23さんの映画レビュー・感想・評価

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悪の法則(2013年製作の映画)

5.0

序盤の何気ない会話の端々で、実は「問題」が起こるよりも前の前の前の段階で既に詰んでいることが示されていてゾクゾクさせられるから終始隙なく面白い。発端となる機会がまだ訪れていないだけで、既に終わってる人>>続きを読む

ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

3.5

堅気からアウトローへの一線を越える瞬間にもっと感情を揺さぶるような劇的な演出が欲しい。ブレイキング・バッドみたいに。オチは良いけど「これからは俺がボスだ」で締めてた方が切れ味は増していた。L.A.大捜>>続きを読む

RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

4.0

序盤がめちゃくちゃ良い。何でそうなったか?を全部人物の顔と画で説明しながらポンポン進むテンポ感。ストリートを手本に生きる主人公の愛嬌満点な佇まいが色んな人から妙に受け入れられることへの説得力抜群。終盤>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.0

その土地の狂った法律を強引に受け入れさせて多くは語らずちゃちゃっと本題に入るスムーズな話運びは良くて設定の気持ち悪さも突き抜けたものがあるがそこからの展開に意外性がなく微妙。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.5

家族に降りかかる悲劇として話を進めるなら個々人が抱える背景をもっと掘り下げないと感情があまり揺さぶられない。その場その場の不幸で不運な出来事をただ見せているだけだから盛り上がりに欠ける。

黄金の棺(1966年製作の映画)

3.5

単色の絵の具で描かれたような明るい色彩の映像が印象に残る。ただ計画がズタズタになっていく展開に緩急を感じないがそもそもダメだったという漫画的で情けないオチは良い。

貴公子(2023年製作の映画)

4.5

明らかにターミネーター2を意識した様な謎の訳分からん歪な動きした奴に追われる逃走劇の二転三転する展開が中盤以降ずっと続くので飽きがこない。「友達」の気味の悪い身のこなしアクションが爆発するラストも見応>>続きを読む

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー(1981年製作の映画)

5.0

最後の最後までアクションというアクションは無いのだが金庫をこじ開ける細かい作業工程そのものを見せ場として成立させている異色の凄さがある。誰に対しても絶対に頭を下げず搾取もさせない態度を終始徹底し過ぎて>>続きを読む

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

4.0

犯罪者の結末までを丁寧にやった後警察官の視点にスライドする作りによってドラマの重みが増しているのが良い。世代を超えて因果が繋がってゆき特に父親の足跡を辿っていく流れは感動的。そこはいいのだが警察官と犯>>続きを読む

ヒーローショー(2010年製作の映画)

4.0

まだ人生ギリ何とかなる奴がもう人生どうにもならない奴と関わっていく中で何かしらの影響を受けてこのままじゃダメだとスタート地点から仕切り直しを図るラストは良いがこの二人が互いのどの部分で共鳴し合っている>>続きを読む

DEAD OR ALIVE 2 逃亡者(2000年製作の映画)

5.0

序盤の方で悲劇的な結末が待っている事を決定的に示しながらいつまでも続いて欲しい穏やかでノスタルジックな時間をじっくり見せる構成が素晴らしい。昔の思い出話の解像度が高くリアリティがあるので込み上げてくる>>続きを読む

北国の帝王(1973年製作の映画)

4.0

おっさんというよりもう完全におじいちゃんな人達が無賃乗車できるか・させないかを損得勘定でも善悪でもなくただの意地の張り合いでやり続けていて、でも結局人生ってそういうもんじゃんということにも繋がってくる>>続きを読む

デストラップ/狼狩り(2020年製作の映画)

4.0

積み上げが全然足りてない取ってつけたようなラストではあるけどしっかり画としてキマっていたのでナイスだった。

ドミノ(2005年製作の映画)

5.0

ドミノ・ハーヴェイの切なくも温かい思い出話として終始断片的な記憶の残像のような焦点の定まらないチカチカした編集で畳み掛け映像そのものの快楽追求に振り切り過ぎているのが良い。こちらの想定するワンテンポ前>>続きを読む

DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

5.0

お互いに一番失いたくないものを失ってしまった人間どうしのラストバトルとしてファンタジーレベルの突き抜け方にも説得力がある。それまでの積み重ねが丁寧なので最後の最後にはこんくらいのパワーが宿ってもおかし>>続きを読む

黄金を抱いて翔べ(2012年製作の映画)

2.5

本筋は金塊強盗の筈なのに色々な要素を詰め込み過ぎているせいで計画が動き続けてる感じが無くなっていてバランスが悪い。シュールになり切れてない不自然なセリフ回しも良くない。

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.0

一人でかるたに真剣に向き合ってきた人間が仲間集めてやってる人達に対してお遊び気分でわいわいやりあがってこの野郎という思いがあってでも結局この世界を盛り上げているのはそういう人達じゃんという結論に達する>>続きを読む

アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

4.0

シンプルな復讐劇をいかにやな感じで見せるかというのに振り切っているのが良い。

ホワイト・ドッグ(1981年製作の映画)

3.5

差別に立ち向かう様を黒人を襲うように調教された犬の矯正によって描くとみせかけてビターな終わり方にするのが良い。一度動物の本能を歪めてしまう事の取り返しのつかなさを表している。襲われる場面で所々じゃれあ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

2.5

色んなドラマをやっている割にハネる箇所が一つも無く散漫で途中からどうでもよくなった。原爆・赤狩り・夫婦関係という三つの要素を散りばめているだけでそれぞれが絡み合うことが無いので取ってつけたようなオチに>>続きを読む

極道恐怖大劇場 牛頭(2003年製作の映画)

2.5

オープニングの小型犬ぶん回しで心掴まれたけどそれ以降は狂人たちの奇行をひたすらみせる小ネタ集みたいなのが延々続くだけで話が全く動かないのがダルい。締めの温かみは好きなのだけど。序盤の妄想癖ヤクザのイン>>続きを読む

極道黒社会 RAINY DOG(1997年製作の映画)

4.5

もう一段階二段階と捻りがある最後の展開が良い。雨の日はろくなことが無いと引きこもってひたすらダラダラしていた人間のラストバトルがどしゃ降りなのも粋。

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)

4.0

護衛以外の事は何もやらないというスタンスが一瞬にして崩れ去り家庭教師みたいな事までしだすデンゼル・ワシントン面白い。ギラギラした映像にチカチカした編集でぽんぽんしらみ潰しにピンチというピンチもなく復讐>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

4.5

徐々に徐々に気持ち悪い雰囲気を構築していってからの一回だけあるジャンプスケアが完璧に決まっている。トラウマを暴力で乗り越える展開は爽快。

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)

4.0

腐り切った刑事がなんの反省もなくめちゃくちゃやってきたけど何とかなりましたというダメダメな話だけど運命に逆らうカタルシスが確かにあった。人生の危機をその場凌ぎの悪どい手法で何とか乗り切る主人公の「耐え>>続きを読む

バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.5

家族も同僚も誰も知らないところで一人勝手に懺悔し贖い破滅している。既に堕ち切った人間が幻覚かも分からないキリストとの出会いという奇跡によって変化する様に人間どんなくだらないきっかけでも変わることができ>>続きを読む

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