このレビューはネタバレを含みます
8年前の上映直後、流行りに乗って映画館へ駆け込んだ。高校生だった私はスクリーンに刻まれていく繊細な光に釘付けだった。劇場を出たあと、「かたわれどき」の空を眺めて、500人全員が助かる世界で彗星が流れる>>続きを読む
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パラレルに世界を展開させながら、それまでの壮大さとはほど遠い部屋の一室で幕を閉じる物語は、多忙を極めた一日の終わりに湯船に浸かる感覚に似ている。それは現実世界に眞人たちが戻ってくる以前と以後のゆるやか>>続きを読む
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映画が始まって間もなく"音"が繊細に活かせていることに気づき、中盤までは破裂音や雨音、そして間に差し込まれる"ギャグ"が映画にリズム与えて"コメディ"を形成していく。
終盤、あれだけ意識させられていた>>続きを読む
丘陵を駆ける車を広角で映し出すシーンが印象的であった。
死に近づくにつれ人は少なくなり、スクリーンは丘陵に覆われていく。それでも車(バディ)が砂塵に葬られることはなく、崖スレスレの一本道を飛び出すこと>>続きを読む
どんな向かい風にも屈せず、利己主義者だらけのなかで真っ直ぐに自分の愛に向き合ったエミに目がいきつつ、いまの世の中に重なることが多く、複雑。
世界一ピュアなおっさん、純愛に生きた人。
これぞドキュメンタリー。
敬意を込めて。
タモツの脱力感。
とりあえず仲直りしてまた喧嘩すればいいよ。
パンツの穴を塞いで、そのまま家を出ず、タモツの横に座り直した美都子がよかった。
4発しかない。
5人なのよ。
最後の全てを悟ったみんなの表情が辛すぎる。
この時のデヴィッドの心情は想像しえない。
全てを脱ぎ捨てて、踊ることができる世界があったとしても、苦悩は深まる。
憂いを帯びたキットハリントンがかっこよすぎるし、ナタリーポートマンとジェイコブトレンブレイとの会話には鬼気迫るものがあった。
随所に演出されるオマージュ、ドラン監督のリスペクトを感じた。
Liv>>続きを読む
最初で最後の岩波ホール。
世界は歩いた先に見えてくる。
人生において重要なことは実際の強さではなく、強いと感じること。
幸せが現実になるのは、喜びを分かち合ったとき。
社会に生きている以上、人間関係や経済、自分自身に悩ませられることは誰しもがあると思う>>続きを読む
笑われんじゃねぇ、笑わせるんだよ。
芸人はいつの時代もかっこいい。
タップダンスも、ハイヒールのくだりも、浅草キッドも、一つ一つのシーンが印象でした。
演技も素晴らしかった。
この映画のためにNe>>続きを読む
ネズミのラッキー、卵の殻で作ったヘビ、ロウソクのないケーキの誕生日。
毎日母親と一緒にいれた時間。
天窓一つ、暗く封鎖され、縛られた空間。
そこに7年間。そこがホーム。
外に出たら出たで、間違った>>続きを読む