや異なる宗教、しかも敵対する国同士が家族になるなんて諦めるしかないのか…?


そんなことは決してない。


マクロとして対立す
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

4.0

まず、こんなチャドウィック・ボーズマン観たことないという衝撃。今までのイメージを180度ひっくり返す熱演(まさか病を押して撮影していたとは微塵も感じさせない、凄すぎる…)、これはオスカーとって欲しかっ>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.2

昨年のBLMが起こるきっかけとなった事件を彷彿とさせ、それ以前から長い闘いを強いられ2021年現在もなくならないヘイトクライム。タイムループという手法でその残酷で許されざる現実を痛烈に突きつけると共に>>続きを読む